以前『住まい論』を読んで以来、どうしてもここを訪れたかった場所。
「伝法堂」
法隆寺境内の東院伽藍にあります。
夢殿の北側なのですよ。
奈良時代の住宅の遺構として現存しているのです。
聖武天皇夫人(橘古那可智)の住居の一棟を寄進したものです。
奈良時代の上流階級の住まいの様子を今日に
伝える貴重な遺構です。
法隆寺境内の金堂や五重塔などの主要な建物は当時の中国の様式に
ならって床は石を張った土間床仕上げです。
でも・・・
伝法堂だけは床が板張りになっているのは元が住居であったからです。
壁と開き戸によって囲われた空間と屋根が架かっているが、
2方向が開け放たれた半戸外空間からなる単純な構成です。
伝法堂の構成は、のちの寝殿造の基本的な平面型の原型となるそうです。
by「住まい論」
内部は拝見できません。
復元平面図と復元模型で想像するしかありません。
桟の隙間から無理やりのぞきました。
いやね~ ストーカーか?
隙間から見える白い壁の建物です。
これも隙間ねらいです。
伝法堂の後姿をしつこく撮りました。
(しつこさを笑って下さいませ~)