~聴覚障害6級~

話せる。歌える。
聞こえているけど聞き取りにくい。
感音性難聴者が適当に呟きます。

最近見たもの

2010年07月21日 | 字幕
最近、娘と長男に薦められて、東野圭吾作品を読んでいます。

「容疑者Xの献身」と言う作品がとても良かったので、
感想や感動など、色々と娘に話していたら、
娘がTSUTAYAからDVDを借りて来てくれました。





右が原作本、左がDVD。


原作は映画になったそうで、娘も長男も、映画も観ているとのこと。
その映画のDVDでした。


ヘッドホンをつけて観れば、だいたいの内容はわかるけれど、
日本語字幕があったらいいなぁと思ったていたら、
本編が始まる直後に、





この場面を出してみたら、「SET UP」があったので、クリック。

クリックしたら、この場面が出てきました。





やったっ。
日本語音声字幕付きのDVDでした。

音声と字幕と両方を楽しめるものを、どんどん利用できたら嬉しい。


映画DVDも感動したので、2度も観賞してしまったんですが、
ヘッドホンで聴きながら、字幕を速読しながらの観賞で気付いたこと。


普段、補聴器をしていても、どっちの方向から音が聴こえて来るのか、
また、音の遠近感などが、今ひとつ掴めないんですが、
ヘッドホンを利用すると、それがよくわかることに、改めて気付きました。


例えば、画面には映っていないけれど、
左側にいる役者さんの台詞は左の耳から聴こえてくる。

その役者さんが移動すると、台詞も左から右へ移動して聴こえてくる。
近くから遠くへ行ってしまう音などもわかる。

つまり、画面に映っていなくても、声だけで動きなどがわかる。


また、ちょっとした音や、足音なども、その方向方角から聴こえてくる。

画面に映っていなくても、移動しいてること、遠くへ行ってしまうことなどが、
全て耳に聴こえてくる方向でわかる。


台詞がなくても、音だけで語ったり推理していくことができるんですね。


今現在の補聴器には、音や声の方向感や遠近感が、まだまだ不足していると思います。

補聴器の開発や研究をしている人達は、
難聴者の聴こえを良くすることに重点を置いているんのだろうし、
それが、最も重要なのですが、
何と言うか、私は、音や声に立体感がない中で生きているんだなと思いました。


聴こえていても、聞き取れていても、健聴者の多才な聴力には、
すでに未知のものがあると思いました。


加えて、難聴者は、聴こえている声や音に鮮明感がないですから、
字幕と音声の両方を取り入れてくれることで、
かなり、助かる部分、広がる部分、楽しめる部分が多いです。


東野作品については、高校生の次男も最近、読み始めました。
良い傾向です。




観たかった映画の日本語字幕版には、行きそびれてしましました。

残念…。


またの機会に。