きっと明日は雨のち晴れ

六甲道診療所での仕事は忙しいけど、それなりに楽しい。ちょっとくじけそうなことがあっても、雨のち晴れです

厳しさ何倍でも、前を向くしかないか、、

2024-12-01 17:43:21 | 診療
先週、淡路の三回忌にいくときに、山小屋に位牌をわすれてました。その朝急遽山小屋にたちよったのは、奥方と娘を車にのせて、、
ということで、二人にとっては15年ほど、ほぼ初といっていいほど。お父さんの秘密基地、、
娘は千と千尋の神隠しの始まりの場面みたいやと、、、うまく言ったものですが、、、
中をチラ見したら、数々の木工道具、電動工具などがならべられていることに驚いていました。
その昔、職員みんなをつれて、その小屋で鍋や焼き肉をしたのも懐かしいですが、
そんな思いでとともに、あの頃は、毎月、岡山の東粟倉村の、現代玩具博物館にからくりおもちゃの教室に通って、
「田舎の日曜日」という 館長の西田さんがやっていた、ペンションに泊まってたりしたころが懐かしい。


あの頃はこんな、時間があったんや、、と 今でも、テレビもないこのペンションに娘たちはおりにふれ、
「もう一回、とまってみたいなあ」といっています。西田さんがなくなられてからはもう、営業がされていないようです。 
あのころは、土日とまりがけで、課題のからくりおもちゃを一心になって、つくっていたのでした。
そんな時間があったということですね。
 そんなことを思いながら、11月もおわりました。理事会でも経営の厳しい、
「はしごをはずされっぱなし」の診療報酬改訂で、六甲道診療所のやりくりも、土日もフル回転で仕事しても、つらい現実
 
 来年は震災から30年、、都賀川や水道筋商店街がでる「おむすび」は初回から1回もみたことがなく、
いまだに「ひよっこ」で元気をふりしぼっていますが、、
 なにか記念誌をつくったり、メモリアルウォークしたりという企画がねられているようです。
震災当時、医療生協にいた人間は今は 9名だそうで、
 事務室に、なにやら、古いアルバムがどんとおいてありますが、先日チラ見してみました。
 新築ながらに全壊した、六甲道診療所のビルや、周囲のがれきだらけ風景、1階がなくなった六甲道駅など、みるのもつらいものではありますが、
それよりも、あのころの人のうつっている写真をみると、震災でこわれたなか、なんとか診療をつづけることのつらさよりも、
その当時の人がうつっている写真をみて、性格でしょうか?あまり うまくいかなかった、人とのやりとりのあれこれが、
思い浮かんでくることのしんどさばかりが、よみかえってきます。
 当時も、経営的は大変厳しかったのはありますが、その後なんとか、やめずにつづけてきたわけで、
隣のパチンコ屋さんとあわせて、再開発からまぬがれて、この高い家賃の診療所で 10周年、20周年、30周年もこえてこられました。
 マイナス思考のあのころの苦い思い出にはおさらばしたいところですし、そのころのことと比べるのもどうかとは思いますが、
今頃の所長には、あの頃のような 辛さはないのかもしれません。
ほんとにそれは、今のみんなに感謝すべきところだと、
 とはいっても、だれだって、いつだって、ラクナではなく、楽な時期なんてないですし、
職員みんなにも、しんどいことがいっぱいなんでしょう。
 こんな厳しい今年、夜間診療を3回から2回に減らしてよかったのか?でも、人のやりくり考えたら、
さらには、職員の週休2日も実行にうつさないといけない時代におくればせながらあるわけで、
もっと、 「持続可能」な診療所づくりを考えていかないといけません。 
あと5年、10年は現状の突っ走り方で頑張らんとあかんですね、、、
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雨男さんはだれでしょう、、「尿ソルト」ワン はいります

2024-10-20 21:30:52 | 診療
鉄道記念日の 誕生日がすぎました
マシャからの誕生日メッセージも堪能&感謝

今年は、休日だったせいか、
翌日の勤務日でも、なんもお祝いはなく、
なくてもいいと思っているのに、ないとなんか物足りないのは身勝手かも

30周年のウォークラリーから、なぜか恒例となっている、
10月企画。
今年は六甲道南公園ではなく、風の郷公園での企画
的中しすぎな19日の天気は予想以上の雨降り
さすがに、むりはできんですか

ウォークラリーのための、クイズを所長に依頼あり、3問要請
「谷口先生ってどんな人?」の3問
ひとつは、
1)中学生の部活
   ①ワンゲル、 ②郷土部(人形浄瑠璃)、③ソフトボール ④バスケ
   答えは バスケ
2)先生の座右の銘は?
①患者の声に耳を傾けよ、患者はあなたに診断を告げている
②僕は万年研修医
③心配するな、なるようになるさケセラセラ
④世の人は我をなんともいわば言え 我がなすことは我のみぞ知る

①は有名な オスラー先生の名言です。

そのオスラーせんせい、こんなこともいっている、、、(^^;
“たいていの人は、剣によるよりも、飲みすぎ、食いすぎによって殺される。 ”・・・・といわれてもかわりませんね

②は、今はなき、家庭医療学の恩師ともいえる、今は亡き 広島の田坂せんせいのモットーともいわれていることば、TFC(Total Family Care)メーリングリストを立ち上げて全国の何千人ものプライマリーケア医といろいろ意見交換質疑応答して勉強していました。所長より2歳年上だったと思います。よく広島や高松などで、オフ会勉強会にもでかけていたのが懐かしい。 プライマリーケア医として もう一つ、のこっているのが、「僕の専門はあなたです」というのも、答えの候補にしようと思いましたが、、

③は一番自分らしくないと、いう発想から あげました。過去のことをいろいろじくじく思い出しては、その性格はもう、直せないでしょうね。

④はいわずもがなの あの人の名台詞。これも、まわりのことばかり気になって、自分の信念というものがなかった人生とまではいわんけど、今の自分にはないものねだり、の憧れですね
 もうずいぶんなりますが、 ケーエスケーの杉山さんと、もと第一三共の高尾おにぎりさんとの おやじ旅で、あちこちいってましたが、ふくべでみんなと一緒に忘年会だったかに飲み会してたときに、きりだされた、龍馬伝の「長崎」にいきませんか?と意気投合!!!高尾さんが以前長崎の営業所で単身赴任してた時期もあり、案内役を買って出てくれて、実現。
 今でも、亀山社中 の近くでかった、このセリフの Tシャツがお山の壁にはりつけて、毎日ながめています。

 そんな写真をみてたら、長崎は2012年で、今からもう12年も前になるんですな
  つづいて、何年もおやじ旅はくりかえされていますが、
行先は、 地震前の 熊本。下関と門司そして、大宰府で国立博物館めぐり、
さらに、秋芳洞と 萩、、
そして、台風の福山と、因島の村上水軍、向島、生口島で平山郁夫美術館めぐり
などなど、、コロナでとぎれてしまってますが、
杉山さんとたまにであうと、「先生いきましょね、、」といわれるでしょうか?
 経験交流会は ケーエスケーでやるんですよね

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

塩分摂取にもっとまえむきにならんとあかん 誕生日

2024-10-14 20:50:27 | 診療
誕生日だというのに、1日診療所でお勉強

これまで、栄研だったかの、尿中ソルトペーパーなるものを買って(いくらか把握していないお気楽所長)
高血圧症の患者さんには、半年に1回尿検査で測定して、多いとか少ないとかの結果を
患者さんにつたえて、すくなからずの指導をしてきた経緯が診療所開設以来ありました。
数にしたら、かなりの費用を栄研にみついだことになります。

最近、生活習慣病の療養援助での書類の関係で、
RS_Baseの山下先生が、その療養指導書の内容に関していろいろ工夫していただいたなかに
塩分摂取量、 つまり、尿検査での尿中塩分排泄量を計算するしくみを 実装していただきました。

身長体重から 尿中クレアチニンの排泄量を換算
そこから、1日の尿中ナトリウム量を計算するというもの

いちばん正確なのは、蓄尿法によるもので、
昔、健康班会や外来で、「ユリンメートP」というフラスコみたいな容器で、
毎回の尿量の50分の1だけを蓄尿していくという優れものがありましたが、
これとて、毎回の尿をためていかんならんのは同じで、あまりはやりませんでした。

そこを革新したのが、 田中の計算式でした。
高血圧症ガイドラインにも紹介はされていますが、
いかんせん、随時尿の限界はあり、
おまけに、男女差の在り方についても考慮されていない弱さはありますが、
まあ、それにしてもソルトペーパーよりはまだましか
ソルトペーパーでは 尿量を1日1.5リットルとしていますので、よりアバウト
季節によって全然ちがうし、、、
ということで、来週からの稼働ということにしていますが、
この機会に、塩分制限や、カリウム摂取のおすすめなど、
食事指導にももっと力をいれていかんとあかんですね
という、正統派の結論になりました
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ワンゲルのみんなは元気あなあ

2024-10-02 21:10:59 | 診療
還暦ワンダラー
といっても、なにがなにやらかもしれませんが、 神戸大学医学部ワンゲルのある同窓会
こんなふうにつながっている世代があるのかもわかりませんが、
声をかけてもらえているだけでも感謝せなあかんでしょうね

そんな世代の現役学生時代の後半は、部活には疎遠な、婚前登山(^^;

今回は還暦をすぎて、「+5」歳の同窓会登山
というか、ほぼほぼ、車移動

「山彦荘」に泊まって、酒盛りで、一波乱

そんな、9月の末
みんな、それぞれに楽しくやってるんやなあとは思いながら、
8月の郡上おどりもそうですが、、診療所の仕事がうまくいってな月末にい
ほろよい気分で、旅にでかけて、気持ちがはれないままに

10月からは、訪問診療がふえるからという理由で
夜間診療が 月、水、金の週3回のところを
火曜、金曜日の週2回になるというのはなんとも、不安

そうなる、8月、9月はなんの理由か、 その辺の分析は、所長の役割?
いずれにしても、このままでは、今の診療していても、
たちゆかなるのでしょうか?
気分が落ち込み、針の筵

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

家でみる、みたい、みるしかない それぞれのおもい

2024-08-18 20:26:43 | 診療
毎日のように、新規往診の準備とスケジュールを考えていますね。
いろいろつづくと、だれがだれやらわからなくなってきますが、
しっかり本人や家族の希望や意図をつかむことが大事です。

先週、はじめて、病院から息子さんがつれてかえってきたお方、、療養型にうつることをことわって、
基本ひとりぐらしで、別居している息子さんが日中はお仕事なので、
朝、夕食事介助と排せつのお世話をするという、「もとの生活」ができると「判断して」
在宅生活がはじまってしまいました。訪問看護が昼に毎日はいるというお話ですすんだかにみえました。
しかし、土曜日に連絡がはいり、発熱あり、低酸素状態で再度もとの病院に救急搬送され、
再入院になったと、訪看から連絡ありました。
前回入院中に褥創ができかかっていたということも聞いておりましたが、
退院後早期に褥創悪化が懸念されましたが、そのまえに、誤嚥性肺炎を起こしたということです。
この方は介護保険料を滞納しているといわれます。というと、どうなん、、と思ってしまいますが、
でも今の事態にいたったこと、自宅にかなり無理無理つれてかえってきたことを、
ただただなんでと責めることもできません。こうするしかなかった事情なんかもしれません。
訪問看護も医療ではいるれる2週間のみ利用して、そのあとはめどはたっていなかった、、その矢先でした。
********************
 そんな日曜日の朝刊に、毎日新聞日曜版に「訪問介護は消滅の危機?」という記事が掲載されていた。
 力仕事をすると失禁するので、紙おむつをしてやっている。
 「うちにきてくれるヘルパーさんは今後急速にいなくなるのですね」、
 ヘルパーを不人気な仕事にしたのは誰なのでしょう
 切実な一言一言ですね、、、、

そのつぎに、夏休みにのこしてた、医事新報の読み切り作業をかたづけていたら、
二木立(りゅう)先生の連載記事:
私が在宅ケアの「リアルコスト」・社会的費用を計算したのはなぜか? を読みました。
 昔から、在宅ケアが施設ケアよりも安上がりだといわれるが、
それは「家族介護費用」をコストとして含めていないからであって、
この先生らが、自宅にとまりこんで、介護時間などのタイムスタディををして、
家族負担とその金銭表示をこころみた研究が1989年。
 そのあと、国も調査したみたいですが、 推計に計算につかったのが、
ホームヘルパーの費用として、実際の費用としてもかなり低い基準を用いているという、、、、
金銭のやりとりがある、ヘルパーでも保育も、看護も女性に負担をしいてきたこれまでの低い評価、
そして、金銭のやりとりにない「家族ケア」も過小評価されてきたわけです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
うちにきてくれる ヘルパーさんがいない事態が現実もものになるのでしょうか?
嘆くばかりではあかんのでしょうが、前をむくしかないですね

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする