マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

カバレフスキー:ソナチネ ハ長調 作品13 ‐1 第1楽章

2022-08-21 23:51:06 | YouTube
生徒のレッスンの参考用に動画を作ってみました。
カバレフスキーのソナチネ第1番第1楽章です。
楽譜を見慣れないと一見難しそうですが、思ったほどではなく、軽快で楽しい曲です。
楽譜もゼクエンツ(同じ音型で移動する音のまとまり)が多かったりして、意外に読みやすいのです。
カバレフスキーは1987年没ですから、私が子供たちのレッスンをしている頃はまだ活動をしていた年代でした。
子供向けの面白い曲もたくさん書いています。
私は特にソナタの3番が好きで、出雲でやったリサイタルの第1回めに3番のソナタを弾いたのでした。
ソナチネはそれより軽く、これも東京の演奏会で、ソナタとセットで弾いたことがあります。
生徒に弾かせるにあたって、確かそのカセットテープがあったはずと思うのですが、デジタル化しようとしたテープの中にあったはずなのに、ちょっと違う場所に保存したらしく、とにかく出てこない…。
で、仕方なく弾くことにしたのですね。
テンポの速い曲ですから、なんだかんだと間違えないで弾くのは結構大変で、あっと思ったらどこかでミスタッチ…。
短い期間で弾くのは大変です。
まぁちょっとミスりながらもそこそこは弾けたので、アップしました。
こんな曲もあります…ということで。
実はこの曲は3楽章が面白いのですけどね。
忘れていた曲ですが、いつかコンサートで弾いてみたいと思います。
著作権が切れてないから、姫路になるかなぁ…。

カバレフスキー:ソナチネ ハ長調 作品13 ‐1 第1楽章

そうそう、カセットテープ、思いがけないところから出てきました。
ヘルツの違いからか音のピッチが半音くらい高く、ピッチ調整をしました。
若い時だし、コンサートなので、勢いがありますね。

レッスンをして思うこと

2022-08-21 01:15:39 | 日記
午後は、先週する予定だった大人の人のピアノのレッスン。
人に教えるというのは、自分のイメージをいかに言葉で説明するかということで、説明するには自分がしっかりわかっていないといけないわけで、説明する事で自分のイメージがより定着すると言うかはっきりすると言うか、いずれにしろ、自分にもいろいろ考えることがあって、教えるのは人のためならず…といったところでしょうか。
もちろん、音で説明するには、自分がそう弾けないといけないわけです。
弾き方によって音が違うし表現できるものが変わってくるということを、まぁ説明と言うか弾いて示すわけですね。
自分にもホントにいい練習になる…。

ちょっと抽象的になってしまいましたが、そもそも楽譜を読むということはどう言うことか…なのです。
楽譜に書かれた音の高さ、長さ、強弱、スラー、スタカートなどの表情記号などなどを読むことではありますが、読んで実際に音を鳴らせばいいかと言えば、そうは問屋がおろしてくれないのですね。
楽譜というのは記号でしかないので、その記号に息を吹き込むにはどうすればいいか、どんなバランスで弾くかどう指を動かせば、その楽譜にふさわしい音が鳴らせるか、などなど、考えることはたくさんあるわけで、それが楽譜を読むということ…なのですけどね。
作曲家が楽譜に込めた思い、どう歌ってほしいか、どこに重点を置いて欲しいか…などなどは、その記号の中に書き込まれているので、できるだけ正しく読み取ろうとするのですが、これが結構難しくて、試行錯誤の連続です。
でも、ハーモニーに対する感覚とメロディと伴奏のバランスを考えるのが基本なので、その辺りをレッスンでも説明しました。
まぁ一朝一夕にはできないことではあります。
自分が思う音を鳴らすにはそれ相応の技術が必要なので、それには、ひたすらトレーニングしかないのですが、これも正しくトレーニングしないと効果は上がりませんし。
なので、練習の仕方はかなりアドバイスしますね。
私も大学の頃、大学外でお世話になった雄倉恵子先生に、徹底的に教えたいただいたので今があるわけで、その後それをヒントに自分なりに発展させていったので、とにかく練習方法についてはうるさく言いますね。
姫路で教えている高校生の子は、小1から見ているので、楽譜の読み方と練習の仕方はうるさく言ってきましたから、今ではある程度は自分でできるようになり、基本をおろそかにしている時は厳しく注意するものの、レッスンはやりやすくなっていますけど…。

あれやこれや思った午後でした。