往復4時間かけて見た、3時間の劇。
正直、しんどい。
でも、まあ、面白い。
たまには、シェークスピアもいいかな?
ちゃんと戯曲を読んで予習していったおかげで、なんとか話にはついていけました。
しかし、膨大な登場人物と、コロコロ変わる展開は、なかなか曲者です。
何の予備知識もなく、この台詞だらけの劇を観て、面白いと思えるかどうか。
クレオパトラとアントニーの痴話喧嘩は楽しく観ていられます。
クレオパトラが嫉妬する場面も。
ところが、「史劇」の部分が曲者で、さっきまで仲良くしてたのに、いつの間にか戦争してるし、誰が誰の味方なのか、ちょっとわかりにくい。
人間観察としてはものすごく面白いのですが、ローマ史なんてサッパリなもんで。
蜷川さんは、シンプルな真っ白い箱の舞台に象徴的な彫像を出し入れすることで、エジプトやローマといった空間的広がりを演出していました。
絶えずバラやユリが降っていた「ヘンリー六世」ほど煩わしくはないものの、転換が頻繁なので、ちょっと気になってしまいました。
役者さんはそれぞれ達者ですが、クレオパトラの安蘭さんには残念ながら妖艶な色香はありません。
台詞はキッパリしていて、悪くはないんだけど、想像通りという感じで、できたら裏切られたかったなあ。
なんでもこなす器用さが、この人の一番残念なところなのかも。
橋本じゅんさんが、イノバーバスというものすごく重要な役でした。
昨年の腰痛降板の影響はみえず、舞台を走り回っていました。
でも、微妙に声がこもって、台詞が聞きづらかったのが残念です。
吉田アントニーは、恋する愚かさがあまり感じられないアントニーでした。
その分、シーザーが悪役に見えて、それはそれでいいんだけど、もっと愚かでもいいのに、と思う。
でも、そのためにはクレオパトラの妖艶さが足りない。
悪くないけど、ちょっともの足りない。
正直な感想です。
正直、しんどい。
でも、まあ、面白い。
たまには、シェークスピアもいいかな?
ちゃんと戯曲を読んで予習していったおかげで、なんとか話にはついていけました。
しかし、膨大な登場人物と、コロコロ変わる展開は、なかなか曲者です。
何の予備知識もなく、この台詞だらけの劇を観て、面白いと思えるかどうか。
クレオパトラとアントニーの痴話喧嘩は楽しく観ていられます。
クレオパトラが嫉妬する場面も。
ところが、「史劇」の部分が曲者で、さっきまで仲良くしてたのに、いつの間にか戦争してるし、誰が誰の味方なのか、ちょっとわかりにくい。
人間観察としてはものすごく面白いのですが、ローマ史なんてサッパリなもんで。
蜷川さんは、シンプルな真っ白い箱の舞台に象徴的な彫像を出し入れすることで、エジプトやローマといった空間的広がりを演出していました。
絶えずバラやユリが降っていた「ヘンリー六世」ほど煩わしくはないものの、転換が頻繁なので、ちょっと気になってしまいました。
役者さんはそれぞれ達者ですが、クレオパトラの安蘭さんには残念ながら妖艶な色香はありません。
台詞はキッパリしていて、悪くはないんだけど、想像通りという感じで、できたら裏切られたかったなあ。
なんでもこなす器用さが、この人の一番残念なところなのかも。
橋本じゅんさんが、イノバーバスというものすごく重要な役でした。
昨年の腰痛降板の影響はみえず、舞台を走り回っていました。
でも、微妙に声がこもって、台詞が聞きづらかったのが残念です。
吉田アントニーは、恋する愚かさがあまり感じられないアントニーでした。
その分、シーザーが悪役に見えて、それはそれでいいんだけど、もっと愚かでもいいのに、と思う。
でも、そのためにはクレオパトラの妖艶さが足りない。
悪くないけど、ちょっともの足りない。
正直な感想です。