2021年10月のブログです
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本棚の上のほうにシーナさんの『あるく魚とわらう風』(2001・集英社文庫)を発見、読む。
シーナさんの1995年から1996年にかけての日記で、集英社の『青春と読書』に「よれざれ旅日記」という題で連載されたもの。
これがまあすごく忙しい本で、当時のシーナさんの超多忙ぶりにはびっくりさせられる。
ちょうどシーナさんの映画『白い馬』が完成して、全国上映をしていた時期。
新潟での上映会の時には、じーじも観にいって、シーナさんが映画の後にぼそぼそと挨拶をするのを聞いていたことを懐かしく思い出す。
今から25年前、シーナさん52歳、じーじ42歳。若かったなあ!
この頃、シーナさんは小説の執筆や文学賞の選考委員としても多忙で、その合間にあやしい探検隊としてのキャンプなどもこなしており、すごい!の一言につきる。
登場人物も有名な作家さんたちが大勢出てきて楽しいが、中には意外な人、例えば、作家の北方謙三さんや檀太郎さん、脚本家の倉本聰さんなども出てきて、その交遊が楽しい。
シーナさんファンでなくても、一作家の若き日の奮闘ぶりが楽しく読める貴重な一冊ではなかろうか。 (2021.10 記)
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2022年9月の追記です
『白い馬』の新潟での上映会の時は、じーじも県民会館まで観にいって、シーナさんを生で見てしまったんだよなぁ、と思い出す。
シーナさんは新潟にはちょくちょく来られているし、東川にも行っているようだが、じーじはおっかけではないので(?)、どうもすれ違いだ。
そういえば、村上春樹さんも生で見たことはないなぁ。
そういうファンがいてもいいのかな、とも思うが…。 (2022.9 記)