しるべの記し

教会音楽家でクリスチャン・エッセイストのしるべです。
イエスさまの十字架を「道しるべ」として歩んでいます。

復讐は

2015年02月03日 | 信仰 平和
「イスラム国」に拘束、殺害された後藤健二さんはクリスチャンでした。
ミッションスクールに通っている教会の高校生が、後藤さんが以前学校に来て講演をしてくださり、その活動を知ってからずっと応援していたと言っていました。
そんなこともあり、祈祷会では心を寄せ合い解放を祈っていたのですが、本当に悲しい結果となってしまい残念です。
だからと言って、もちろんこれは宗教的な対立というものとは遠く離れた出来事であり、クレイジーで狡猾なテロ集団の残酷な犯行以外何物でもありません。

それにしても安倍首相の会見にはがっかりしたのです。
「彼らの残虐非道な行為に対して、法によって裁かれるべきだろうと考えている」はいいとしても、「彼らにこの罪を償わせる!!」と言った言葉、これには驚きました。どれだけ傲慢な言葉を言う人なんだろうか!?
キリスト教の精神の中で生きている欧米の人たちは、この言葉をどう受け取ったのか?

聖書にはこうあります。

「・・・あなたがたは、すべての人と平和に暮らしなさい。愛する人たち、自分で復讐せず、神の怒りに任せなさい。『復讐はわたしのすること、わたしが復讐する』と主は言われる。」(ローマの信徒への手紙12章18節、19節)

復讐はしてはいけない。
真の平和に生きるものとして、報復はしてはいけない。
「罪を償う」という意味は、本当に大きな意味があるのです。
人間が人間に罪を償わせることなんてできるはずがない!!
それは神さまの領域なのですから。

上の聖書の別の訳として
「復讐を自分に留めるのではなく、神さまの事柄に場所をうつしなさい。」
とあります。(青野太潮訳)

私たちは悪を憎みます。
でも、神さまがきっと裁いてくださる、どんな形かは分からないかれど、義である神さまにお任せしなくてはいけないのです。
それでなければ、憎しみは連鎖してしまい、平和はこの先望み得ないからです。



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