当選し、大統領府に集まった支持者に演説するエルドアン氏(28日夜、アンカラ)=小林健撮影
【カイロ=時事】イランのライシ大統領は28日、トルコ大統領選の決選投票で勝利した現職のエルドアン大統領に対し、祝意を表明した。ライシ師は両国関係について「地域の発展を巡り、より強力で緊密になると確信する」と強調した。
サウジアラビアの国営通信は、サルマン国王がエルドアン氏の再選を祝したと報じた。アラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド大統領は「戦略的パートナーシップ強化に向けた協力を楽しみにしている」と表明。イスラエルのヘルツォグ大統領は声明で、「良好な関係の強化と拡大のため、今後も協働できると強く信じている」と述べた。
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ご存じ、エルドアン政権で、トルコリラはまるでハイパーインフレのように価値が下がりなしで、貧しいトルコでは、多くの国民が海外に出稼ぎ、また移住しています。今後も経済運営は厳しいと思われます。
色んな意味で欧州やロシアとの関係がややこしいトルコですが、小生、ドイツの企業に勤めていたので詳しいので実際を説明したいと思います。
①日露戦争の前に、ロシアは国会のクルミア半島に侵攻、それお迎え撃ったのが英仏・トルコ。 ロシアは不登校を求めて、また地中海に出てヨーロッパと貿易したい、また軍事的に脅かしたいという意思がある。 英仏とロシアの仲が悪いのはこの栗見戦争も未だに引きずっている。
②EUは基本的にキリスト教クラブで、イスラム嫌い。 一方イスラムのトルコはEUのメンバーに入れてほしいが、頑としてEUは、認めていない。 しかし、ドイツ企業はトルコの安い人件費を使って利益を上げているので、トルコをEUに加盟させたい。 何故ならEU内は国家間貿易は基本無税。しかし外部から言ってくると基本10%の関税がかかる。今日の企業活動で10%の利益を上げるのはなかな大変。 EU特にドイツ企業は下請けにトルコを津会うと言ってもEU内に輸入する段階で10%の関税がかかるので、トルコをEU内にいれると企業は儲かる。よってEUに入れたいがEUはキリスト教クラブなので国民が許さないというジレンマ。
③何故、トルコは欧米クラブのNATOに加盟できているのか? ロシアは不凍港を求めて黒海、地中海に出たい。 その場合、何が起こるか? ロシアの戦艦が地中海に浮かび、ヨーロッパ全土をミサイルで威嚇し、政治的に交渉を有利に進めたい。 ロシアはマジにやりそうなので、EUは地中海にロシアの戦艦がくるのは絶対拒否。 地政学的にギリシアとトルコに挟まれた狭い海峡・ボスポラス海峡を取らないとロシアは地中海に出れない。 だからキリスト教クラブのEUはイスラムのトルコは拒否だが、安全保障の面ではトルコをNATOにいれておきたいのが現状。 nATOのギリシアとトルコで挟み撃ちにして絶対ロシア艦隊を地中海に入れない方針。
④トルコとロシアは、基本仲が悪い。 昔からロシアは領土拡張拡張主義。 ロシアとトルコの間で17世紀から19世紀後半まで12回の戦争を行っている。 ロシア=トルコ戦争参照。 漢字では露土戦争。 だから日露戦争で日本がロシアに勝利した時はトルコは大喜び。 フィンランドやポーランドなどロシアと戦争していた国は。
⑤今、得るどんがロシアとイクライナの仲裁に手を挙げてるのは、大国であるかのように国民に見せるため、またオスマン帝国の復活を夢見て大国になりたいエルドアンの個人的パフォーマンス。 自分を大きく見せたいエルドアン。
⑥しかし、トルコは、ルドアン政権で実質しょぼい国に成り下がった。 ドイツも下請けには工業力のある中国を使いだしたのでなおさら。 ただ、日米欧が脱中国の方向なので、ドイツが今後どう動くかは注視なければならない。 普通に考えればドイツ国内に製造拠点復帰? 実際、半導体関係や日本に引き離されたスパコンなどは、高速CPU・GPUで有名なNVIDIAをドイツ国内に誘致し、スパコンの共同開発をしている。 ドイツと日本は工業力、特に自動車が強く、かなりライバル視されているのでお人よし日本は注意が必要。
何事も失敗の原因の本質は、根拠なき楽観! 気をつけよう、甘い言葉と暗い道。