~聴覚障害6級~

話せる。歌える。
聞こえているけど聞き取りにくい。
感音性難聴者が適当に呟きます。

最近見たもの②

2010年07月26日 | 字幕
先日、ある夏のコンサートツアーの、
リハーサル見学会と言うイベントに参加しました。

場所は、横浜アリーナ。


コンサートではないし、リハーサルの一部が見学できるってことだったので、
モニターの字幕には期待していなかったのですが、
約10曲、全部に、字幕を付けてくださってました。

感激です。

モニターさえ、つけてくれていないと思っていましたから。


モニターは、会場内の4ヶ所設置されていました。
大きなモニターですから、どこの席でも、どれかしらのモニターを見ることができます。


勿論、今回も、事務所にお礼メールをしておきました。

曲の歌詞字幕があることで、
楽しみが増える、見た目ではわからない身体障害者がいること。
バリアフリーに貢献して下さっていることに感謝していることなど。

コンサートスタッフの方が、読んで下さると嬉しいな。


今回も、車椅子席が設置されていました。
イベントだと言うのに、本当に嬉しいことです。


ただ、マイクで話す言葉は、当然のことながら字幕には出ないため、
内容がわからなかった部分も結構ありました。

まぁ、いつものことですが。


後日、ファンクラブ会員専用のサイト内で、
その時のダイジェスト映像を見ることができました。

話している内容にも、字幕をつけて映像化して下さったので、
あの時、こんな風、こんなことをしゃべってたのか、
と言うのがわかり、大変嬉しかったです。


今回、同年代の方とご一緒していただいたのですが、
私の難聴のことも、よく理解してくれている方なので、
よくわからなかったことなどを尋ねると、詳しく説明してくれたので助かりました。

いつもありがとうございます。





それから、私は、舞台などを観劇する前に、予習をしておくことが多いです。
ネット上では「ねたばれ」と呼ばれているもの。

ある程度、内容を把握していないと、台詞が聞き取れていないため、
内容がほとんどわからない事態に陥るので、予習日は必須です。


それを知っていらっしゃる方が、ブログでねたばれをアップしてくれます。

勿論、私のために書いてくれているわけではなく、ご自身の観劇記録なのですが、
私は、いつも彼女のブログのねたばれ内容を必ず読んでから、観劇しています。


私的に、とても読みやすく、わかりやすいねたばれのため、
どんなに長文でも、混乱することがなく、
頭に中に、すぅーと入ってしまいます。

観劇中にメモなどを取って、もっともっと、詳しく書く方もいらっしゃいますが、
白紙状態の頭の中で、上手に整理できることが大切なので、
彼女のねたばれが、一番好きで、愛読しています。


いつもありがとうございます。



で、先日、ある舞台を、彼女のねたばれでしっかり予習してから観劇しました。


しかし、私はもう、お芝居部分は無理かもしれないと思いました。

時折聞き取れる台詞の断片と、役者の動きなどで憶測しても、
ストーリーを全て把握するのは、困難でした。

目で感じる部分(ダンスなど)を楽しむのが、主流になりつつあります。


今はマイクの性能も優れていて、
かつ、声がよく通っていて、凄くよく聴こえてくるのに、
言葉(台詞)が不鮮明で聞き取れませんでした。


5列目以内で見ることができれば、多少、聞き取りはいいのですが、
10列目以降だと、聞き取り率がかなり低くなることが、改めてわかりました。

劇場の天井の高さと言うか、空間的なものもあるかもしれませんが。


アドリブが多い舞台だったので、そのタイムリーなオチに乗れませんでした。

アドリブが客席に受けて、拍手喝采だった場面は、
そのアドリブは、全部、みごとに聞き取れませんでした。

だけど、客席に合わせて、一緒に拍手し笑ってしまう私。

何で演技してしまうんだろう、私。

でも、その場の空気と言うか、流れと言うか、
意味がわからなくても、大勢の人達と同じ反応をするのは、
もう、本能のようなものなのかもしれません。


正直、何が面白かったのかわからないことに、
ちょっと落ち込んで、ちょっとさみしい気持ちになりました。

同じ空間で同じ瞬間に、普通の人が、ごく普通に楽しく感じることが、
私にはできないんだなぁ。


観劇後、彼女のねたばれで復習しました。

あ~、あの場面はこうなのか、あの場面はこういう展開なのか、
あの場面のアドリブはこんな感じのことを言ってたのかなぁとか、
事後確認で楽しむ。



とりあえず、ご一緒してくれた方に、
覚えている範囲のアドリブを教えていただくことにしました。

でも、アドリブって、事後確認で楽しむものじゃないんですよね。
その場のタイムリーな空気の中で楽しむもの。


でも、それができないので、沢山の人のご厚意(お手間)を受け、
それに感謝しつつ、私なりの楽しみ方を築くしかないです。



今後、お芝居的な要素が多いものは、極力避けようかなと思いました。

集団の中での孤独感が切ないから。

ショー的要素が多いもので、観劇など楽しめるといいな。