グノー(1818~1893)は、フランスの作曲家で、主にオペラやミサ曲などといった声楽に関する曲を作っています。
アヴェ・マリアは、1859年にJ.S.バッハの「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」の「前奏曲 第1番 ハ長調」を伴奏に、ラテン語の聖句「アヴェ・マリア」を歌詞に用いて完成させた声楽曲です。
グノー自身がピアノ独奏曲に編曲しています。
それ以外にも、様々な編曲があります。
バッハのハ長調の前奏曲は、シンプルな音型による和音の変化が絶妙で、その良さを生かしたグノーのメロディは、心にしみるものがありますね。
ピアノで弾く難しさは、やはりメロディーの持続音をいかにうまく引き立てるか…でしょう。