本日は暦では「大寒」です。
でもね、大阪では春のような日差しがさして、
暖かい朝をむかえました。
朝のラジオ体操からの帰り道のことです。
ご近所さんの門のところで、
娘さんが高齢のお父さんを後ろから抱きかかえています。
お父さんの足は、グニャとなったまま座り込むような態勢で
身動きが取れない様子です。
あわてて傍に寄りました。
でもね、二人がかりではどうにもなりません。
高齢の男性は細い身体ですが、持ち上げて立たそうとしても
無理なのです。
足の向きを変えようとすると「痛い、痛い」とおっしゃいます。
何かコツはあるのでしょうが、とてもできません。
そこへ、お隣さんのTさんがごみを捨てるために出て来られました。
その方の力を借りて、持ち上げようとしてもまだ無理です。
今度はSさんが様子を察して、こちらに来てくれました。
娘さんに家から椅子を持ち出してもらって、
みんなで四人がかりで椅子に座ってもらい、
椅子ごと玄関内に運び込みました。
その後は、娘さんが様子を見て救急車を呼ぶなり、
かかりつけ医に相談するとの事でした。
高齢者の身体ってとても重い物だと実感しましたし、
段差でつまずいて身動き取れなくなって、
自力で立ち上がることもできないのですね。
《老い》がわが身にも近寄ってきているなぁ・・・
などと、
我が身に置き換えて考えてしまった朝でした。
てんやわんやの最中に、
登校中の黄色い帽子に黄色いランドセルの女の子、
きっと一年生でしょうね。
「どうしたのですか?」と近くに寄ってくれるのです。
なんていい子でしょう。
小さな子どもなのに、大人たちの様子に心配してくれてね。
きっとご両親の教えがいいのでしょうね。