茶々日和~まったりしましょ~

愛犬茶々(Mダックス・メス)とのまったりした暮らしと、趣味の観劇記です。よろしくお願いします。

夏の読書2

2015-07-29 10:01:58 | 読書・映画
毎年、なんとなくテーマを決めて勉強しているのですが、今年は「にわか歴女」に挑戦です。

「ドゴール 偉大さへの意志」(山川 世界史リブレット) 渡辺和行

ナチ占領下のフランスから脱出し、BBCを通じてレジスタンスを呼びかけたフランスの英雄というイメージですが、いろんな顔を持つ政治家でもあったのですね。
1914年から44年の戦争の30年間を軍人として、1944年から73年の繁栄の30年間を政治家として生き、ひたすらフランスの偉大さを回復させようとしたナショナリスト。
偉大な政治家ではあるけれど、手放しで賞賛できないのは、その強烈すぎるナショナリズムのせいかな?
少し難しくて、大変でした。

「異邦人(いりびと)」原田マハ

この人の作品は、山本周五郎賞をとった「楽園のカンバス」と、映画化された「でーれーガールズ」を読んでいます。
文章が読みやすく、頭にすっと情景が浮かんでくる作家さんです。
「ドゴール」でうんうん唸った後、一日で読みました。
「異邦人」は、京都が舞台となっていて、日本画壇や美術館・画商たちの姿を物語ってくれます。
祇園祭の宵山に行われる「屏風祭」が、物語のなかで重要な意味をもっています。
「橋弁慶山」の町内というと、あのあたり?と、京都の街並みを懐かしく思い出しました。
ところが残念なことに、主人公の女性に全くかわいらしさがなくて、全然好きになれない!
ただのワガママで世間知らずの金持ちのお姉ちゃん、としか思えないんですよね。
貧乏人のひがみ根性かもしれませんが、それでいて神のような審美眼の持ち主とかいわれてもねえ。
それが、一番の欠点かな?

とりあえず、2冊ぶん。
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