穴にハマったアリスたち

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(第12話)わんだふるぷりきゅあ!「私はキュアニャミー」感想

2024年04月27日 | わんだふるぷりきゅあ!
■(第12話)わんだふるぷりきゅあ!「私はキュアニャミー」感想

放送開始から話題になった「バトル禁止」。
曰く、動物が相手だから…時代に合わせた…云々。
しかしながらそんな規制は特にはなく、ここに来て盛大に戦闘なされました。
プリキュアだって、暴れたい。

しかも戦闘そのものもかなりハード。
滅多にない夜戦。暗闇のハンター・ふくろう。飛行と飛び道具を持ち、こちらは飛べず、接近戦オンリー。
タクトもガントレットもなしでの徒手空拳のタイマン。
そして極めつけに、敵もこちらも爪をもっている。閃く斬撃。

今までの11話で殴る蹴るがなかった反動もあって、激しさがとても映える。
しかもいざバトルを見ると、異様なまでにすっきりと「あ、プリキュアだ」と納得がいく。
実家に帰ってきたかのような安心感とは、このことか。

次回以降、どう転がしていくのかさっぱり読めません。
ニャミーさんは乱暴者でも戦闘狂でもない。今回、犬飼さんの静止を受けて大人しく引き下がっています。
かといって、バトルを止めていく方向とも思いづらい。

犬飼さんが非暴力に走っているのは、彼女が極端な博愛主義者だからではなく、「敵」が混乱暴走している妖精だからです。
もしも「世界を滅ぼす!動物よ死に絶えよ!」系が相手なら、おそらくは物理行使を躊躇わないはず。

過去の例を引くと、フレプリでも操られた動物と戦ったことがあります。
あの時はパインさんが「やめて!蹴らないで!」と、今回のフレンディさんのように間に入って止めました。
そして「いや今は蹴るときよパイン」「そうね。そうかも」とあっさりと説得されました。そして蹴った。トリプルプリキュアキーーーック!!

実際のところ、激しく抵抗する相手を無力化するには力で応じるしかない。
ふくろうガルガルも、犬組だけでは対処できなかった可能性がかなり高い。
じゃあ犬飼さんも武力制圧の方向にいくのか…といえば、ここまで特徴的に12話も続けてきているので、何とも分からない。

本当にここからどんな流れでどういう方向にいくのか、良い意味で謎です。楽しみ。

【気が付けば1クールも終わり】
わんぷりさんは3人目がなかなか出ず、敵の事情もさっぱり不明等々、ストーリーとしてはかなりゆっくりです。
ただ毎回毎回、着実に物語が進み、次の目標が提示され、やってきたことも無駄にしていないので、見ていて心地よい。

今回も、
・兎山くんの挙動にニコニコの蟹熊コンビ
・猫屋敷さんの初めてのお友達と、怪異との遭遇
等、ニャミー登場以外にも進展してる。

前者のあの些細な一幕のおかげで、兎山くんを取り巻く周囲の様子が分かる。もしかしたら蟹熊さんらの後押しでのデート回とかもあるのかもしれない。なかったとしても、そういう妄想の余地が生まれるのは世界観が広がります。こむぎを強引にでも学校に行かせた甲斐もあった。

猫屋敷さんの方も人間関係の進展の他、こむぎの新しい服が出てきています。
これを渡す口実で、今度は猫屋敷さんが犬飼さんの家に行くのかもしれない。行かないのかもしれない。

他にも「兎山くんは相談には参加するが、猫屋敷さんの家にはいかない(異性なので、行くと余計な心配が生まれる)」「中学生が夜間に出歩くのはまずいので、外出直後はまだ夕方」「猫屋敷さんは傷だらけ。猫はひっかく生き物だから。これを先に描写しておき、ニャミーの乱暴さを軽減」等々。
過剰な深読みをするなら、ユキ監視用のカメラがフクロウ型だったのも、小さな小さなお子様にふくろうガルガルとやんわりと混同させて、「見張られているのが嫌だったから暴れたんだ(怖い乱暴者だから暴れたのではない)」に誘導しようとしたのかもしれない。

物語の目標も明確です。キラリンアニマルをお家に帰す。毎回ちゃんと話が進んでいる。
その上で、喧嘩や初登校、ニャミー探し等々、目先の目標も設定されている。

どこまで計算して進めているのかはさておき、おかげで非常に安心して楽しめてる。長丁場のコンテンツは、こういう信頼感はすごく大事だと思ってみる。
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(第11話)わんだふるぷりきゅあ!「山に潜む、巨大生物!?」感想

2024年04月21日 | わんだふるぷりきゅあ!
■(第11話)わんだふるぷりきゅあ!「山に潜む、巨大生物!?」感想

見どころ2点。

【あなたの声を聞いたせいで】
本作の出発点は「ペットとお話しできたらいいな」。
フレンディさんの名乗り台詞も「あなたの声を聞かせて」。

一方で、メエメエの話を聞かない、直接会話ができなくても通じ合っているペットと飼い主など、反するような描写も目立ちます。

山に潜むガルガルの正体を推理するシーンでも、顕著に顕れている。

犬飼さんらは「大きいガルガル」との前情報から、大きな生物に狙いを定めていました。
ですが、これまで戦ってきたガルガルには小動物も多数います。そして巨大化していた。
元のサイズは全く参考にならない。

それなのに「大きいガルガル」との情報が与えられたせいで混乱をきたしている。

兎山くんのアドバイスもまずい。
「クジラかな?」への反応としては「元の大きさは関係ないよ」が正のはずなのに、「海の生き物だから」とズレた返事をしてしまっています。
ライオンやペンギンなど、生息していない生き物は今までにも出てきています。
そもそもガルガルは動物ではなく、ニコガーデンから行方不明になった妖精です。クジラ(型のキラリンアニマル)のガルガルが山の中にいたとしても不思議はない。

なまじ動物知識のある2人が、お互いに誤解をした上で対話しているので、どんどんずれていく。
イメージ的に犬飼さんは、実体験に基づく動物知識が豊富な方なんでしょう。図鑑で詳しいとかではなく。

そのため、「大きい」の言葉から「今までのガルガルよりも大きい」とミスリードされて巨大な生物=海洋生物を連想。それを「山にはいない」との変な方向から否定されたので、「山に住んでる動物は何か」「この山にクマはいない」の思考で混乱して小動物を挙げていたと思われます。

言葉が使えるせいで、かえって真相から離れてしまう。深読みするなら、そんな描写だったのかと疑ってみる。

【社会に潜む危険生物】
謎の野良プリキュアが現れました。
はっきり言って、怖い。

・誰の管理下にもない
・敵に、後に残る裂傷を負わせている

どちらもありそうで、なかなかない(軽々しく「史上初」とは言えないので濁しますが、両方満たす子は過去にいたんだろうか…?)

普通に考えるなら、中の生き物はユキさんです。彼女は日常的に猫屋敷さんに怪我させていたりもする。
よりにもよって、バトル描写を避けているかのような、わんぷりさんで出てきているのがまた奇異です。
これも何かテーマに関わってきそう。

また、客観的にはガルガルと何が違うのだろう?
いや積極的に無差別に襲い掛かるか等、全然違うのですけど、野放しになっている脅威という面では似通ったものを感じます。

今回、謎の黒幕らしきものが、熊ガルガルに「破壊しろ!破壊しろ!」と一生懸命に煽ってましたが、熊さんは山奥に引きこもったまま。話を聞いていない。
これも「メエメエの話を聞かないプリキュア」と似てるといえば似ています。

良い意味で次回以降の予想がつきません。凄く良い。楽しみです。
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(第10話)わんだふるぷりきゅあ!「ユキの中の思い出」感想

2024年04月08日 | わんだふるぷりきゅあ!
■(第10話)わんだふるぷりきゅあ!「ユキの中の思い出」感想

犬飼さんのクラスメイトの猫屋敷さんの思い出話。
我々は何故、プリキュアでも何でもない子の過去回想を長々見せられているのか分かりませんが、大変に素晴らしく、猫屋敷株の爆上げが止まりません。

(1) 授業を聞かない猫屋敷さん
転入早々、授業中に内職に励むとは恐れを知らない。
こむぎさんが介入したことで大怪我をしましたが、仮に介入されなかったら、もっと気まずい空気になってた気がする。
教師から「集中するように」と一言指導され、周囲は冷ややかな目で転入生を見る…。
いじられる余地もなく、ただただ距離を置かれる辛さ。

(2) 一人で語りだす猫屋敷さん
泥に汚れたこむぎを見て、猫屋敷さんは思い出した。そういえばユキに最初に会ったとき…。
そして語りだした。滔々と。朗々と。

「犬が喋る」という異常事態にも気づかず。それを誤魔化そうと奇行に走る犬飼さんにも気づかず。
猫屋敷さんは語る、飼い猫との馴れ初めを。
ずぶ濡れのこむぎと、ガルガルの卵を気にして上の空の犬飼さんらに向かって。

(3) 一人で走り出す猫屋敷さん
長々と回想を語るのも大概ですが、語り終わった途端、何かを悟って猛ダッシュ。
かけっこかな。違うと思うよ。じゃあ何なのかは全く分からないけど。

ところで、こむぎさんが泥まみれにしていたのは、猫屋敷さんがプレゼントした物ですよね。
私の感覚だと「汚してごめん」的なことは言いそうですが、両者とも特には触れないあたり、「動物は汚して当然である。気にすることはでない」認識なのかしら。

(4) アライグマに気づかぬ猫屋敷さん
今回のガルガルは悪名高いアライグマ。街中で盛大に暴れていらっしゃる。
そんな危険な状況にも、猫屋敷さんは気づかない。
壁一枚隔てたところでは、巨大な猛獣が猛りくるっているというのに。

【猫屋敷の猫と猫】
このように奇怪な言動を繰り返す猫屋敷さんですが、単なる愉快なネタ枠ではないのが面白い。

本作は「ペットとお話しできたらいいな」から着想されているとのこと。
先日もこむぎさんが、会話できることの素晴らしさを語っていました。

一方で、メエメエの話を聞かない、喋らない大福と信頼し合っている等々も描かれている。
猫屋敷さんも、犬飼さんを初めとする対人よりも、言葉を話せないユキと通じ合っています。
「教師の話を聞かない」「アライグマの騒音に気づかない」等すら、何かテーマ的に意味がある可能性も。

また、彼女はテンプレ的なコミュニケーションが苦手なキャラとは、若干違いそう。
今回を見るに、友達が欲しい!というより、嫌われない程度には溶け込みたいぐらいの温度に感じます。
元々ひとりを苦にしないタイプ。むしろ他の人といると疲れるので、ひとりが好きなタイプ。
このノリは(ゆかりさんやユニとは別タイプですが)猫っぽい気がする。

他、現時点はプリキュアではないのがとても良い。
普通に考えれば彼女はリリアンに変身なさるはずですが、今この時点では一介の転入生です。
今回の話は、蟹江さんがカニとの馴れ初めを語って走り去っていったのと、構造的には同じ。
我々は本当に何を見せられたんだ…。

回想そのものは王道なだけに、ストレートの変化球を投げられてるかのような面白体験が提供されてる。
リアルタイムの今しか味わえない、謎栄養を摂取してる気分です。この調子で是非当面は「なんだかよく分からないクラスメイトB」として生きていっていただきたい。
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(第9話)わんだふるぷりきゅあ!「こむぎ、中学生だワン!」感想

2024年04月06日 | わんだふるぷりきゅあ!
■(第9話)わんだふるぷりきゅあ!「こむぎ、中学生だワン!」感想

こむぎさんが中学生になられた。ニコダイヤの奇跡によって。そして猫屋敷さんの転入生ボーナスが一瞬で消えた。

しかもこむぎさんはクラスで早速話題の中心になり、頼みの綱の犬飼さんにもべったり。
何かを誤魔化すような、よそよそしい態度も取られたし…。猫屋敷さん、大丈夫だろうか。
ただでさえ人付き合いが苦手なのに、いきなりハードモードすぎる。

さて、中学に通うのなら、当然お勉強もしないといけない。
犬の身にはシビアすぎます。犬じゃなかったとしても、義務教育6年+1年をすっとばして、いきなり中2からはきつい。
きついけれど、犬飼さんと一緒に通いたいのならやるしかない。

メエメエは繰り返し、プリキュアの責務を語っている。
ライオンガルガルの際に、「いろはと一緒にいるために」と恐怖にも立ち向かった。
今回はお勉強。
繰り返し繰り返し、「責務」が出てくる。

改めて思えば、そもそもペットを飼うことも「責務」が発生します。
楽しい・可愛いだけではダメで、嫌なことや辛いこともある。それらに立ち向かえなければ、ペットを飼う資格はない。
これを学校や「一緒にいる」等に置き換えているんだろうか。

一方で、嫌々やってるわけでもない。
子供を育てるのは、産んだのだから「責務」があるから。も事実ではありますが、大前提は「一緒に過ごす、育児そのものが楽しいから」です。
犬飼さんがこむぎの世話をするのは「責務」ですけど、誰かに義務だと強制されなくても、望んで世話をするはず。

猫屋敷さんの初変身も期待が高まります。
現段階の情報でベタな予想をするなら、犬飼さん達のピンチを目撃→助けたい!(ピカー)でしょうけれど、最初にも書いたように彼女は人付き合いで悩んでいらっしゃる。「プリキュアになれば仲良くなれる(プリキュアだから仲良くなれる)」の思いがよぎったら、変身には失敗しそう。

世話をするのが責務なのは事実。でも責務だから世話をするのではない。
一緒にいられる理由がプリキュアなのは事実。でもプリキュアだから一緒にいるのではない。

ペットモチーフともかみ合うし、今年のテーマはこんな感じの路線なのかしら。
現役幼児様の「お父さんお母さんが私のお世話をしてくれる理由」とかにもつながる。
最初期の視聴者(現20代後半)の初めての子育てへの向き合い方にも重ねられそう。

フレンディさんの献身も、ちょっと危うい側面が描写され始めたようにも思うし、着々と何かの布石が置かれていってる気がする。
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