弁理士『三色眼鏡』の業務日誌     ~大海原編~

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【地域知財】自治体の知財活用戦略

2017年08月18日 08時16分43秒 | 知財記事コメント
おはようございます!
雨こそ降っていないもののむしむしむしむしむしむし…
と不快指数上昇中な湘南地方です。

さて、今日はこんな記事(お客様から教えていただきました!)

(産経ビジネスより引用)
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地域知財戦略、わずか12県 政府、政策てこ入れ要請へ

特許や商標などの知的財産の活用戦略を、この約4年間で新たにまとめた都道府県が12県にとどまっていることが16日、分かった。政府は自治体の知財政策が低迷しているとみて、文書でてこ入れを求める方針だ。自治体と連携を強め、知財を通じて、中小企業の競争力や農産品のブランド戦略強化につなげたい考え。

(以下略)
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(引用終わり)

記事では更に、「35都道府県が手つかずの状態」だとか。
鶏が先か卵が先かじゃないけど、要保護な地域資産があるところほど取組に積極的ということかなぁ。

各地域のそれっぽいWebページは以下の通り。
佐賀)今年度から第2期知的財産戦略として「佐賀県知的財産活用等基本構想~“世界に誇れる佐賀づくり”に向けて~」を策定。地方自治体の中では一歩先んじている印象。
長野)活動指針を可視化しているのが好印象。
鳥取)「鳥取県知的財産の創造等に関する基本条例」を制定。

こうやって各自治体の基本条例に記載されている項目を見ると、まるで教科書があるかのような紋切り型。
項目はその並びまで概ね一緒。

まあ、政府主導での動きなら自然とひな形的なものがトップダウンで下りていくのかな。。。
現状は、まずは基本的な体制づくりの段階なのでこれで良いのかもしれないけど、
それぞれに独自色ある取組をしていくにあたってその素地が「共通フォーマット」って、良いのかなぁ。

そんな若干硬直的な「フレーム」にあっても、佐賀県の「コンテンツ」=具体的な取り組みはかなり評価できる(偉そうにすみません)。
一般の方向けの啓蒙にしろ、事業者の知的財産に関する取組の推進にしろ、
KPIが、様々な角度から複数設定されている。知財「に関する戦略」ではなく、知財「を活用した地域振興戦略」という印象。
これ、どこが関与してるんだろ?

各地方自治体の取組みについて研究していくことで、各地方で頑張っている企業の方々への支援のフォーカスをもっと適切なものにしていくことができるかな。
ちょっと良い気付き。ありがとうございます。



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