とてもとても貴重な連休が、とてもとても無意味にドブに捨てられ。
世界が霞んで見える中、最後のまとめを書いてみる。
「一日で『きらりん☆レボリューション』第一期を全部見よう」企画、最後の更新です。
【お礼】
コメントを下さった方、ブログ等で紹介してくださった方、支離滅裂な記事を読み続けてくださった方、ありがとうございました。
セルフ二番煎じな企画だったのでどうかとも思ったのですが、応援もらえてとても嬉しかったです。
きらりさんの圧力に負けそうになったとき、それでも立ち向かう元気が沸いてきました。
一人ならば乗り越えられない。でもふたりなら。だからプリキュぅがり!(舌噛んだ
【後遺症】
寝て起きたら、意外ときらりさんの影響は残っていませんでした。
「SplashStar」の時と違い、そこまで「きらレボ」にのめりこまなかったようです。
嗚呼、視聴しながらも、脳内で美翔さんが必死に戦ってる姿が垣間見えてた。きらりさんに勝ったんだ!
ただ、寝て起きてから延々きらりソングを聴き続けてるのは何故だろう。
きらりさんの台詞や顔が浮かんだりはしませんが、彼女の「ふふっ」という笑い声だけ妙に耳の奥に残ってるのは何故だろう。
DVD最新巻は5月9日発売かー、ブラックウッド編はまだなのかなーとか調べてしまったのは何故だろう。
【裏のような話】
視聴途中でDVDプレイヤが停止。原因は不明。
おかげで1時間半のロスが発生し、その遅れを回収し切れませんでした。
多分、鳥娘の呪いです。
今回は前回と違い、全話レンタル。
開始直前に最大本数借り出して、途中で1回返却&補給に行きました。
そのときの往復は気分転換という意味ではかなり良かったです。
まぁ、一息いれたせいで忘れてた疲労が襲い掛かってはきましたが。
再度PCに向かうのにかなりの勇気を消費。
DVD返却したとき、貸し出し日付を確認した店員さんが一瞬変な顔をしたのは気のせいか。
時間的にはフル回転で見ないと無理ですし。実際、フル回転で見たのですけど。
そのときに思いましたが、1本ずつ借りて、見るたびに店を往復するルールでも、
アクション要素が加わって楽しかったのかもしれません。
店員さんに迷惑かけてしまいますが、トライアスロンみたいだ。
もし「自分もやってみよう!」という方がおられたらアドバイスも兼ねて。
水はとても大事なので事前に大量に用意しておいたほうがいいです。
今回、2リットル×2本+αを抱えて始めたのですが、最後は空になってました。水大事。
あと感想記事中では書かなかったのですが、DVD2巻あたりで腹痛に悩まされてました。
中毒反応の一種だと思います。
きらり成分は毒性が強いので、見ようという方は健康を害する恐れがあるので注意です。
【きらりさん】
2006年の勝者、月島きらり。
土日朝フリークの最大の敵にして、その後のメタの中心の彼女ですが、ようやく噂の実態を見ることができました。
この娘は思っていたよりも良い子です。
今まで彼女のことは血の通わない悪魔だと思っていたのですが間違いでした。
毛嫌っている人も多いかと思いますが、彼女はちゃんと血の通った悪魔です。
きちんと一年間で成長して行ってる。結構意外でした。
最初の数話の彼女はかなり酷い。周囲の迷惑顧みず、運と美貌だけでゴリ押しです。
原作者様曰く、「この漫画は、女の子がひたすら可愛いと言われまくる話が作りたくて描いた」そうなので、文句を言うのは的外れではあるのですが…。
リアルタイム放送時は、ぷんすかして視聴停止した覚えがあります。「ぴっち」の敵ですしね!
でもその後、それを反省して成長していってるんですよね。
何も分からなかった新人さんが(迷惑をかけていたことすら分からなかった)、やがて育って、そのことに感謝しながら一人前になっていく…。
1話見ただけだと分かりづらいのですけど、連続して見てるとなかなか良かったです。
私がまともに見始めたのが第2期後半からですが、第1期初期の彼女とイメージが被らなかったんですよ。
それはこういうことだったのか。
けれど、まだ今現在のきらりさんのイメージには追いついていないので、第2期でも更に成長するんでしょう。膨張する宇宙の如く。
【まとめな感想】
お話の感想を一言で言うと「バラライカ」でした。
後半戦の「バラライカ」の嵐には惚れます。
「目的」をはっきりと意識して、遂行してるアニメって大好き。
ただ漫然と「面白い」とか「クオリティを高く」なんてのは無理なんですよ。実際の自分達の仕事に置き換えてみると分かると思いますけど。
そしてそれを意識してるからこそ出来る「お約束を逆手にとった演出」も熱い。
個別でお気に入りの話は、第15話と第35話。
第15話
「『恋☆カナ』!チャートインかな!?」。
楽しくやってればいい。競争なんてやりたくない。
そんな我侭言ってた きらりさんが製作スタッフの皆様の苦労を知るお話。
前述の通り、かなり嫌な子だった彼女が成長するのはとても良いです。
そしてこれを契機に、きらりさんが躊躇しなくなり、一方の美翔さんの苦戦が顕著になるのが素敵。こういうメタな偶然の妙がテレビ番組の華。
第35話
「ファイヤー!きらり署長VS怪盗X」。
挿入歌とコスプレ。販促と変態。そして邪悪なきらりさん。
私が「きらレボ」に求めているものが詰まった、そんな一話。
「バラライカ」シーンは、つい何回かリピートしてしまいました。
相手が自分に惚れていることを自覚した上で、歌とコスプレで誘惑か。この話は卑怯すぎる。
あとはクイズの回とかに代表される「回収されないボケ」が好き。
全ての問題にひたすら「クレープ」と無表情な笑顔で答え続ける月島きらり。
誰も突っ込まない。画面上のメインとしてすら描写されない。
生ニンジンをバリボリ食ってるのに放置とか、そんなきらりさんがシュール。
番組自体の幅が広いのか、何が起こっても許せるしスルーできるのも高ポイント。
アイドル&学生設定の汎用性高さ故か、どんな舞台もネタも変態も受け入れられてしまう。
てか、この世界の変態率はおかしい。真人間が霧沢さんと南さんだけじゃないか。
【きらりさんの脇役】
見ていて思ったのですが、きらりさん自身はあまり脳裏に残らないキャラクターです。
これは彼女に魅力がないという意味ではなく。
久住さんが半分きらりさんなのと同じく、きらりさんは半分久住さんと化してるので、アニメ的な印象が消されてる気がする。
脳内の、美翔さんや歌ちゃんがいるところとは別のところに格納されてる感じ。格納というか、巣食ってるというか。
で、他のキャラですが。
予想外に脇役が大事にされてるなと思いました。
持田さんとか大文字さんとか。
おかげで、割と本気で「2年目も続けて見るか」と視聴中に悩んだり。
「今までのライバルキャラが一致団結して巨悪に立ち向かう!」なブラックウッド編、素晴らしく盛り上がったろうなぁ。
第1期ラストはいまいち「これで最後!」な雰囲気ではなかったこともあり、企画としてやるなら2日間の長期戦を想定して置いたほうが熱かった。やらないですけど。死にますので。
あとキャラとしてはエリナさんが好き。
かませ犬担当ですけど、恵まれない待遇に負けず食らい付いていってるのが凄い。
雑魚扱いされてますけど、檸檬よりもはるかに売れてるんですぜ。
大富豪の娘、という設定ですが、家の力に頼らず自分の肉体で勝負してますし。(正攻法ではないですけど)
彼女は髪型を変えればもっと可愛いと思うんだ。
ただでさえ重い色をしてるのに、それをツインテールにしてるもんだから胃にもたれる。
なんでも「ハヤテの如く」にゲスト出演してるそうなので、その回だけでも見てみるか。
そんな風に呼ばれてるってことはファンは多いんでしょうか。
異世界と化してる第三期にも、早々に登場してるしなぁ。
【お歌】
この手のアニメにとって、お歌は必殺技と同じ。
強敵・ふぶきさんを相手に追い詰められたきらりさんが、特訓の末、必殺「恋花火」を体得する展開とかまさにそのまんま。
後半の「バラライカ」の猛展開もそんな感じ。ラストステージの二段変身なんて思わず吹いた。
最終戦の霧沢さん。
きらりさんの「バラライカ」デンプシーロールの連打と重圧に耐え切り、一瞬の隙に「恋をもっと切なくする」を打ち込み、勝利。
あの「バラライカに勝った女」の称号をゲット。
「歌」って、強さ表現の記号として実はとても優れてるんじゃないかと思えてきました。
「ぴっち」の時も感じましたけど、爆発表現等々よりも訴えかけてくるものがある。
だって、あの「バラライカ」に勝ったんだよ!あんなに吐くほど連射して無敵描写されてた「バラライカ」に!
【最後に】
霧沢さんが勝つことができた理由として、劇中で述べられたこと。
『月島きらりの方が勢いがあった。
だが、霧沢あおいがファンとの間で育んできた信頼は揺らがなかった。
最後までついてきたファンの差が、明暗を分けたんだ』
たとえどれほど「バラライカ」が荒れ狂おうと。
そんなことでは揺らがない愛がある。想いがある。
だから丸一日きらりさんに晒されようと、変わらない想いがあるのです。
ね、美翔さん!
確かにきらりさんは強かった。でも美翔さんも強くて可愛くて素敵なんです!
この絆は、きらりさんであっても壊せない。やった、きらりさんに打ち勝てた!
…で、挿入歌の「極限DIVA」とかってCD化されてないんでしょうか?
買おうと思って調べてるのですけど見つかりません。
その過程でサントラにCDドラマがついてることを知りました。とりあえず買うか…。
って何ですか美翔さん。その裏切り者を見るような目は。
さっき書いたでしょ!どんなに「バラライカ」漬けになっても、揺るがないものはあるって!
だからきらりさんにお金を使っても裏切り行為じゃないんです。さ、一緒に「バラライカ」でも踊りましょうね。ふ・たりだけのバラライカ!