秋の蝶
2021-10-31 | 日常
秋蝶の驚きやすきつばさかな (原 石鼎)
いつもの輪行。だいぶ寒くなって上着を着て手袋をしてチャリンコに乗っている。この前まで黄金色だった田んぼは、一足早く冬枯れの様子。ふと土手を見ると寒さのせいで蝶がヒラヒラと力なく飛んでいる。アザミにたどり着き蜜を吸って一休み。
この句は、家にあった銘々皿かなんかにプリントされていたのだけれど、なぜか心に残っている。若い頃には、命の短い蝶を読んだ句だと単純に考えていたけど、還暦を過ぎて父や叔父叔母が亡くなり、従兄弟や同級生まで亡くなったりすると世の無常が身に染みる。
白秋となり力なく飛んでいるのは、蝶も私も一緒だな。
自転車を漕ぎながらそんなことを考えている今日このごろ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/dc/ed1d5a3f5b088950dc4421dcbe4c4954.jpg?1635674438)
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