秋月
2010-01-13 | 日常
一度行ってみたかった秋月へ。
でも秋月は桜か紅葉でしょう。真冬の秋月ってどんなんでしょうか?
成人の日、あいにくの曇天。一日中暗く肌寒い。
午前10時に駐車場に到着。止まっている車は僅かに7台。完璧にオフシーズンです。桜で有名なメインストリート「杉の馬場」も枯れ木で寒々としています。
道なりに歩けば、秋月城址です。
城址は今は秋月中学校です。
レトロな校舎デザインです。
ふと見ると、校庭の隣でカメラの三脚を抱えた老人たちがうろうろしています。どうも場所取りをしている気配。
「何かあるんですか?」と聞いてみると、
成人の日の行事として大筒を撃つのがある、との返事。
正式には「筑前国秋月 黒田藩お抱え 林流抱え大筒の打ち初め」です。
それじゃ、見物させていただこうと寒い中を30分ほど待ちます。
それにしてもカメラクラブなのでしょうか、じいさん、ばあさん達が構えるカメラ装備のすごいこと。みんなハイエンドのデジイチ構えて、「今日は4ギガば2枚スペアで持ってきたと」「ISOば800にすっと、連写速度がおちるったいね」なんて会話が・・・。
さて、大筒ですが、なかなかの迫力でした。
「バーン!」ぐらいを想定してましたが、「ドカン!!!」でした。
これが山に反響して城下に響き渡ります。
写真は最後の5連射演技です。
1発目は不発。
で、2発目が「ドカン!!」
3発目が「ドカン!!」
4発目が「ドカン!!」
最後に「ドカン!!」
写真では撮れてませんが、瞬間、火柱が銃口と後ろから立ち、相当な反動で人間がぐっと後ろに・・・・。反動で大筒が飛び上がらないように筒と腕はサラシを巻いて固定しています。これはよほどの修行と精神力がないと打てないですね。
これだけ大きな轟音を立てている行事なのに、見物しているのはカメラグループと、関係者、そして我々のような観光客数人だけ。中学校の体育館ではクラブ活動をやっている声が聞こえるのに、窓から覗く者なんて1人もいない・・・。これが日常なら、すごいぜ秋月。
フーテンの寅さんも訪れた町をそぞろ歩き、だいぶ冷えてしまったので名物葛を頂こうと「廣久葛本舗」に。
葛湯はやさしい甘さで芯から温まります。
葛ぜんざいも美味しそう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます