きっと明日は雨のち晴れ

六甲道診療所での仕事は忙しいけど、それなりに楽しい。ちょっとくじけそうなことがあっても、雨のち晴れです

何でも相談できるってのも考えもの?

2023-02-07 21:27:41 | 診療
 日曜日は 毎週淡路往復の最終日 四十九日でした。といっても、お墓への納骨まで含めて1時間余りのお務めでした。
土曜日の午後と、日曜日の夕方で、月初めの介護関連書類と健診結果かえしのほかに、いろいろな書類、、
 そんな、作業をしながら、なんとなく、考えたのが、
「なんでも相談できる診療所(医師)」と思われているのかなあという意味です。
 たぶん、自分の生きる道としては、このように思われる医師になるようにがんばってきたのかなあ

なんでも相談できる医師は、結局なにもできない医師なのかもしれない?
新初期研修制度ができる前から、スーパーローテード研修ができる病院を探して、、
といっても、神戸中央市民病院をうけれるほど勉強してこなかったななとか
でも、大阪での2年間の研修は自分にとっては大きな財産ではあります。
整形外科、小児科、特殊救急科(当時は、「とっきゅう」とよばれた救命救急センターですが)
での1年の経験はなににもかえがたいとは思います。
 診療所で、初期研修の地域医療実習をうけいれていた時期もありますが、
今の専門医制度にしても、結局は、初期研修で幅広い技能をみにつけるといっても、
その先にある、気持ちは、キャリアとしての専門分野の何かなんでしょう。
初期研修は一つの踏み台でしかないような、、、
 自分の生きる道として貴重な2年間とかんじてるように、
今の専門医にとって、2年間の初期研修はどれほどのものになっているのでしょうか 
なんでも相談できる医師 になるために、今のようなスタイルの診療をしているわけではありません。
今のようなスタイルの診療をしていると、「なんでも相談できる診療所」のようにおもってこられる
患者さんがこられるということかな? それは、ひとつの技能ということではなく、
ただの、「誠実さ」だけなのかもしれないなあ
 自分の守備範囲を、この「地域」だとおもうことが大事なのかもしれません。
医療生協という地域組織に根差した組織で、患者さんだけの組織ではなく、健康な人もいっしょに活動する組織です。
その人が、まったく初診で、一見さんでも、この地域にすむ人なんですね。
今、この地域がかかえている、健康に関する課題、生きづらさ、
逆に、地域がもっているエネルギー、活力に目をむけ、理解できる医師でありたいと思います。
だから、発熱外来も頑張りました。もちろん、1日にうけいれる限界はあります。
「六甲道にいえばなんとかしてくれる」という無茶ぶりにもなんとかひねくれずに対応します。
 在宅診療も可能な限り断らないことにしています。
でも、在宅専門医ではないので、おのずと限界はありますが、
 糖尿病はひとつのサブスペシャリティと自負はしていますが、専門医ではありません。
あじさい会も今は消滅しているといっていいでしょう
なんでも相談できる といっても、なんでも背負い込むことではないですね。
なんでも「治療できる」ブラックジャックやDrコトーでもないし、
「私失敗しません」なんてこともいえません。
 それでも、ここに、バタバタ診療中に、「相談」にこられます。
 ケガして飛び込んできた方に「縫合」処置ができます。でも、これはあかんということもあります。
骨折のギブス固定や関節腔内注射は基本的にしなくなりましたが、例外はありますが、
ほぼ他にふっています。めまいのエプリー法も基本F先生にお願いです。
小児の頭部打撲が結構難問だったりします。N病院は外科でも小児はみてくれません。

さて、これからどう生きるかですが、のこりは少なくなっています。
コメント
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