ロゴス古書

 年年歳歳 花相似たり
 歳歳年年 人同じからず 

薬用植物 Ⅱ

2007年07月11日 | 随想・日記

    つづき

 邦産薬用植物にイチヤクサウ 鹿蹄草  が出ている。

 

{植物} 中に、マルバノイチヤクサソウ や ベニイチヤクサウ が記されている

{生薬} 鹿蹄草 は全草を花期に採集し乾燥したるものなり

{成分} (略)

{薬用} 民間:生薬の汁液を切創、毒虫咬傷に塗布し効あり。又全草を脚気に煎用す

 

 さて べにばないちやくそうは、紅花_薬草として古来から山に携わる人々には、

よく知られた薬草で有ったと言う。

 しゃくじょうそう 錫杖草 いちやくそう科は 広辞苑 の錫杖の所に載っているので

一般的と言ってよいと思う。錫杖草もべニバナイチヤクソウも山の宗教に深い関係がある

と言う事を聞いた事がある。イチヤクソウ科の、べにばないちやくそうは、和製グラジオラス

そっくりというところである。 さて さて

 

 先月ここのコーナーで ナガラベット ながら別當について書いたら、

 ブログ「イーハトーブ・ガーデン」7月9日に採り上げておられた。

至れり尽くせりの解説で、それについてイチャモンをつけるつもりも無いのだが

少々気になる点があるのでここに小生の考えを述べ、間違っていたならばご教示願いたい。

 

 氏は「別當」についても他の事に付いてもルルご解説をされた後に、次のように述べられている。

 

   つまり、簡単にいってしまえば、グラジオラスの花茎が杖のように長く伸びることから、

   盲人のお役人の使うステッキ(杖)を連想してのネーミングだったというわけですね。

 

そして 「どんぐりと山猫」に登場する馬車別当にまで恣意性に跳んだ解釈に至るのである。

 

 森口多里氏は、錦正社「岩手県民俗芸能誌」のあとがきに、「郷土史家的詮索は不得手だ」と

述べられているが、氏の「町の民俗」で御母どうの話には、それなりの意味を勘案されるべき

ではなかろうかと思う。言うなれば「杖」には違いないのだが、ナガラ別当に意味する錫杖的

形相を良くご存知だったのでないかと思うのである。賢治は如何様に考えられていたかは小生には

知る好も無いのである。

 

 

 

 

 


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