日本一のセカンド

あの敵側の参謀伊原が平野にそう賞賛したのを思い出した。「日本一のセカンド」

久しぶりにこの文章を読んで改めて泣けた訳で・・・・(/_;)




とにかくオリックスにいた時からミスをしては深刻な顔で○|￣|＿　ガックリする平野だった。





９回、古城が打った打球は絶対抜けたと思った。
間違いなく同点だと思った。

が、画面には１・２塁間で甲子園の黒土に完全に這いつくばってボールを掴んだ平野がいた。


平野は完全に這いつくばった状態。体も手も足も完全に伸び切ってシュワッチ！な体勢になっていた。

並の選手ならここからセカンドにトスしても


コロコロコロ　つ⌒⌒⌒⌒○

上手く行ってもフワ～かワンバウンド。。
一塁ランナーを封殺するのが関の山。
が、ゲッツーを取るには正確で速い送球をしなくてはいけない。しかも瞬時に。



画面で地面に這いつくばっていた平野は魚かい！と突っ込みたくなるようなバネで完全に伸び切った全身をビョコン！と全力で飛び跳ねさせて、鳥谷が送球しやすいストライクの位置に速いトスをバックトスで投げいれた。

ゲッツー成立。

ツーアウト３塁となり、球児はバッターに集中する事が出来た。




有り得ない人間離れした動き。

あんな動きは一本釣り漁船で釣り上げられた魚が甲板でピチピチ跳ねる時か、具志堅用高のトレーニングの時くらいでしか見た事が無い。



スコアは1-0だったけど、色んな事があった試合だった。
数え切れないルンバと数え切れない拙攻の往復ビンタを食らわされながら、能見→クボタン→球児と０のバトンを繋いだ。

金本さんとひーやんで取った血の出るような一点を、トリーに３打点は損をさせたバントミスを続けた平野が守りきった。


今、ちょっと畳に這いつくばって平野の動きを再現してみた。

出来る訳なかった。