これで、伊坂幸太郎の作品を読み終えたのは3作目ですかね。
ここ十年では間違いなく小説界のトップランナーで、まあそう
いうのを所謂「流行作家」と呼んでいいものか、というのも
流行とは読んで字のごとく「流れて行ってしまう」もので、
普遍的ではなく有限なニオイがして、なんか失礼かなあ、と。
それはさておき、この人の作品を読むと、なぜか虚無的な
世界が見えてきます。なんといいますか、すごく「距離」を
置いているというか、良い表現なら「クール」、悪い表現なら
「突き放してる」といった感じ。
物語や登場人物に感情移入しにくいのは、敢えてそうしている
のか、文体からしてそうなのか、その距離感が心地よいか違和感
かは人それぞれですが。
数年後に隕石が地球に衝突する、これは間違いないという発表が
あり、世界じゅうで殺人、強奪など犯罪が起きまくって、ここ最近
は荒廃もやや落ち着いてきた、そんな状況下で、仙台市内の高台に
あるマンションの住人たちのオムニバスな物語。
残酷な描写はサラッと書いて、それであまり退廃的になり過ぎて
いない、光明を見出す、といったところまでは前向きでもない、
そう、この人の作品は「ニュートラル」なんだという印象。
ここまでだと批判なんだか褒めてるのか、この流れじたいがニュー
トラルみたいなので、締めに、話の展開は「巧いなあ」と唸ります。
ここ十年では間違いなく小説界のトップランナーで、まあそう
いうのを所謂「流行作家」と呼んでいいものか、というのも
流行とは読んで字のごとく「流れて行ってしまう」もので、
普遍的ではなく有限なニオイがして、なんか失礼かなあ、と。
それはさておき、この人の作品を読むと、なぜか虚無的な
世界が見えてきます。なんといいますか、すごく「距離」を
置いているというか、良い表現なら「クール」、悪い表現なら
「突き放してる」といった感じ。
物語や登場人物に感情移入しにくいのは、敢えてそうしている
のか、文体からしてそうなのか、その距離感が心地よいか違和感
かは人それぞれですが。
数年後に隕石が地球に衝突する、これは間違いないという発表が
あり、世界じゅうで殺人、強奪など犯罪が起きまくって、ここ最近
は荒廃もやや落ち着いてきた、そんな状況下で、仙台市内の高台に
あるマンションの住人たちのオムニバスな物語。
残酷な描写はサラッと書いて、それであまり退廃的になり過ぎて
いない、光明を見出す、といったところまでは前向きでもない、
そう、この人の作品は「ニュートラル」なんだという印象。
ここまでだと批判なんだか褒めてるのか、この流れじたいがニュー
トラルみたいなので、締めに、話の展開は「巧いなあ」と唸ります。
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