路地猫~rojineko~

路地で出会った猫と人。気付かなければ出会う事のない風景がある。カメラで紡いだ、小さな小さな物語。

下僕のかほり

2020-04-28 | ★ほんの日常

久々に、歩いて買い物へ。

心なしか道で出会う鳥たちが無防備な姿で寝ていたりする。

コロナの影響で人が歩いていないのを良い事に

かなり伸び伸びやっている様子だった。

 

ステイホームの今、家で出来る事といったらお菓子を作ったり、

料理を作ってみたり、掃除をがんばったり、マスクを作ったり、絵を描いたりと

割とインドア派な自分としては苦にはならないのだが、強制的になると結構辛い。

自由に出来る状態ではないからかもしれないが。

おうちマスターな人が多いのか、考える事は皆同じらしく

お子様のおやつに最適なホットケーキミックスが軒並み品薄状態。

転売ヤーの魔の手にかかるのはマスクだけではないらしい。

コロナ騒動の前から、ホットケーキミックスよりもおからパウダーにハマっていて

やたら喉の渇くお菓子ばかりを量産しては家族に反感を買っているのだが

ここへきてホットケーキミックスに移行していた時期でもあったので

ちょっと困りものだ。

 

その日も買い出しメモの中のホットケーキミックスだけが見付らず

近所のお店を梯子して諦めて帰宅途中、とあるお店の前にゴロンゴロンと横たわる猫を発見した。

野良なのか、お店の猫なのかはわからなかったが

お店の人が暖簾を出しながら猫とじゃれていたので近付いてみる事にした。

 

おもむろに指を伸ばして軽く挨拶をすると、気に入ってくれたのかキジトラの猫は

立ち上がって、私の前にゴロンと横になった。

 

お店の人「あれ?この子人を見たらすぐ逃げるのに…」

私   「え?そうなんですか?」

お店の人「不思議やね~、どうしたと?」

 

普段は、見知らぬ人が近づくと逃げまくる人見知りの猫さんらしい。

ひとしきり撫でまわしていると、満足したのかくるりと身をひるがえし

お店の中へ消えていったので、店主に挨拶をして私もお店を後にした。

 

猫、恐るべし。指一つの挨拶で、私の下僕臭を嗅ぎつけたらしい。

 

最近インスタの広告で猫の絵本「わたしのげぼく」という本を見付けた。

少年(げぼく)と飼い猫(あるじ)のほのぼのとしたお話で、

広告で大体のお話の内容は解るのだが、

生き物を飼った事のある人ならば、胸が熱くなる本だ。

まだまだ続く自粛の中、ギスギスした心に

ちょっとでも手に取ってあたたかい気持ちになってもらいたい。

 

 

 

 

 

 

 


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