久々に読書メモ。
「坂の途中の家」 角田光代著
WOWOWでドラマ化されてたので気になって読んでみました。
確か主演は柴咲コウちゃんだったかな。
今話題になってる「裁判員裁判」に選ばれてしまった普通の主婦が
加害者の女性に共鳴してしまいつつ、自分の家庭と妄想の中を
行ったり来たりするお話。
現実にもありそうで怖いのですが、衝撃的な裁判記録を見せられるのも
かなり辛い経験と言いますか…トラウマになってしまう人もいる訳で。
角田光代さんの映像繋がりで
「八日目の蝉」 角田光代著
これはもう映画で知られているので原作をなぞるように読みました。笑。
しかし、映像では描けない部分も小説にはあるので、
後読みの方が面白かったです。
切羽詰まった感情や女性目線の素晴らしさを感じました。
罪の重さって一体何だろう。
何が正しくて何が間違っているのか…重たいテーマ。
しかし、この物語の中では男の罪より
女の罪というのは振り切っている。
その振り切った罪を招いたのは、くだらない男の罪。
そして罪の被害にあうのは必ずその子供たち。
不幸の連鎖って永遠なのかしら。