Amazonプライムで次は何を見ようかと探していたら、懐かしい映画が出ていたのでクリック。既にテレビで2回は見ているんだけど、やはりCMの入らないものを見たいですね。
あらすじとか
「男はつらいよ」シリーズの山田洋次監督が、藤沢周平の短編小説を原作に映画化し、アカデミー外国語映画賞にノミネートされるなど国内外で高く評価された時代劇。
幕末の庄内地方。海坂藩の下級武士である井口清兵衛は妻を病気で亡くし、幼い娘2人や年老いた母と貧しくも幸せな日々を送っていた。家族の世話や借金返済の内職に追われる彼は、御蔵役の勤めを終えると同僚の誘いを断ってすぐに帰宅してしまうため、“たそがれ清兵衛”と陰口を叩かれていた。ある日、清兵衛は幼なじみの朋江を救ったことから剣の腕が立つと噂になり、上意討ちの討手に選ばれてしまう。
清兵衛を真田広之、朋江を宮沢りえが演じたほか、世界的舞踏家・田中泯が映画初出演ながら清兵衛の敵役で強烈な印象を残した。
2002年製作/129分/日本
配給:松竹
いやー、監督が良くて本がいいと無駄なシーンが一切なくて、よどみなくストーリーが流れます。真田は、セリフの前にちょっと言いよどむようなところがあるので、演じる主人公の朴訥な性格描写にピッタリ合っているような気がしました。一方、宮沢の憂いを含んだ表情や笑顔は厳しい現実をオブラートで包むような効果がありますね。脇を固める俳優陣も全体のバランスを崩すことなく物語を引き立てます。前半でくどかったのは、丹波哲郎ぐらいかな(^^;
終盤の田中泯のセリフ回しや殺陣は、ものすごい凄味があって感動しましたが、ストーリー的にどうなのかなーってところも若干。。。それにしてもすまじきものは宮仕えですね。それと、岸惠子 が出てくる最後のシーンは、ちょっと説明っぽいところがあって、若干蛇足感がありました。
全体には、主人公の焦燥感や切迫感。子や朋江に対する愛情等の心情が丹念に描かれて、素晴らしいと思いました。さすがは山田洋次監督です。