今年最後の一日を当直室でさみしく 勉強です
日本医事新報の2004年の記事に 「英国のプライマリケア」-GPの生涯教育 というのがあり、継続的な自己評価の各種技法や概念に関して 重要性が増しているとのことです。
各自の日常診療をどのように振り返って、明日からの診療に生かすかという部分が非常に具体的に唱えられるようになっている。 いくつかあげると
(1)PUNs and DENs
・PUNs(Patient's Unmet Needs):診療録のうち、自分が最善の診療を行ったにもかかわらず、患者に満足感を与えることのできなかったケースを集めておく
・DENs(Doctor'sEducational Needs):集まったケースを分析すると、自ずとその医師に必要な学習が何であるかが見えてくるというもの
(2)Critical Event Analysis
・不慮の事故やヒヤリ体験を単なる報告だけにとどめず、医師その他のスタッフを含めたチームで振り返り、今後の対処策を検討するもの つまり、失敗を起こした本人だけの反省ではなく、それにかかわるスタッフとの経験の共有、意見の交換をおこなうことによって、より組織として新たな事故の発生を防ぎ、診療の質の向上には不可欠
(3)Personal Development Plans(PDPs) とPractice Professional Development Plans(PPDPs)
・その年の自分の努力目標とそれを実行するための計画をあきらかにして文章化することによって、より明確な動機付けと実行を促すもの だれがどのように評価するなど不明瞭な部分はあるが、使いようかも
そのほかにも Work Based Learning(各職種間の垣根を取り除き、各々がその領域に関するプロとして、お互いの診療を評価改善していくという過程をくりかすもの)などもあります。
いずれにしても、現状でも 診療所の職員のなかでやっていることも多く、むしろ、医師がそれをならって、評価しあうことが重要かもしれませんn。
最初の、PUNsなどは 来年には早速、なんらかの形で 自分に課していきたいと思いました。月例学習会や復習など改善につなげていきたいものです。
では、もうひとがんばり、、紅白もみずに勉強しながら年越しです