2019年の日記です
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暇なので本棚を眺めていると、井上靖・司馬遼太郎『西域をゆく』(1998・文春文庫)を発見。
巨匠によるシルクロードについての対談で、楽しみ。
なんとなく、本棚で遺跡を発掘しているような気分になる。
発掘(?)を続けていると、『ちくま日本文学全集・渡辺一夫』(1993・筑摩書房)を発見する。
渡辺一夫さんは加藤周一さんや大江健三郎さんの先生。
先日、あるかたのブログでも紹介をされていて、うれしい偶然に喜ぶ(またまたユングだ!)。
渡辺さんは戦争中、特高の介入を避けるためにラテン語で日記をつけていたという。
ラテン語!すごい人がいるなと思う。
英語も満足にできないじーじには神さまのように思える。
しかし、じーじもこれから勉強をして、たとえばサンスクリット語で日記を書いてみようかなと思ったりもする(?)。
サンスクリット語といえば、先日、ご紹介した梅棹忠夫さんの『実戦・世界言語紀行』に、インドでは今も古語とされていたサンスクリット語を使っている人たちがいると書いてあって、びっくりした(1回目で気づかずに、再読でびっくりしているところが鈍才のじーじらしいところ)。
世界は広いし、面白いし、すごいな、と改めて思うし、こういうところが読書の醍醐味。
いい気分になってビールで乾杯し、晩酌に突入する。 (2019.1 記)
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2022年11月の追記です
またまたすみません。
じーじの早とちりで、渡辺さんの日記は、ラテン語は引用部分だけを書いて、日記はフランス語でつけていたということ(特高の人はフランス語を読めなかったのかな?じーじも読めないけれど…)。
それにしてもすごい。うらやましいかぎりだ。 (2022.11 記)