茶々日和~まったりしましょ~

愛犬茶々(Mダックス・メス)とのまったりした暮らしと、趣味の観劇記です。よろしくお願いします。

クロス・ロード

2022-06-12 10:06:00 | 舞台・コンサート
昨日は、日比谷へ行ってきました。

ゴジラがお出迎えです。
天気予報がいい方に外れて、雨に降られなかったのでラッキーでした。


観たのは、シアタークリエの「CROSS ROAD〜悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ〜」です。
7日に幕が開いたばかりの、新作オリジナルミュージカルです。
あっきーは、音楽の悪魔、アムドゥスキアス役。
一応、主演の扱いなのかな?
タイトル・ロールのパガニーニーと、狂言回しのアルマンドはダブルキャストで、昨日は、水江健太・山寺宏一組でした。
水江健太さんはお初でしたが、長身イケメンで、とてもカッコいいパガニーニでした。
山寺宏一さんは流石のうまさで、暗い物語の中、笑いを誘っていました。
天才音楽家が主役ということで、「モーツァルト」や「オペラ座の怪人」を思わせるような演出がちらほら見え隠れしていました。
まだ、一回しか観てないし、また、幕が開いたばかりので、あまり厳しいことは書きたくないのですが、いろんな作品のコラージュを見ているような印象を受けました。
舞台がとっ散らかっちゃった、というか。
例えば、パガニーニの母とナポレオンの妹とジプシーと、彼をめぐって3人の女性が絡むのですが、本当に3人必要だったのかな?
それぞれのエピソードは秀逸だと思うけど、整理してスッキリさせた方がよかったかなと思ったのです。
上演時間も、2幕が少し長く感じました。
ミュージカルも含め、だいたい2幕ものは、人物紹介や説明的な1幕目が1時間15分から30分、伏線回収の2幕目は怒涛の展開!で1時間、というのがだいたいのパターン。
映画だって、クライマックスからは早いでしよ?
それに慣れているので、なんか、え?まだ続くの?って感じになったのです。

さて、今回、香寿たつきさんの温かな母の歌声に魅了されました。
香寿さんの優しい歌声は「モーツァルト」の頃から大好きでしたが、何度もリプライズされる「casa nostalgia」は、この作品の裏テーマ曲と言えそうです。
昨日は音響のバランスが悪く、デュエットやカルテット、アンサンブルの歌になると、歌詞が聞き取りにくく、舞台上のオケの音も大きすぎる気がしました。
まだ、開幕したばかりなので、これからいろいろ変化していくのかなとも思います。
チケットはもう一枚あるので、次回を楽しみにしたいと思います。 

さて、お昼ご飯は,ズコットにしました。

ミックスベリーのズコットは、甘すぎないので大好きです。
チケットの半券で紅茶がサービスになったので、ラッキーでした。
でも、これ一つでちょっとしたランチをいただけるお値段なのですよね。
贅沢三昧の1日でした。

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2022-04-09 17:06:00 | 舞台・コンサート

実は、先週、「やがて海へと届く」を見た後に、クリエで観てきました。

「喪失と再生の日、その2」です。

スマホで結構長い記事を書いていたのですが、うっかり消してしまって、ショックで書く気力が出てきませんでした。

後で書きなおそうと思っていたのですが、気がついたら一週間もたっていました。

いまさらなのですが、感想をかきとめておきます。

これも、喪失と再生です。

 

まず、初演の時の巨大な三階建てのセットではなく、こじんまりとした「家」をイメージさせる二階建てのセットになっていたことにびっくりしました。

かわいらしいオレンジ色の電飾の屋根までありました。

初演の時は、音楽や脚本・セットだけでなく、演出や照明・ステージングもすべて、ブロードウェイ版を踏襲することが求められていました。

巨大な三階建てのセットは主人公ダイアナの頭(脳)で、それが赤から紫、そして青の三色のグラデーションで彩られていました。

赤はクレイジー、紫はネクスト・トウー・ノーマル(ノーマルの隣)、青はノーマルで表現され、巨大なセットの中をゲイブが縦横無人に走り回って歌う姿がとてもかっこよかったのです。

今回、それが「家」に変更されたことで、「ダイアナの物語」から「ダイアナと家族の物語」へと変わっているのを感じました。

また、確か、開演前には紗幕が下りていて、そこに安蘭さんの力強いまなざしが投影されていました。

10年前はまだ、双極性障害という病について知らない人が多く、ダイアナの抱える苦悩は、紗幕の向こうに広がる別の世界の物語でした。

けれど、十年経って紗幕はなくなり、客席に座る私たちも地続きの世界に生きているんだと気付かされました。

重いテーマですが、ロック調の音楽が魅力的で、私の大好きな作品です。

今回、ゲイブを演じた海宝直人さんがとても素晴らしく、「I'm alive」を完璧に歌う人を、初めて観ました。

ものすごい才能だと思います。

また、ナタリー役の昆ちゃんもものすごくよくて、初演よりぐっとナタリーの存在感が大きくなっているのを感じました。

母と娘の物語が厚みを増して、ダイアナの悲しみや苦しみがより深まったように思いました。

安蘭さんと新納さんの初演組は、やっぱり安定のうまさでした。

家に帰りついたら「鎌倉殿の十三人」をやっていて、さっきまでドクター・マッデンだった新納さんが坊主頭で奮闘していて、あまりにシュールで笑ってしまいました。

ネタばれになるので、内容には触れませんが、蓋をしてきたつらい事実を認め、しっかり向き合う事でしか「光」はつかめないのですよね。

映画も舞台も、結局、同じテーマでした。

 

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リトルプリンス

2022-01-16 17:32:00 | 舞台・コンサート

シアター・クリエで、「リトル・プリンス」を観てきました。

最近、突然感情がたかぶって、ぼろぼろ泣いていることがあります。
ちょっとしたことが茶々子の思い出につながって、どうしようもなくなるのです。
「リトルプリンス」を観ていたら、なんでもないようなシーンでも涙が止まらなくて困りました。
わがままで淋しがりやの花も、無邪気な王子も、みんな茶々子みたいに思えて、仕方がなかったのです。
そんな個人的なことはおいても、とても素晴らしいミュージカルです。
哲学的でちょっと難解な「星の王子さま」のことばのひとつひとつが、こんなに胸に響き、すっと腑に落ちたのは初めてです。
土居裕子さんの王子は、もう、奇跡的です。
伸びやかで美しい歌声は、本当に唯一無二の王子さまです。
体の大きな井上芳雄さんと一緒だと、土居裕子さんの華奢な体は、本当に子どもみたいに見えました。
奇跡の娘役、花總さんの「花」も、その華やかさと儚さが、今まで、我儘で愚かな存在だと思っていた「花」がまるで違って見えてきて、茶々子を思い出して泣きました。
だから、王子さまがどうしても花のところに帰りたいと思う気持ちがわかりすぎて、つらくてつらくて。
なんかもう、本当にずっと泣いていました。

宇宙船みたいにも見える丸い窓の空いた不思議な舞台装置と、効果的な照明や映像、砂漠の砂嵐や星を渡る鳥たちの群れを表わすダンス、心に響く歌。
ミュージカルとしてものすごく完成されていて、しかも、演じる人も素晴らしい。
もう一枚チケットを持っているので、次は少し冷静になって舞台全体を楽しめたらいいなと思います。



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SHIROH

2021-12-24 16:07:00 | 舞台・コンサート



白寿ホールのあっきーのコンサートに行ってきました。
私のあっきー愛が溢れ出すきっかけになった伝説のミュージカル「SHIROH」を、園田涼さんのピアノと、あっきーの歌だけで一気に駆け抜けるコンサート。
もう、本当に聞きたかったのは、これだったんだよと、叫びたくなりました。
あっきーはチャレンジャーです。

とても濃密な時間でした。
一気に時計の針が20年前に戻り、目の前に寿庵やリオやおみつの姿が浮かんできました。
伊豆守の歌やしげちゃんとかっちゃんの歌は楽しく、砂の城から神の王国を作れそしてラストまでは、ぼろぼろ泣いてました。
ひとつひとつのセリフや映像も次から次へと浮かんでは消えていき、目の前の天使のようなあっきーの姿と、十字架にもたれたあっきーの姿が二重写しになって、なんだか不思議な気分でした。
  あやしうこそものぐるほしけれ。

あっきーの生の声が聞こえる席で、こんな素敵なコンサートに参加できて、感動しています。

今日は、久しぶりにあっきー友達と一緒で(それこそ2年ぶり?)、あっきーのことや茶々子のことや、いろんなことをおしゃべりして、ずっと重苦しかった気分が軽くなりました。
ありがとうございます。
また一緒に、あっきーを見て聞いて、きゃあきゃあしてください。

さて、最寄駅につきました。
家に帰り着くのももどかしく記事を書くのは、本当に久しぶりです。
それだけ、興奮しているなだと思ってください。

ところで、クリスマス・イブだというのに、電車はガラガラです。
まだ、日常は取り戻せていないのですね。

ホールの花です。
明日は茶々子の月命日なので、お花を買って帰ります。







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蜘蛛女のキス

2021-12-12 11:42:00 | 舞台・コンサート
昨日、東京芸術劇場で「蜘蛛女のキス」のマチネ公演を観てきました。
「蜘蛛女のキス」は、初演を観ています。
でも、ほとんど記憶がありませんでした。
なんか凄い作品なんだけど、あまり見たくないタイプのミュージカル、というカテゴリーにしまい込んでありました。
手元に残っているチケットの半券によると、1996年11月9日(土)のマチネ公演。
たぶん、正親さんの大ファンだった友人に誘われて出かけたものでしょう。
市村正親さんのマリーナがいじらしく、オーロラ・蜘蛛女の麻美れいさんが怖くて仕方なかったというもやっとした記憶だけが残っていました。
 
幕が上がるとすぐに、その謎が解けた気がしました。
とにかく、直視したくない世界が、この作品にはいっぱい詰め込まれていたのです。
世界は、不公平で不平等で不寛容で、暴力に支配されている。
分断された世界。
昔話じゃない、今の物語。
愛さえも、利用され、踏み躙られていく世界。
そんな救いのない世界の中で、心を守るために、映画の中のヒロインに憧れ、空想の世界に救いを求めるマリーナ。
マリーナは性的マイノリティーで、初演当時は市村さんの好演もあいまって、そこだけが印象に残ったのだと思います。
とてもグロテスクな世界から、自分を守るために必死に縋ったのが、映画スターのオーロラ。
マリーナにとってオーロラは優しく美しい憧れの女性。
けれども、彼女が演じた蜘蛛女だけは「死」の象徴として、恐れてもいる。
麻美さんのオーロラは「蜘蛛女」のインパクトが強すぎて、他のいろんな役柄の後ろにも蜘蛛女が透けて見えるようで、だから、ものすごく怖かったのだと思います。
今回、石丸幹二さんのマリーナは、ゲイの側面を戯画化するのではなく、ひとりの人間の個性として演じている印象を受けました。
そして、オーロラが演じたさまざまな役は、マリーノにとっては生きる道標。
安蘭さんのオーロラは、まさしく「生」の輝きや美しさを体現していて、そこには「蜘蛛女」の影はなく、宝塚時代のキラキラしたトップスターのオーラが満ち溢れていました。
だから、最後のマリーナの行動は、決してバレンティンに利用されたのではなく、ひとりの人間が愛のために強く生きた証なんだと納得できました。
オーロラの演じるさまざまなミュージカル・シーンは、ただのショー・タイムではなく、有機的な繋がりがあったのだと、今回ようやく答え合わせができた気がします。
なぜ、これが愛の物語なのかと、多分、当時は全く理解出来なかったと思うのですが、今なら、まだうまく説明できないけれど「人を強くするのは愛よ」と言うオーロラの言葉も、わかったような気がするのです。
劇場の闇にまぎれて、たくさん泣きました。
つらい作品です。
観たくないけど、観て良かったと思います。
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ナイツ・テイル

2021-10-30 20:01:00 | 舞台・コンサート
無事、緊急事態宣言が終わり、楽しみにしていたミュージカルにも出かけられるようになりました。

初演は全くチケットが取れなかった「ナイツ・テイル」でしたが、今回は、土日のチケットがちゃんと当たりました。
1度目は2階席でしたが、2度目の席はびっくりするくらい舞台に近く、見え方や伝わり方が違っておもしろかったです。
2階席だと、舞台全体が視野に入るので、サークル状に炎が揺らめく美しさや、盆を使ったダイナミックで緻密なダンスや殺陣が楽しめます。
1階席の前列だと、すごく近くて嬉しいんだけど、視野は狭くなるし、舞台の奥行きなんかも感じられなくなるので近いからというものでもないのですよね。
すごく楽しい舞台で、思うにまかせないことだらけの中で、ひととき息抜きができました。
主演の二人はもちろん素敵でしたが、上白石萌音ちゃんが、ものすごく可愛くて、きゅんきゅんしました。
耳に残るメロディーラインで、しばらく鼻歌で歌っておりました。
CDくらい出して欲しいなと思います。


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オペラシティーのコンサート

2021-08-10 22:31:00 | 舞台・コンサート
昨日は、東京オペラシティコンサートホールでの20周年記念コンサートに参加しました。
ロビーに、加藤和樹さんから贈られた花が飾ってあって、アニバーサリーらしい華やかさを感じました。
コロナ禍で、ロビー花を見かけることもなくなっていましたが、やっば、いいものですよね。
 

セットリストではなく、プログラム。
今日はオーケストラとの共演です。
そしてダンサーの中川賢さんとのコラボも。
クリエとはまた違った感動がありました。


「劇場で起こること」で、スタート。
20年間に出演したミュージカルのふりかえりです。
今回は、非東宝ミュージカル系がメイン。
絶対外せない「モーツァルト!」「SHIROH」「ジャージー・ボーイズ」から一曲ずつ披露して、あとは、懐かしいというか、すっかり忘れていたというか、そういう曲がてんこもり。「PURE LOVE」とか「サムライ7」とか、こんな曲だったっけ?
「OUR HOUSE」の「風はどっちからだい」には、当時のことがよみがえってきて、ざわざわしたし、「TOMMY」はゾワゾワして、今もダメでした。
「エレンデイラ」のために、初めて降りた駅。
駅前の薔薇の花が綺麗だった。
色々あったけど、この頃、私も頑張っていたよなあ。
2幕目は、あっきーが書き下ろしたミュージカル曲から。
「女信長」・「銀河英雄伝説」、「星めぐりの歌」。
どれも、一回しか見ていなくて、コンサートでもほとんど歌われていない曲なので、すっかり忘れていました。
「マーダー・バラッド」は、ステージ・シートに座って、あっきーに触れるくらい近いところで見ていたっけ。
「ロックオペラモーツァルト」は、大阪まで遠征した。
懐かしい。
そして、私の大好きな「チェス」からも。

クリエとオペラシティのコンサートで、あっきーの20年を振り返ることで、図らずも私自身の20年も振り返らことになりました。

いろいろあったけど、がんばったよね。

まとめると、そういうことになるように思います。

あっきーに出会えて幸せでした。
ありがとう。


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幸せなひとときでした

2021-08-08 19:56:00 | 舞台・コンサート
今日は、頑張って日比谷まで出かけてきました。
中川晃教20周年コンサートです。

昨日と今日のマチソワの3公演。
ゲストによって選曲も違うので、本当は全部来たかったのですが、千穐楽?のソワレのみに参加してきました。
情報を遮断していたので、ちょっとびっくりしたのは、あっきーが出演した東宝ミュージカルを振り返る選曲だったということ。
つまり、オリジナルはデビュー曲すら歌わないのでした。
そして、東宝じゃないミュージカルも歌わない。
ということで、聞きたかったアレとかコレとかはお預けだったのですが、そのかわり、たっぷり色々堪能しました。
「モーツァルト!」からいきなり「並の男じゃない」だったり、「風を結んで」なんて、正直忘れていました。
「SHIROH」の「砂の城」も、「ファースト・デイト」の曲も、コンサートでじっくり聴くのは珍しい。
「ジャージー・ボーイズ」の初演はクリエだったから、やっぱり「ジャージー」が濃いめでした。
新しいファンも多いから、仕方ないなか?
ゲストの島健さんのピアノで歌う「シェリー」はものすごく素敵でした。
聞きながら、色々あった20年だったなあと、しみじみ感じました。
私としては、「アンダーグラウンドパレード」の「again and again」をまた生で聞けたのは、本当に嬉しかったです。
「生きていれば何度でもやり直せる」というメッセージは、今だからこそ、心に鋭く刺さってきます。

あっきーの生の歌声が、本当に好きです。
コンサートや観劇の後に、あっきー友達と語り合える日が早く来ますように。


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首切り王子と愚かな女

2021-06-27 19:48:00 | 舞台・コンサート
実は、先週の観劇でした。
つまり、マチは池袋で「マタハリ」、ソワは渋谷で「首切り王子と愚かな女」のはしご。
2日通うより、一日にまとめた方が効率的ではありますが、疲れます。
とくに、「首切り王子と愚かな女の子」は、ひとつひとつの台詞を噛みしめながらの観劇で、脳みそフル回転でした。
でも、決して理屈が勝った舞台ではなく、心にさざなみが立つような、ゾワッとしたなんとも言えない変な気持ちというか、違和感を感じる舞台で、気がついたら、泣いているというか。
この舞台は本当にすごくて、一週間経っても、ふと、あれは?とひとつひとつのシーンが頭に浮かんだりするのです。
例えば、トル王子が手に怪我をしているのを見て、母親である王女デンが取り乱すシーン。
トルの身を案じて、という母心とは少し違う?
その違和感の正体がわかったとき、心底ゾッとしたのです。
デンにとって、トルは器にすぎないから、器の中身なんか、どうでもいい。
そういえば、デンが優しい言葉をかけたのは?
そういうのを確かめたい思いがつのります。
一幕目の傍若無人に見えるトルが、ヴィリとの関わりの中で変わっていく姿にほっとしたのに、ヴィリの裏切りを知り、捨てられた子犬のようにしおれていく姿が愛おしく、その歌声に心を掴まれました。
すごく実験的な舞台で、観客の想像力を信じたシンプルな舞台装置も、パーテーションで区切られた舞台上の楽屋も、こうきたか!という感じでした。
あの椅子だかテーブルだかわからないシロモノが、本当に冬の孤島や城の中に見えて来るのは、そこで演じる役者の熱量も関係しているのだと思います。
そして、井上芳雄さんと伊藤沙莉さんの、はっきりくっきりした滑舌の良い台詞回しは、言葉がすっと心に届いてきます。
台詞の二重唱や三重唱でも、ちゃんと埋もれずに太字で届くのです。
ダークファンタジーだけど、シェークスピアっぽい感じもあるし、ドロドロ不倫?もBL?も、首切り役人の苦悩もある。
もう一度見に行きたいなあ。



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「マタハリ」または、劇場について

2021-06-21 22:02:00 | 舞台・コンサート
昨日、半年ぶりに劇場へ出かけてきました。
この梟のいる劇場です。

梟は豊島区のマスコットキャラクターのようで、いろんな区の施設には、梟がいます。
池袋駅から程近いここも、区の施設。
豊島区は、「誰でも主役になれる劇場都市」をめざし、こんな立派な大階段のある区民センターをオープンさせています。
なんでも、「宝塚を呼べる劇場を作りたい!」というのが区長さんの夢だったそうです。

東京建物Briillia HALL。
こちらがエントランスですが、なかなかインパクトのあるポップな色遣いのタイルがびっしり。

1300席規模の劇場というと、私だと、日生劇場がまず思い浮かびます。
そう、結構大きなホールなのです。
ただし、ここはあくまで「区民センター」なのでした。
日生劇場の無駄に広いエントランスやロビーのような、非日常を演出する豪華さはありません。
そして、今回は3階席だったのですが、これが本当にひどい。
傾斜が急で、前席との間隔が狭く、座席も小さいのです。
しかも最悪なことに、転落防止の柵がちょうど目の前!を横切っていて、どうやって舞台を見ろというの?の状態。
主催者さんは、一度ちゃんと座席に座って観劇してください。
B席たって9000円もするのに、酷すぎます。
詐欺みたいな席です。
視線をあちこちと動かすのがめんどくさくなって、半分くらいは目を閉じて、歌だけ聞いていました。
その音響も、奥行きがなく、天井が馬鹿高いつくりのせいか、ちゃんと音が響いてこないのです。
1階席は、音が回って何歌ってるんだか聞き取れないというし、最悪!です。
エントランスやホワイエも手狭で、まだ新しい施設なのでとても綺麗なのですが、それだけ。
ポップなタイルでさえ、なんだかわちゃわちゃして見えだす始末でした。

区民ホールだから、こんなもんでいいと舐めてませんか?
3階席の座席は、絶対改修すべきレベルだと思います。

さて、上演されていたのは、ミュージカル「マタハリ」です。

星組のトップスターだった柚木さんが初演でもマタハリを演じて好評で、今回は再演ということになります。
ちなみに、初演は私は観ていません。

お隣の席の方から、どなたのファンですか?と尋ねられたのですが、返事に困ってしまいました。
私、あっきーファンですから。
そういう意味では、加藤和樹さんのファンってことになるのでじょうか?
席の近くの若いお嬢さん方は、東啓介さんのファンが多かったようで、熱く愛を語っていました。
私も、あっきー友と、こんなふうに熱くあっきー愛を語っていたこともあったなぁと、懐かしくなりました。
あっきーも、デビュー20周年。
はるか昔のことです。

「マタハリ」は、一時間半近い一幕めが少し長すぎて途中退屈しました。
目の前の柵で集中できなかったのも原因だと思います。
それから、よくよく考えたら「国のために命を捨てる」というのは、私には全く受け入れられない思想でした。
だから、周囲の嗚咽にスーッと冷めた感じになりました。
2幕目になって、展開がスピーディーになると、少し楽しめるようになりました。
大きな力に弄ばれながらも、自分の心に正直に生きたマタハリの姿には、素直に涙が流れました。
最後の明るい空色の中に立つマタハリの笑顔に救われました。

だから、もう一度ちゃんと観たいという思いはありますが、この劇場はちょっとなあ、です。

劇場ってものすごく大切なんだと、図らずも気付かされた「マタハリ」でした。
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楽しくて、悔しくて

2021-05-09 10:41:00 | 舞台・コンサート
昨日は、朝から早めに家事を片付け、井上芳雄さんの20周年記念コンサート「裏切らない芳雄4時間フェス」の5時間生配信を観ていました。
生配信はすでに2〜3回経験していて、これまではトラブルは全くなかったのですが、今回、何度かフリーズしてしまいました。
それが、朗々と歌い上げている最中だったりするもんだから、やれやれでした。
もっとも、すぐに復旧したのですが、パソコンも古いし、そこは仕方がないかなと思っています。

今回は、昨年緊急事態宣言で延期になった公演のリベンジ公演が、再び緊急事態宣言で中止になったのを受けての配信公演でした。
中止決定から配信決定まで、本当に短い期間で、よくまあここまで、という熱のこもったステージでした。

第一部は、10年めから20年目までの歩みを辿るるショー仕立て。
10年分を1時間でぎゅっと詰め込んだミュージカル名曲集です。
10周年記念のコンサートでも、素敵なステージを見せてくれましたが、今回も楽しく拝見しました。
プリンス役から脱却して、さまざまな役柄のミュージカルに挑戦した10年間だったんだなぁと、あらためて感じました。
私は「ダディ」が大好きで、「二都物語」も嫌いじゃなかったので、「チャリティー」や「この星空」はすごく嬉しく感じました。
出られなかった?「アラジン」やロミ&ジュリの「世界の王」も楽しかった。
そして、たぶん再演があってもダルタニアンは無理であろう「三銃士」。ああ、楽しかったなあ。
と、懐かしく、あっという間の1時間。
ここまででも、コンサートを楽しみにしてきたファンを「裏切らない芳雄」でしたが、
その後、休憩を挟んでの第二部は、怒涛のゲスト編。
半ばカオスのような、芳雄フェスといった感じでした。

最初のゲストは、あっきーとまりおくんとさかけんさん。
なんだかゆるいまったりした雰囲気で、和みました。
一部はたぶん、きっちりした台本があって、ほぼ一人芝居だから緊張感もあったのでしょう。
第二部は、すごくリラックスした感じでした。
あっきーと芳雄さんの「僕こそミュージック」は、やっばり何回聞いても感動します。
まりおさんは、芳雄ラブが衣装からも伝わってきて、楽しかった。
さかけんさんは、いじられっぱなしでしたが、「ハクナマタタ」のオリジナルバージョン、さすがでした。
次が加藤かずっきーとしょうこお姉さん。
最後が海宝くんと島田歌穂さんの「レミゼ」!
もう、ほんと、すごかったのですが、一番嬉しかったのが、全員集合の「ボヨヨン行進曲」だったりしたのは、私がすっかりばあばになった証拠でしょう。
でも、ほんと、すごくあったかくて、熱くて、楽しい5時間だったのですが、最後の最後に、井上くんが「悔しい」って言ったんですよね。

コロナの中で、配信でこんなにすごいことをやってくれたけど、心の中では、やっぱり観客の前で生で伝えたいんだよね。
あっきーが、生にこだわっているのも、きっと同じ気持ちなんだと思う。
そう思うと、二人は本当によく似ている。

楽しかったなあ。
でも、本当に悔しかった。
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残念です

2021-04-24 17:43:00 | 舞台・コンサート

もう、私の好きだった「モーツァルト」じゃないから、見ない。

つもりでした。
でも、やっぱり誘惑に勝てず、なんとか先行予約でチケットが取れたので、新しい「モーツァルト」を本当に心待ちにしていました。
 
なのに。
 
結局、今回の緊急事態宣言で、劇場はクローズ。
チケットは、払い戻し対象です。
これで、何回目の払い戻しかな?
 
「モーツァルト」は、1ヶ月弱の公演は打てたし、パンフレットやグッズも多分ネットで買えそうだけど、これからスタートするはずだった舞台は、また、中止になったりするのかな?
悲しいというか、悔しいというか。
今回中止になる公演は、できることなら、無観客でライブ配信して欲しいと思っています。
海外の作品だから、権利とか大変なんだろうけど、前回の緊急事態宣言のときの経験があるから、全く無理ではないはず。
と、思うんだけどなあ。
とにかく残念です。
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Brand New Musical Concert 2020

2020-11-29 22:30:00 | 舞台・コンサート
先週はシアター・オーブでしたが、今週はオペラシティーのコンサート・ホール。
カサカサの心に水やりです。

鎌倉芸術館のミュージカル・コンサートをものすごく楽しみにしていたのに、コロナでとんでしまったので、このコンサートの開催を知って,すぐにチケットを申込みました。
加藤和樹さんと藤岡正明さんは、鎌倉芸術館にもご出演予定で、グリブラ仲間。
クリスタル・ケイさんは迫力ある歌姫だし、尾上右近さんは、歌舞伎界からの新人だけど、「ジャージー・ボーイズ」のコンサートで、新トミーとして頑張っていました、
このメインの4人ブラス、コーラスメンバーとして山野靖博さん。
東宝ミュージカルで、アンサンブル・メンバーとして、活躍されています。
こちらがセットリスト。

アンコール曲は、「上を向いて歩こう」です。
どれも名曲揃いで,とても素敵でした。
みなさん、オペラシティーらしく、衣装も素敵で,特に,右近さんの着物の柄やデザインを生かしたコートは魅力的でした。
クリスタル・ケイさんが、久しぶりにカメラじゃなく人の前で歌って、幸せだし,パワーをもらえたと言われていましたが、私も、久々に生の歌声を浴びて元気をもらえました。
劇場に行くのはまだ怖いから、飲まず食わず喋らずで、まるで修行僧。
そこまでしてでも、やっばり、行きたい。
そして、行ってよかった。
明日から,また、頑張ります。


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プロデューサーズ

2020-11-23 18:31:00 | 舞台・コンサート
シアター・オーブに行ってきました^_^
渋谷も久しぶりですが、オーブもずいぶんご無沙汰です。
いつが最後だろう?
今日は、ミュージカル!を楽しんできました。
「プロデューサーズ」です。

吉沢くんと大野くんを一枚ずつで申し込んだのですが、流石に吉沢くんはチケットが取れませんでした。
でも、大野くんはなんだかんだ言ってもミュージカル長いし、歌えるから、安心です。

佐藤二郎さんが出演しているので、終演はぜったいおすかなと思いましたが、そんなでもなかったです。
ただ、オーブって、ほんと、アクセスが悪い!
東急線だと、渋谷駅ほぼ直通なんだけど、ヒカリエに入ってからのアクセスがイマイチなんですよねえ。
行きはエスカレーターで途中まであがって、そのあとエレベーターなんだけど、劇場専用ではないので、あちこちで止まる。ほぼ、全ての階で止まる。
しかも、密!
帰りはエレベーターの列に並ぶのもなんだかなと思い、黙々と8階まで階段を降り、それから、エスカレーターで地下3階まで。
どうにかならないかなあ。
劇場も変なところに凝っていて、急階段がやたらと多く、シニアにはしんどい造りです。
しかも、客席はやたらと狭いし、休むところは少ない。
なんか、いまいち好きになれません。

さて、そんなオーブでの「プロデューサーズ」。
大変お下品で、おふざけ三昧で、駄洒落と下ネタ満載です。
子供もチラホラ客席にいたのですが、大丈夫かな?と心配になりました。
子役さんかな?

なーんもないみたいだけど、ちゃんと友情の物語でもあり、歌や劇中劇も盛りだくさんで、ちゃんとしていて、まあ、退屈はしません。
キャストも、吉野圭吾さんとか、木下晴香ちゃんとか、ちゃんとした人が出ているし、アンサンブルさんたちも達者です。
ただ、おばあちゃん達を色仕掛けで食い物にしているというのが、どうなの?笑えないよ、と思ってしまいました。
ミュージカル・ファンって、年配女性がコアな客層ですよね?
喧嘩売ってる?
それと、なんか笑えないよなあと思うこともちょっとあって、複雑ではありました。
ただ、芳雄くんのテンションの高さとパワーには圧倒されます。
やけくそか?と思わないでもないけど、楽しい。
嫌な現実をしばし忘れて、さあ、また明日からお仕事です。










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最高に楽しかった^_^

2020-09-23 22:30:00 | 舞台・コンサート
ずっと楽しみにしていた一夜限りのコンサート。
本当に素敵な、そして、贅沢な時間を過ごすことができました。


コロナで大変な今だから実現した、夢のようなコンサート。

帝国劇場の大きな舞台で、二人が初めて本格的に共演する一夜。
そんなコンサートに参加できて、本当に幸せでした。

二人の息があってるのかあってないのかよくわからないトーク。
笑いころげました。
それぞれの個性が光る選曲。
よくぞその歌を選んでくれました。
二人の歌声。
色の違う歌声だから、それぞれ魅力的。
二人のわがままに応えてくれたスタッフ。
懐かしい舞台写真、笑えるコスプレ、ありがとうございました。

いろんなものがいっぱい詰まった宝箱のようなコンサート。
楽しくて、感動して、明日からまたがんばれそうです。
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