「餃子の王将」チェーンを経営する王将フードサービスは3日夕、前日までに新潟県の新潟近江店で、従業員が店の大型冷蔵庫に入っている写真を撮影し、ネットに公開したことがわかったと発表した。このため同社ではこの店舗を休業し、消毒などを実施。プレスリリースなどを通じて利用者らに謝罪した。
この従業員に対しては、「厳正な処分を行う」としている。また今回の事態を全社の問題として厳粛に受け止め、教育及び指導を徹底。全社一丸となって信頼回復に努める構え。同社では「お客様にご不快な思いと多大なご迷惑をお掛けいたしましたことを、心からお詫び申し上げます」と謝罪した。
問題の不適切行為は、従業員が食材などを入れる大型冷蔵庫の中に入り、おどけていたというもの。画像は本人がネットで公開後、他のサイトなどにも転載されている。会社側がこの事実関係を確認し、同日発表した。
同店舗については、営業停止後、冷蔵庫内に保存されている食材の廃棄と当該冷蔵庫を入替えて、店内清掃消毒を行っているという。閉店については言及していない。
また同社はあわせて石川県の金沢片町店で2日、来店客が従業員の制止をふりきって「公序良俗に反する不適切な行為を行った」ことも発表した。この来店客はこの様子を撮影し、ネットで公開した。同社では2日、店舗の営業を停止。こちらについては閉店についても検討中という。当該客には損害賠償等を請求する考えだという。
中華料理店をチェーン展開する「王将フードサービス」(京都市)は3日、「餃子の王将 金沢片町店」(金沢市片町)で、来店客が不適切な行為を行い、その様子を撮影したうえで、画像をインターネット上に公開していたと発表した。
同社は、同店を2日夜に閉鎖し、今後、同店の閉店のほか、撮影した客らに損害賠償を求めることも検討している。
撮影をした客の一人(39)は3日、読売新聞の取材に対して、「昨年11月、自分たちの飲食店のカレンダーの写真として使うために、10人ほどで店に行き、店内のカウンター席で裸で座ったり、店員の服を着たりして撮影した。店の許可を得て写真を撮った」と話している。同社経営企画部によると、今月1日、匿名の問い合わせメールがあり、確認したところ、インターネットのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に、金沢片町店で撮影されたとみられる不適切な画像1枚が見つかった。同店の店員に確認したところ、画像撮影の事実を認めた。同社は「店員は撮影を止めようとしたと説明している」としている。