AEDの2回目の出番で、救えたと同時に 救われました
以下 災害医療センターへの状況説明文書
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第一通報者を特定できていないが、バス停 桜口での出来事のために、目の前にある、薬局に通報があった。(倒れる瞬間の状況については 聞き出せていない)
薬局職員は 隣の診療所にすぐに連絡
診療所では 10月から毎日1時からの時間はインフルエンザ外来(発熱外来)を数人診察しており、13日も2人の新型インフルエンザの診察を済ませて、交代で昼食をとりながら、14時から15時30分までの時間外で後期高齢者健診を18名ほど受け入れる日となっていたので、13時45分ごろには、診療所内では医師1名、事務3名、そして、看護師5名の体制で 健診の準備にあたっていた。また、健診受診者が数名13時45分ごろから診療所にはいってきているところであった。
通常であれば、この時間診療所玄関は閉まっており、インターホン越しに呼び出しで、中の職員と連絡をとらないといけないが、この日は健診の日にあたっており、玄関は自由に出入りできる状況であったために、薬局からの連絡はすぐに診療所医師に伝わり、看護師数名と現場を確認。その間、最初の目撃から1分程度の時間と考えられる。
患者は 仰臥位で倒れており、背中に黒のリュックサックを背負ったままで、周辺には白い液体が流れでていた。一瞬吐物かと思われたが、おそらく患者のもっていた牛乳がこぼれでたものと判断。
患者確認時、呼吸はなく、頚動脈はふれず、呼びかけにも体動はなかったため、看護師がすぐに心マッサージ開始。医師は携帯マスクで一度息を吹きいれた程度の時間で、診療所内にあるAEDが到着したので、装着。解析を待ち、通電の指示があり、通電(200J)。その直後の解析で さらに通電する必要なしとなり、同時に、頚動脈は弱いながら触知できるようになり、あえぎ声が聞き取れはじめた。この時点で口腔内を観察することができたが、異物や吐物はみられず、呼吸も徐々にはっきりとしてきた。
回復時期には言葉はすぐにでずに、開眼して、むしろ身体で周囲の制止を振り払うように激しく抵抗する動作がめだち、酸素投与も開始しようとしたが、ほぼ困難だった。
本人から「やめろ・・」というような言葉がきかれるようになった時期に救急車が到着して、簡単に状況説明後に 搬送していただいた。