2019年の日記です
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このところ、シェイクスピアさんにハマっている。
先日、『ハムレット』を読んだので、今は『リア王』(松岡和子訳・1997・ちくま文庫)に挑戦中。
なかなか重厚な物語だが、「道化」の存在が面白い。
『海辺のカフカ』のホシノくんみたいな感じ(ホシノくんはもっと純朴だが…)。楽しみである。
他に、並行して読んでいる本として、
河合隼雄・松岡和子『怪読シェイクスピア・増補版』(2011・ちくま文庫)、
中野好夫『シェイクスピアの面白さ』(2017・講談社学芸文庫)、
松岡和子『深読みシェイクスピア』(2016・新潮文庫)などなど。
中野さんのエッセイには、東大で同僚だった渡辺一夫さん(渡辺さんは仏文学者で、戦争中、フランス語とラテン語で日記を書いていたというかた。加藤周一さんや大江健三郎さんの先生でもある)が出てきたりして、とても楽しい。
また、河合さんは、あいかわらずきれのいい分析を披露していて、やはりすごいな、と感心させられる。
河合さんお得意のだじゃれも健在で、やはりだじゃれが好きだったらしい(?)シェイクスピアさんに負けじと頑張っておられる。
窓の外の雪を眺めながら、毛布にくるまって読む(?)シェイクスピアさんもいいものだ。
新潟でも冬の寒さはもう少し続きそうだ。 (2019.2 記)