世界名作劇場・完結版 赤毛のアン [DVD] | |
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グリーンゲイブルズのアンeが帰ってきました。グリーンゲイブルズへの道と、ドラマのをみたおかげで、この完結版も後追い的に観ることができました。アニメの編集も良かったのかもしれません。ちょっと、ダイアナやギルバートとの関係が希薄な感じはしたけれど、マシュウとマリラとアンeの3人の関係はとてもよくわかって良かったです。12ダースの男の子よりもお前にいてもらうほうがいいよ・・・このマシュウの心からの気持ちは泣けます。そのあとにマシュウは死んでしまうわけだけど、マシュウの死をアンeは、ダイアナの前で心を開くのをあえて押さえて、マリラと2人だけの悲しみにしたところも泣けます。本当にこの悲しみを分かち合えるのは、この場合は、マリラしかいなかったんですね。マシュウとのお別れのときも涙一つ見せずに気丈にふるまったアンeですが、暗くなった部屋で一人になったときに、緊張の糸が解けたように泣きます。その泣いているアンeに寄り添うマリラも、アンeのおかげでマシュウの死を受け止ることができるようです。
マシュウが、アンeがこの家に来たことを神様の思し召しと言っていましたが、アンeが着たおかげで、2人に生きるための張り合いをもたらしてくれたのでしょう。
そして、アンeにとっても、あのめちゃくちゃな癇癪持ちのアンeがここまで成長できのも、やはり愛されていたからだと思います。グリーンゲイブルズで人の愛にふれたことがアンeにとっての成長にもなったし、心の支えにもなったわけで、だからこそ、そんな自分を育ててくれたグリーンゲイブルズが他の人の手にわたることはアンeにとってはあり得ない選択だったのでしょう。
それも、自己犠牲でそうしたんじゃないというところに自分を持っていくことができるのも素晴らしいですね。奨学金を蹴って、地元で教師をやるということは、挫折でなく、違う道を選んだということ、違う道をまっすぐ前に向かって進むことのように思いました。
高畑勲さん、宮崎駿さん、そして、耳を澄ませばの近藤喜文さん、さらに、よく見たら、神山征二郎って書いてあるし…そんな人たちがつくりあげた作品なんですね。
今気づきました!たしかに12ダースの男の子よりはアンひとりの方がいいかもしれませんね。1ダースの間違いでした。