ひさしぶりのスタートレック。
おもしろく見ちゃいました。
ひねりはあまり感じられないものの、前作のファンが根強いだけに、その人たちをとりこもうとする工夫がいろいろされてます。今までのファンをはなさないように、同時に新しいスタートレックをつくりだす。
「工夫でしょうか?いいえ、あがきに見えます。」
なんにしても、今後のスタートレックは、この物語がベースになります。
それは、それまでのスタートレックとの決別を意味するのかもしれません。
キャラの性格付けも変えていいし、ウーフラさんがスリムでも、それはもう一つの歴史の話。
前の話は幻になってしまうのでしょうか。
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スタートレックは、物語の中に出てくる、いろんな「考え方」のところで、とても心に入ってくる作品だけに、そこのところがどうなってしまうのか…とても不安だったわけです。ただの友情物語ではないし、宇宙戦争がテーマではないし…自分の中のスタートレックの大きなテーマは「異文化との共存」だったわけです。
新しいスタートレックを見るうえで、さいしょに、挑発的なカークの写真を見て、すごく不安になって、予告編でも、カークの「現代風」な感じに、すごい嫌な予感がしていました。
でも、そうはいっても、スタートレックですから、見ないわけにはいかないと…
観終わって思ったのは、スタートレックの登場人物の個性なんかも生かして・・・ピピッとかいう音もそうですね。スタートレックのつながりを楽しむという点でのおもしろみがあったのは確かです。
でも、やっぱり、これがスタートレックなのかな?と感じたところもあって・・・なんだろう…テレビから出てきた話だけに、映像のスピード感とかテンポがゆったりしている印象が強くて、(アクションも年齢のせいかゆったりしていた印象が…)それがスタートレックのスピード感だったわけだけれども、そこは現代のハリウッド映画っぽくシャッキっとしていて・・・よくなったのか、悪くなったのかはわかりませんが・・・
あとは、話ですね。
心というか、理性に働きかけるようなものがなかった感じがちょっと残念かな?ただたんに、友情とかいうんじゃ、この物語の場合、物足りないのです。友情も、ただ目があって、にやっとするだけではだめで、なにか、そこに深い絆を感じるような決断が必要で…
・・・とはいえ、出会ったばかりの人たちに、それがあるわけないか。
人間が、未来の人っぽくないところがやっぱり嫌だ。
2009-11-15 22:56:45
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