唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

4分間のピアニスト

2008年06月12日 | 好きな映画・良かった映画
4分間のピアニスト

ギャガ・コミュニケーションズ

このアイテムの詳細を見る


ピアノの音がすごい迫力です。
音楽だけで泣かせます。

2人のやり取りとりとか、近づきながら、でも、恐る恐るというか、その微妙なところが良かったです。どこかこわがっているんですよね。感情を行動に出して切れてしまう女の子に対して、引いて客観的にみている感じでもあるし。音楽以外のことには興味がないといっているので、最初は実際そういう感情で、彼女を見ていたのだろうけど。

少しずつ人間的つながりも出てきて・・・

でも、最後もやっぱり、自分の本音を彼女に告白するけれど、そこでも、やっぱり、音楽以外興味が無い的なことを言うのです。人間的な感情で流されていく自分を押さえつけるように。「演奏することがあなたの使命よ」とか自分の感情から発せられる言葉は、その彼女に対しての言葉ではなく、彼女の才能に対しての言葉であって、本当なら、ここでいつのまにか人間的に好きになってしまったのよ!観たいなセリフでほろっとさせ対ところですけど、そこをあえてしていないところがなんかすごいです。

彼女も最後の演奏で、自分が演奏のときに抑えてきたたがをはずして、自分の思いのまま、感情をぶつけて演奏します。そのシーンは感動とかというより、痛々しく感じました。自分の居場所というか、愛してほしい人を探してあがいているかのようでもありました。