マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

楽譜を比べる

2019-10-27 01:08:29 | 日記
やるべきことが少しは進みましたが、午後は、ピアノの練習。
ここ最近、弾かないといけない曲が増えて、一通り弾くのがやっとという状態です。
12月のプロムナードで弾く曲の一つは、クリスマス間近ということで、リスト編曲のシューベルノのアヴェ・マリアを再演です。
これはとにかくややこしい。
伴奏の合間に、左右どちらかの手でメロディをとるので、流れを手に覚えさせないといけないわけです。
もう一つは、ショパンの幻想曲。
大学の時弾いて以来なのですが、ショパンの曲を弾くときは、いつもまずどの楽譜で弾くかということで悩むわけです。
ずっと、ショパンならパデレフスキー版という認識できたのですが、最近はエキエル版の新ショパン全集が出版されて、まぁ研究の成果としてその楽譜がよりショパンの思いに近いという解釈がされています。
正しいものがいいか心地よく聴こえる方がいいかなのですよねぇ。
どうしてと思うくらい、細かく見ていくと微妙に音の配置が違っていたりするわけで、ショパンの曲を弾くときはいつも、この楽譜のチェックに時間がかかってしまうのです。
エキエル版は、確かかも知れませんが、なかなかなじまない部分もあって、一応他の様々な版を比べてみるのです。
フレージングも違いますから、自分にしっくりくるのはどれか、最終的には自分の判断になります。
その判断が正しいかどうかは、結局仕上がった音楽がどう聴こえるかかな…と思います。
細かい部分の相違はあっても、流れが良くいい音楽になればいいのでは…と思うわけです。
非常に面倒な作業で、いやになりますけど、とにかく納得がいくようにしないといけないわけです。
学生の頃は、何の疑いも持たずに自分の持ってる楽譜を信じて弾いていたのですよねぇ…。
ペダリングも、先生の指示通りにしてたし。
今じゃあり得ない…。