デュパルクの歌曲はどれも素晴らしくて本当に大好きな作曲家であるけれども、今年初めて「旅への誘い」に(ようやく舞台にあげることに)挑戦することに。
詩もこれまた大好きなボードレールさん。
歌曲では韻文詩集「悪の華」からの詩だけれど、晩年の散文詩集「パリの憂鬱」でも同じタイトル、同じ主文で散文詩が書かれているとのこと。
今夏は韻文詩で手一杯だったけれど、早々に散文詩も読んでみたい、いや、読まねば・・・
お気に入りの詩節は
Aimer à loisir,
心ゆくまで愛し、
Aimer et mourir
愛して死ぬ
もう!すごい!!
何これ、この境地!
ここに到達してみたいですよ、ホントに!
カッコ良すぎる!!
そしてこの大好きな詩節のメロディーが、後半のピアノの低音部分にライトモティーフ的に繰り返されるのが素敵すぎて、更にまた萌えちゃう!という、素晴らしい一曲!
心では萌えてるのに、弾くのはどれもこれも必死で大変なんですけどね〜。
今回、ご一緒させていただくのはメゾソプラノ竹内知子さん。
フランス歌曲の他、ドイツ歌曲、イタリア歌曲によるオール歌曲プログラムです。
こうして各国の歌曲を演奏してみると、やっぱりドイツ歌曲はピアノの扱いが別物だなぁと感じます。
こうして各国の歌曲を演奏してみると、やっぱりドイツ歌曲はピアノの扱いが別物だなぁと感じます。
ペダリングと音量についてリハーサル時に入念にチェック。
イタリア歌曲では久しぶりにトスティの「夢」を弾いたのですが、ふと思い出しました。
小学校高学年の頃、ソルフェージュを今は亡き神野明先生に師事していたのですが、最初の課題がこれ。
トスティの「夢」と「セレナータ」を弾き歌いするというもの。
小学生で初めてのイタリア語、初めての弾き歌い・・ということで
ぼっらぁー おっ せれなータァ
みたいなレベルで歌ってたんですが、先生に「訛ってるなぁ」と言われて軽く傷ついたこと。
そのくせこの2曲がお気に入りで、喜んでいっぱい練習したことを思い出します。
あの当時は弾き歌いが何の役に立つのか意味もわからずやっていましたけど、大人になってわかるアレコレ。
先生、ありがとう!
どんなプログラムになるのかまた来年も楽しみ!