唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

ノーマ・レイ

2009年08月08日 | 映画 な行
ノーマ・レイ [DVD]

20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

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友達がとてもいい映画だからとテレビで放映されたものをDVDに録画してくれたやつをみました。

放送中に地震があったんですねえ…

紡績工場で組合を作る話です。
すごいヒーロー的な人が登場して、組合を立ち上げたという話ではありません。
男関係ではかなりダメダメな女の人が、組合で活動する中で成長し、自立する話です。

だれだって、組合に入ったら給料あげてもらえないんじゃないか…もっと下げられちゃうんじゃないか…昇進できないんじゃないか…周りの人との関係が悪くなっちゃうんじゃないか…そんな不安もあって、職場には不満や改善点を感じつつ、そういう選択をしない人が多いとおもいます。
組合自体が、会社側だったりもすれば、組合に入ったって、何にも変わらないというのもあります。

労働組合は労働者の権利を守るために、労働者のために必要なもので、その組織が大きくなれば大きくなるほど、力を発揮することができるわけですけれど、会社側だって、馬鹿ではありませんから、そんな労働者の団結を阻止しようと、いろんな手を打つわけですね。
卑劣な攻撃の中で、彼女は、またさらに成長して行くわけです。

掲示板のメモを取ったところはかっこよかったです。

孤立しているように見えた彼女も、仲間が増え、仲間に支えられて行くんですね。
工場が止まった時には感動しました。
彼女の強さに周りが呼応して、その周りの気持ちがまた彼女を強くさせます。

漠然としてごまかされていた不満の原因を作りだしてきたものがなんなのか、わかると人間は強いですね。そこで結ばれた人間同士のきずなは強いです。

生活よりも人生を選ぶというか…そうですね。生き方を選ぶんですね。たたかいは生活のためなんだけど・・・人生は生活だけのためじゃないんですね。

生き方を選んだ人は強いし、輝いてみえます。
じゃあ、おれはどうだ?生き方は選んだのか?
流されて選んだ道だったような気もしないでもないし、本来持たなきゃいけない輝きは持てていません。

私は何を迷っているのでしょうか・・
道を選んだのに…
最近向上心もなくなってきた。
これじゃまずいですね。

という、なんか、すっきりしないものがのこってしまいました。

前向きになっているときに観たら、きっと、もっともっと感動して、「良かった映画」になるんでしょう。
今は、人の成長を見て自分を重ねると、なんか、卑屈になってしまう自分がいます。

ハチミツとクローバー 10巻セット/羽海野 チカ

2009年08月08日 | 
ハチミツとクローバー 10巻セット
羽海野 チカ
集英社

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3月のライオンが面白かったので、買ってしまいました。

題名はどこかで聞いたことがあったんですけど(たぶんマンガでなく)・・・
最近は、新しい作者のマンガを買うなんてなかったし、読んだこともないのをいきなり10冊買ってしまうのは冒険だとは思ったのですが…

父の日の似顔絵のパンは声を出して大笑いしてしまいました。

最近、マンガの雑誌とかを見ても、なんかとっつきづらくて、特定のマンガ家の作品をコミックで買って読むという感じになっていました。
マンガを読むことがとてもめんどくさくて、でも、枕元に置いてある同じマンガを何度も読んじゃったりして・・・って感じでした。

ひさしぶりに新しい世界に入った気分ですが、いきなり10巻を読むのはつらかったです。ひさしぶりに夜中の4時まで読んでいました。

集中力もない状況なので、字がいっぱい書いてあったり、ごちゃごちゃした絵のところはわけもわからずすっとばして、誰が誰だかわからない状態にもなりましたが、それでも、たまにドキッとさせられたり、うるっとさせられたり、笑わせてくれたり、面白い作品だと思いました。

考えさせられるところも多かったです。
片思いでも両思いでも、好きな人とずっと生きていくことに主眼をおくのか、それとも、自分の目指すもの、やりたいことが中心なのか、両方がかみあっていれば問題はないけれど、人生の選択で、何を自分の中心において、どう生きていくのか、求められちゃうんですよね。

妥協するにせよ、しないにせよ、生きていく中で求められます。

好きな人と結婚して自分のやりたいことをやって暮らしている人もいれば、好きな人のために自分のやりたいことを妥協する人もいるし、逆に自分のやりたいことのために恋愛を妥協する人、恋愛に縁のなくやりたいことに集中する人、恋愛もやりたいこともダメな人。
お金も大事な要素ですね。お金が絡むと、やりたくもないのに金のために動くという行動が出てきます。恋愛にも絡んできます。金がないから結婚しないとか、子どもを産めないとかなりますもんね。

いろいろなそれぞれの人生があるけれど、今の状態は、その人たちなりの選択によってあるわけですよね。

いつも思うのは、良い結果になるにせよ、失敗するにせよ、その人にとって、その時の最良の選択をいつもしているんじゃないかなあ…ということです。
間違った判断をしてしまった人にしても、その人の到達点がそこにあるわけで、そういうのもひっくるめて、その人にとっての最良の選択なわけです。

その最良の選択が、かならずしも最良の結果にはならないということですね。

そこには原因があるわけですが…

その結果、最良の選択でなかったことに気付き、また新しい段階になるわけです。

何を書いているのかわからかくなってきましたが、この作品に出てきた人たちが選択した道は、その先の結果がどうなるかはわかりませんが、自分で生きる最良の道を選択したところに、良さがあるんですね。

好きなキャラは山田さんです。