Risa’s 音楽雑記

ピアニスト 山形リサのブログです。
音楽の話を中心に、日常の出来事などを気ままに綴っています。

毎度恒例:決意の秋

2018-09-11 09:34:22 | Weblog


一橋大学。

あいにくのお天気でしたが、久しぶりに出かけてきました。



昔々の若かりし頃、論文関係で一橋大学に出入りさせてもらっていたことがありました。
芸大や東大にも出入りさせてもらっていて、一時期は、そのまま博士課程に進学して、音楽研究の道に進んだらどうかという話も出てはいたのですが…

結局は演奏を捨てられず。
…と、言えば、聞こえはいいものの(笑)
単純に能力と時間の問題でした。

研究も嫌いじゃないんですけどねぇ…
抜群に好きではなかった、ということかなと思っています。
新しいことを知ったり、わかったりすると、やっぱり弾きたくなっちゃうので、全然、進まないんです。
これ致命的にダメでした(笑)

そんなに頭がいいわけじゃないので、何をするにも時間がかかってしまう。
あれもこれもと手を出して、そつなくこなせる能力は無かったということです。

当時、門下の先輩で、私よりずっと実力がおありで演奏経歴も華々しい先輩が、突如、古楽に転向すると言ってイタリアに留学されました。
ご本人曰く、リストなどの大曲を弾きすぎて手を壊した、とのことでしたが、それでも私よりずっとずっとお上手だったので、先輩が怪我に苦しんでいるなんて思いもせず…
数年あちらで勉強されていて、日本に帰国されたと思ったら、また少しして東大の大学院に入学されました。
東大では西洋美学を専攻されたそうで、今や立派な研究家&演奏家です。
本当に志があって、実力もあれば、このように数年の単位で時間をかけて真剣に取り組むべき数々を、まさに目の前でやっていく先輩。
本当にすごい!!!

私はというと…
ほどほどに勉強(研究?)しながら、なんでも演奏するよという生活。
もうちょっとなんとかせねばと思いつつ、バランスよく続けていけたらいいかなとも思っているところでした。

人生には波があって、何かする時にその波に乗り損ねてしまうと、だんだんやってくる波が小さくなって、ますます乗りにくくなってしまう。
大きな波は過ぎ去っても、小さな波に乗れるだけのテクニックはつけてきているはずだから、ちょっとずつでも波を探してやっていけたらいい。

そろそろソロを真剣にやるようにも言われていて、決意の秋。



↑地震で折れてしまった実家の薔薇。
かてつの姿を記念に〜〜!