唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

いのちの山河 日本の青空Ⅱ

2010年12月21日 | 映画 あ行
目黒のパーシモンホールというどでかいホールで上映会をしていました。
最初の日本の青空は憲法制定が国民の機運の高まりのなかで、日本人の手によってつくられたものだというお話でしたが、今回は、憲法25条に焦点を当てています。

沢内村の深沢さんという村長さんが、村の貧しさが命の格差になっている実態の中で、冬の雪道を開通させバスを走らせる、医療に力をいれて、高齢者の医療費を無料にするなど、村の人たちと一緒に実現していくお話しです。

住民の声をきき、問題の解決方向を見据えて、住民とともにつくっていく。民主主義のあり方、地方自治の在り方、政治の在り方を見せてくれたような気がします。

少しわざとらしいところとか、学芸会的な感じのところもありましたが、それでこの作品の意味が失われるわけではありません。

村長さんが病気で亡くなって、村に帰ってきたときに、村の人たちが出迎えるシーンはやばいです。

雪深い村での撮影は大変だったと思いますが、厳しさを感じる景色です。きれいなんだけど、そこで暮らすことのつらさは相当なものなんでしょうね。でも、そんなところでも人間は生きているんですね。そして、みんなで力を合わせれば、あれだけのことができてしまうんですから、すごいですね。人間というものは。

これが憲法の本来持っている力なのかもしれません。