『茜』が子猫を産んだ。全部で四匹。
生後一週間経たないうちに、団地の子供達が次々と四匹共、バラバラに連れて行った。
公園では『茜』が悲しそうな声で鳴いて子猫を探して歩き回っていた。
『小鉄』は『茜』に振られたのか、子猫が産まれた頃に『ボス猫』に威嚇されて
公園から川沿いに住みかを移した。
久しぶりに公園へ行くと、『茜』に良く似た子猫が二匹いた。
白の入っていないキジトラの兄弟猫、『尚人』と『直人』。
一時拾われた子猫が公園に戻されたのか、『茜』が直ぐに二匹を産んだのかは判らない。
でも、明らかに『茜』の子だ。
ふと、振り向くと『ボス猫』じゃない雄猫がいる。
『茜』の好みは、イケメン青二才よりも、ちょい不良オヤジの様で、かなり年期の入った野良だ。
私が子猫にあげた餌を、独り占めしてもりもり食べている。
つまり、『茜』は若くして「×2・子連れ」で再婚を果たしたのだ。
第二の『ボス猫』が餌を食べ終えると『尚人』と『直人』は奪い合う様に餌に食いついた。
『尚人』の方が人懐こい少し大柄な兄で、『直人』はシャイで小柄な弟と言った所か。
横から、弟が餌に口を付けようとすると、
兄が「俺が先だ」と言わんばかりに弟の額に猫パンチ
……いつでも、兄弟喧嘩は些細な事で始まる。
人も猫も、家族模様は様々だ。
子供達が巣立って行けば、又公園に違う猫が住むかもしれない。
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こねこ拾いたい
しかし、親御と一緒にしておきたい
悩ましいはなしです
すずなりのこねこ、たまらんですな
なかなか撮影出来ない写真だと思うので
撮れた時は嬉しかったです