マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

ショパン:夜想曲作品9

2015-12-22 01:00:24 | ラ・プロムナード・ミュジカル
23日のプロムナード・コンサートでは、ショパンの夜想曲作品9の3曲のうち、2曲を弾きます。
ショパンのピアノ曲はそうとうな数がありますが、可能な限りその全部を弾きたいと思っているので、折に触れて取り上げています。
ワルツ、バラード、前奏曲は全曲弾きましたが、他は数曲、まだまでぃいていない曲がたくさんあります。
…で、しばらくは夜想曲を片付けていこう…と。
夜想曲は、作品9が最初の作品で、20~21歳のころに作曲されました。

夜想曲(ノクターン)というのは、簡単に言えば、低音部の和声的な伴奏の上に、高音部が夢見るような雰囲気で優雅な旋律を歌う…という形式ですが、ピアノの機能が向上して、ダンパーペダルで残響を効果的に使うことができるようになったことも、夜想曲にはピッタリだったかもしれません。
ショパンは21曲の夜想曲を作曲しましたが、ノクターンという曲を作ったのは、ショパンが初めてではなく、イギリスの作曲家、ジョン・フィールドが初めて使った名前ですが、ショパンはスケールを広げ情熱的な要素も加えていきました。
今回弾く2曲は、初期のものですから、ショパン独特の甘美さはあるものの、フィールド的な夜想曲と言えるでしょう。
作品9-1は変ロ短調で、夜の静寂を表しているかのような曲です。
作品9-2は変ホ長調で、ショパンのノクターンと言えばこれ!…の曲です。

お勧めCDは、ユンディ・リのショパン:ノクターン全集 がいいですね。