手塚治虫先生の「火の鳥」未来編で、猿田博士が人造生物を作
ろうとして培養液の中でサルとヒトの中間みたいな生物ブラド
べリィが、この本を読んでいました。しかしブラドべリィは培
養液の外に出るとたちまち泡となって死んでしまい、そのとき
猿田博士は「わしも若い頃これを読んで情熱をかきたてたもん
じゃ」そういったことを呟くのです。
という記憶が片隅にあって、いつか読もういつか読もうと思い
つつ、ようやくです。
もはやあらすじ説明の必要はないほど有名ですが、まあ簡単に。
舞台は18世紀ドイツ、青年ウェルテルが、とある田舎街で、と
ても美しい女性シャルロッテ(以下ロッテ)を紹介されますがロッテ
は婚約中。
はじめこそ、趣味や価値観などで仲良くなるのですが、ウェルテルは
ロッテへの想いは募るいっぽう。そんな恋心は隠して、ロッテの婚約
者であるあるベルトとも交際をします。
といった内容を、どこか遠くに住むウェルテルの親友、ウィルヘルムに
手紙を送るのです。構成的には書簡形式になっていまして、人の妻
を愛してしまって、どうしようもなくなって最終的に自殺してしまう
のですが、本が全体の3分の1くらいになって突然「編者から読者へ」
と、編者という人物が、ウェルテルがウィルヘルムに宛てた手紙、
ロッテに宛てた手紙を補足説明しつつ話を進めていきます。
こういう構成が当時としては画期的だったのかは、詳しく勉強している
わけではないので知りませんが、とにかく「え?」と驚きました。
それはさておき、この時代にしては、主人公が道ならぬ恋の挙句に
自殺する、という内容はかなりセンセーショナルでショッキングだった
そうで、これをきっかけにヨーロッパ各地で自殺者が増えたそうです。
まあ賛否両論はあったそうですが、ドイツで発行されるやいなや大ヒット
、他の言語に訳されてヨーロッパじゅうでも大ヒット。
若いときに燃えるような片思い(両想いでもいいですけど)をして
その恋が終わって、ああもうだめだ、明日が見えない、なんて思った
ことはあるでしょう。しかし、実際に暴走してほんとに自殺して
しまった人のほうがむしろ少ないでしょうから、思春期の葛藤は普遍
なんでしょうけど、共感、というのはちょっと違いますね。
ろうとして培養液の中でサルとヒトの中間みたいな生物ブラド
べリィが、この本を読んでいました。しかしブラドべリィは培
養液の外に出るとたちまち泡となって死んでしまい、そのとき
猿田博士は「わしも若い頃これを読んで情熱をかきたてたもん
じゃ」そういったことを呟くのです。
という記憶が片隅にあって、いつか読もういつか読もうと思い
つつ、ようやくです。
もはやあらすじ説明の必要はないほど有名ですが、まあ簡単に。
舞台は18世紀ドイツ、青年ウェルテルが、とある田舎街で、と
ても美しい女性シャルロッテ(以下ロッテ)を紹介されますがロッテ
は婚約中。
はじめこそ、趣味や価値観などで仲良くなるのですが、ウェルテルは
ロッテへの想いは募るいっぽう。そんな恋心は隠して、ロッテの婚約
者であるあるベルトとも交際をします。
といった内容を、どこか遠くに住むウェルテルの親友、ウィルヘルムに
手紙を送るのです。構成的には書簡形式になっていまして、人の妻
を愛してしまって、どうしようもなくなって最終的に自殺してしまう
のですが、本が全体の3分の1くらいになって突然「編者から読者へ」
と、編者という人物が、ウェルテルがウィルヘルムに宛てた手紙、
ロッテに宛てた手紙を補足説明しつつ話を進めていきます。
こういう構成が当時としては画期的だったのかは、詳しく勉強している
わけではないので知りませんが、とにかく「え?」と驚きました。
それはさておき、この時代にしては、主人公が道ならぬ恋の挙句に
自殺する、という内容はかなりセンセーショナルでショッキングだった
そうで、これをきっかけにヨーロッパ各地で自殺者が増えたそうです。
まあ賛否両論はあったそうですが、ドイツで発行されるやいなや大ヒット
、他の言語に訳されてヨーロッパじゅうでも大ヒット。
若いときに燃えるような片思い(両想いでもいいですけど)をして
その恋が終わって、ああもうだめだ、明日が見えない、なんて思った
ことはあるでしょう。しかし、実際に暴走してほんとに自殺して
しまった人のほうがむしろ少ないでしょうから、思春期の葛藤は普遍
なんでしょうけど、共感、というのはちょっと違いますね。
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