だいぶ遅咲きですが数年前にめでたく花粉症デビューし、去年なんかは目薬を一月で使い切ってしまうくらい酷かったのですが、今年はなぜかそこまで悪化はしていません。まああとは花粉の被害といえば我が家は三方が杉林に囲まれてまして、車のフロントガラスに中国の黄砂ばりに花粉が積もって大変。
はい。
ここ最近、宇江佐真理さんの作品ばっかり投稿しているような気もしますが、去年ですかね、オンラインショップで本を十冊ほど買ったときに、宇江佐真理さんの未読本をいっぱい買った記憶があるので、そのせいですね。
深川の長屋に住むお絹は、独り暮らし。蝦夷松前藩の家臣の妻でした。なぜ過去形なのかというと、夫は藩内のゴタゴタに巻き込まれて命を落とし、勇馬という息子がいたのですが、こちらは行方不明。お絹は息子を探すということで江戸へ出てきます。藩には身元引受になってもらったものの、さすがに長屋の店賃まで払ってもらうわけにもいかないので、お絹は小間物の行商をすることに。
行商の帰り、若い娘が男に絡まれているのを助け、話を聞くと娘は銚子の出で、結婚を約束してる同じ村出身の男が江戸で奉公していて、会いたい一心
で奉公先に行けば男は冷たい態度で、しかも話によれば後家の客といい仲だと・・・という「切り貼りの男」。
お絹はお得意先で山谷堀の船宿「初音屋」に行くと、お内儀が娘と喧嘩の最中。娘はぐれてしまって、実家から勘当されている男と付き合っています。息子の行方を捜してもらうよう頼んでいる町奉行の持田にこのことを相談しますが・・・という「青梅雨」。
行商で八丁堀の近くに来たお絹は、持田の家はこの近くにあるはずだとウロウロ。すると上品な武家の老婆が糸を買いたいと家にお邪魔することに。いろいろと話をしていると、息子は同心で、妻に先立たれて再婚せず、娘がふたりいてと、この家は持田の家で・・・という「釣忍」。
息子の行方がどうやら分かったようなのですが、いかがわしい商売をしていると聞き、お絹はショック。ある夜、お絹が寝ていると外から「母上・・・」と息子の声が。戸を開けると、そこには女装をした勇馬が・・・という「疑惑」。
藩から「息子の行方が分かったら必ず知らせるように」と言われていたのですが、口封じのために息子を取られてたまるかとお絹は応じず、なんと持田家の養子に。それとは別に、お絹の友達で茶屋で働くお君から相談があるというので聞くと、お君に縁談が・・・という「秋明菊」。
持田が勇馬を養子にしたのは、義父がお絹と再婚したいからだと知り複雑な心境。そんなときに松前藩が国替えとなり、勇馬に縁組の話が。なんと勇馬は持田の養子話を断って、新しい藩に行きたいというではありませんか。お絹はどうしていいかわからず、同じ長屋に住む占い師に見てもらうと・・・という表題作の「糸車」。
いちおう短編形式になってはいますが、同じ話です。あとがきによれば宇江佐真理さんは故郷、松前藩を題材にした作品をいくつか書かれているようで、それはまだ読んだことがありませんので、楽しみ。
はい。
ここ最近、宇江佐真理さんの作品ばっかり投稿しているような気もしますが、去年ですかね、オンラインショップで本を十冊ほど買ったときに、宇江佐真理さんの未読本をいっぱい買った記憶があるので、そのせいですね。
深川の長屋に住むお絹は、独り暮らし。蝦夷松前藩の家臣の妻でした。なぜ過去形なのかというと、夫は藩内のゴタゴタに巻き込まれて命を落とし、勇馬という息子がいたのですが、こちらは行方不明。お絹は息子を探すということで江戸へ出てきます。藩には身元引受になってもらったものの、さすがに長屋の店賃まで払ってもらうわけにもいかないので、お絹は小間物の行商をすることに。
行商の帰り、若い娘が男に絡まれているのを助け、話を聞くと娘は銚子の出で、結婚を約束してる同じ村出身の男が江戸で奉公していて、会いたい一心
で奉公先に行けば男は冷たい態度で、しかも話によれば後家の客といい仲だと・・・という「切り貼りの男」。
お絹はお得意先で山谷堀の船宿「初音屋」に行くと、お内儀が娘と喧嘩の最中。娘はぐれてしまって、実家から勘当されている男と付き合っています。息子の行方を捜してもらうよう頼んでいる町奉行の持田にこのことを相談しますが・・・という「青梅雨」。
行商で八丁堀の近くに来たお絹は、持田の家はこの近くにあるはずだとウロウロ。すると上品な武家の老婆が糸を買いたいと家にお邪魔することに。いろいろと話をしていると、息子は同心で、妻に先立たれて再婚せず、娘がふたりいてと、この家は持田の家で・・・という「釣忍」。
息子の行方がどうやら分かったようなのですが、いかがわしい商売をしていると聞き、お絹はショック。ある夜、お絹が寝ていると外から「母上・・・」と息子の声が。戸を開けると、そこには女装をした勇馬が・・・という「疑惑」。
藩から「息子の行方が分かったら必ず知らせるように」と言われていたのですが、口封じのために息子を取られてたまるかとお絹は応じず、なんと持田家の養子に。それとは別に、お絹の友達で茶屋で働くお君から相談があるというので聞くと、お君に縁談が・・・という「秋明菊」。
持田が勇馬を養子にしたのは、義父がお絹と再婚したいからだと知り複雑な心境。そんなときに松前藩が国替えとなり、勇馬に縁組の話が。なんと勇馬は持田の養子話を断って、新しい藩に行きたいというではありませんか。お絹はどうしていいかわからず、同じ長屋に住む占い師に見てもらうと・・・という表題作の「糸車」。
いちおう短編形式になってはいますが、同じ話です。あとがきによれば宇江佐真理さんは故郷、松前藩を題材にした作品をいくつか書かれているようで、それはまだ読んだことがありませんので、楽しみ。