
公園に行っても最近は
『チビ』の姿が見えなくなっていた。
一本向こうの通りでばったり出会ったので喜んでいると
通りすがりの犬の散歩のおばちゃんに声を掛けられた。
「それは貴方の猫?」
「いいえ。この辺の野良さんです。」
「あぁ、あの家の人が飼っとるよ。その猫。」
団地の一階の部屋を指差した。
『チビ』がそのお宅のベランダの下に居たので、直ぐに解かった。
『チビ』を撫でくり回しながら、その部屋の窓を見ると
おじいちゃんが心配そうに『チビ』と私を見ていた。
私が『チビ』を連れて行きやしないかとソワソワしながら
見ているのだ。
団地には高齢者が多い。
しかも、一人暮らしや老夫婦のみの寂しい家庭が多いのだ。
ひょんな事で増えた家族を、見知らぬ私に連れ去られては
かなわないからだろう。
「あんた、飼われとるんね、良かったね」
出会った時は、物凄く小さくて
なかなか懐いてくれなかったし、
信用して貰うまでにかなりの時間を要した猫さんだけに
成猫になってからでも貰ってくれる人がいたと思うと
とっても嬉しかった。
小さい内にろくにご飯が食べれていなかったから
成長が遅かったのか、とっても小柄な猫だから余計に
甘えてくると可愛いのだろう。
帰り道で一人、
おじいちゃんに甘えている『チビ』を想像して
思わず一人、ニヤついてしまう自分がいた。
昨日は61位

昨日は18位

※どうか一度。「山猫屋」からのお知らせです。
いい話を聞いちゃった!
『チビ』の他にも先住猫さんがいました。
今度写真に納めたものをアップしますね。
幸せに暮らしていける事でしょう。
見ていると、こっちまで嬉しくなります。