【今秋のくどまゆ】
例によって当日まで宣伝。
日時:2015年09月12日(土)15時/19時
場所:三軒茶屋Grapefruit Moon
出演:工藤真由
公式ブログ
この宣伝を読んだ妻から「また、くどまゆのライブか」と吐き捨てられました。
違うのに。「また」じゃないのに。
そういう「また」とか「開催されて当たり前」みたいな発想が、心を鈍らせるんです。
これは当たり前のことではなく、スペシャルなこと。
ライブを開いてくれることに感謝して、一回一回を心して参加したいものです。
■Go!プリンセスプリキュア 第30話「未来へ!チカラの結晶、プリンセスパレス!」
新しいキーを手に入れたと思ったらやっぱり変身できませんでした。
先週の話は何だったんだろう…?
しょぼくれて立ちすくんでいたところ、突如お空に空中戦艦が出現。
どうやらロックくんが、奪ったキーを使ってお城をゼツボーグ化し、襲ってきたようです。
キーを奪った時点で勝ち確定なのに、やることが容赦ないです。
しかも即座に、高空から砲撃してきました。本当に、容赦ない。
辛うじてトワ様が防御に回ってくれましたが、彼我の差は歴然。このままではどうにもなりません。
そこでこの場は一旦トワ様が防衛し、丸腰三人は城内に突入、キーを奪還することに。
根本的に戦略を間違っている気がします。唯一の戦力であるトワ様を、この場に残す意味はあるんだろうか。ああ、七瀬さんがいましたね。足でまと…げふんごふん。
(真面目に考えると、ここでトワ様が防いでいないと学園を砲撃される可能性がありますしね)
突入した一行は、アロマ君の尊い犠牲を踏み越えて、玉座に辿り着いて見せました。
そこには成長期のロック君。そして閉じ込められたドレスアップキー。
変身アイテムをこうやって利用するなんて、考えることがなかなか凄いです。奪おうとして撥ね飛ばされたお嬢さんとは違います。
キーから絶望を生み出すなんて、さすがディスピア様は凄いのね!
違う!ディスピアの案じゃない!僕が考えたんだ!
敵ながら天晴…と褒め称えたはるはるに、何故かロックくんは猛反発。
彼としては従者の身に甘んじるのではなく、自ら王になる野望があったようです。
夢、大事ですよね。
しかしながらその夢は、他者を無視した横暴な物。王になると言っているのに、国民のことを全く考えていません。
多分この辺がテーマ的に境目なんだろうと思う。
明らかに足手まといに過ぎない七瀬さんが、わざわざ現場にとどまって応援していることや、ロックさんが分身によって手数を増やしている(他者が介在していない)のも、「人の想いを背負っているプリキュア」と「そうでないディスダーク」の対比なんじゃないかな。
生身というどうしようもない状況だったにも関わらず、数多の屍乗り越えて、はるはるは解錠に成功。キーを取り戻して見せました。
さあ変身だ。さあ武装だ。身構える姫共が実に怖い。
降伏の準備はできましたかしら?もちろん、認めませんけどね。お覚悟は、よろしくて?
ですが王を名乗るだけあって、ロック君は大変に優秀なお方。
さして気にせず絶望をかき集め、自らカエルに変貌なさいました。菱川さんを連れてこよう。
でかいカエルはその見た目にそぐわず非常にお強い。
得意満面に変身した3人を余裕綽々なぎ倒します。
あ、プリキュアに変身してもダメだった。心折れかける姫共。
そこに真なるプリンセス・トワ様がやってきました。
玩具を高々と掲げ、腑抜けた姫共を叱咤激励します。
貴女たちが受け継いだのは、ただの玩具ではないでしょう!?
言われて過る、先代のプリキュアたちの姿。そうだ、この戦いは自分たちだけの物じゃない。
まぁトワ様は先代様のことを知りませんから、彼女らのことを念頭に置いたんじゃないでしょうけれど。
それに彼女らの夢は「ホープキングダムの繁栄」ですから、滅ぼしちゃったトワ様が聞いたら泣き崩れそうですけれど。
それはそれとして。宿る想いはそれだけではなく。
七瀬さんを筆頭に、様々な人たちの夢を乗せてここまでやってきました。
孤独な王とは違うんです。
ぐりぐりと動き、ノーバンクで必殺技を乱射し、奮闘したその結果。
城が消滅すると、玩具と化して降ってきました。取っ手を回すと歯車でキーが踊る玩具です。ディズニープリンセス様も同様の玩具を出してたな…。
新玩具により、ロック様は処されてしまいました。
身動きを封じられた状態で、判決を待つ様が何とも恐怖を覚えます。
そして躊躇なく爆裂四散させ、冷徹な瞳で「ごきげんよう」と言い放つ姫共…。
割といきなり始まった大規模戦闘でしたが、終わってみればキーが集まり、城も取り返し、敵幹部も抹殺。万々歳ではないか。
一方その陰では、謎の鳥がロックさんからせっせと絶望を集めてました。ディスダークは敵サイドの人間関係が面白いな。
【今年のプリキュアさん】
キーを奪われ変身不能。
過去の想いをトリガーにして解錠、アイテム奪取。
ただそれだけでは決定打にはならず、皆の想いを伝えて勝利。
構成は「春のカーニバル」と綺麗に同じ。
「夢」を肯定する背景として、「過去からの想いの継承」や「誰かのために」や「期待してくれる誰かがいる」が重要っぽい。
(オドレンたちが、変身アイテムに対し全く敬意を払っていなかったのも、今にして思えば意図的だったのかもなぁ)
映画を見た時には「物理的に不可能な問題を、奇跡的な手段で突破する」のがポイントかなと思った。
オドレンのとった「玩具を奪って閉じ込めて、鍵を破壊する」手段は極めて現実的で、常識的に考えて対処不能。
それを「唄う」という意味不明の奇跡で解決しています。
本編でいえば「プリンセスになる」という漠然とした夢を、春野さんは極めて現実的な手段で実現させようとしています。
寮のルール改正運動や、有力者とのコネ、洋裁・テニス・ダンスその他様々な分野のスキル向上等々。
しかしそれらの努力は、「王家に生まれた」という真のプリンセスには通じません。物理的に不可能。
その不可能を越える奇跡は何か?(劇場でいう「唄」にあたるもの)といえば、今回で強調されたように「過去からの想い」や「応援してくれる皆様」なんだろうな。
改めて思い返せば、「春のカーニバル」でも「こんなにたくさんのプリキュアが頑張ってきたんだなって思ったら涙が出た」との台詞がありますし。
そうすると「夢を叶えるために努力する」というのは前提として、でもそれだけでは乗り越えられない壁がある。それを越えるのは、「過去や他者からの想い」ということか。(天ノ川さんのオーディション回とかは正にそれ)
春野さんは確かに現実的な努力で奮闘なされているけれど、同時に過去や他者の応援も受けている。春野さんの家族の夢は「はるかがプリンセスになること」。
劇中の描写としては「プリキュア」と「ノーブル学園」はほぼ同じ。どちらも手段であり、夢を叶えるために必要な物。
この観点でも、春野さんのお母さんは卒業生だし、ノーブル学園の生徒になるには周囲の協力や学園そのものの存在が必要だしなぁ…。
わざわざ学園創立者が描写されたのも、そういうことなのかしら。
【蛇足】
それらを思うと、トワイライト様の変身キーが元々はディスピア様が生み出したものであり、シャットさんという信奉者がいるのは面白い。
「過去からの想い」はともかく、応援はしてくれてるんだよな。
前回のスカーレットさんEDで流れた「どの過去も生きる力に」って歌詞も踏まえると、「結果として間違っていても、夢に向かう力になる」とかが表に出てくる展開はあるのかも。ていうか見てみたい。
シャットさんには是非、寝返っていただきたいんだよなぁ…。トワ様ももう少し柔軟に考えて欲しいんですよ。
トワ様:
「シャット?あなた、いつまでそんなところにいるの?」
「私の従者ならば、もっとしゃんとなさい」
とか何とか言えば、即座にこちら側に来てくれそうな気がするのですけれど。
例によって当日まで宣伝。
日時:2015年09月12日(土)15時/19時
場所:三軒茶屋Grapefruit Moon
出演:工藤真由
公式ブログ
この宣伝を読んだ妻から「また、くどまゆのライブか」と吐き捨てられました。
違うのに。「また」じゃないのに。
そういう「また」とか「開催されて当たり前」みたいな発想が、心を鈍らせるんです。
これは当たり前のことではなく、スペシャルなこと。
ライブを開いてくれることに感謝して、一回一回を心して参加したいものです。
■Go!プリンセスプリキュア 第30話「未来へ!チカラの結晶、プリンセスパレス!」
新しいキーを手に入れたと思ったらやっぱり変身できませんでした。
先週の話は何だったんだろう…?
しょぼくれて立ちすくんでいたところ、突如お空に空中戦艦が出現。
どうやらロックくんが、奪ったキーを使ってお城をゼツボーグ化し、襲ってきたようです。
キーを奪った時点で勝ち確定なのに、やることが容赦ないです。
しかも即座に、高空から砲撃してきました。本当に、容赦ない。
辛うじてトワ様が防御に回ってくれましたが、彼我の差は歴然。このままではどうにもなりません。
そこでこの場は一旦トワ様が防衛し、丸腰三人は城内に突入、キーを奪還することに。
根本的に戦略を間違っている気がします。唯一の戦力であるトワ様を、この場に残す意味はあるんだろうか。ああ、七瀬さんがいましたね。足でまと…げふんごふん。
(真面目に考えると、ここでトワ様が防いでいないと学園を砲撃される可能性がありますしね)
突入した一行は、アロマ君の尊い犠牲を踏み越えて、玉座に辿り着いて見せました。
そこには成長期のロック君。そして閉じ込められたドレスアップキー。
変身アイテムをこうやって利用するなんて、考えることがなかなか凄いです。奪おうとして撥ね飛ばされたお嬢さんとは違います。
キーから絶望を生み出すなんて、さすがディスピア様は凄いのね!
違う!ディスピアの案じゃない!僕が考えたんだ!
敵ながら天晴…と褒め称えたはるはるに、何故かロックくんは猛反発。
彼としては従者の身に甘んじるのではなく、自ら王になる野望があったようです。
夢、大事ですよね。
しかしながらその夢は、他者を無視した横暴な物。王になると言っているのに、国民のことを全く考えていません。
多分この辺がテーマ的に境目なんだろうと思う。
明らかに足手まといに過ぎない七瀬さんが、わざわざ現場にとどまって応援していることや、ロックさんが分身によって手数を増やしている(他者が介在していない)のも、「人の想いを背負っているプリキュア」と「そうでないディスダーク」の対比なんじゃないかな。
生身というどうしようもない状況だったにも関わらず、数多の屍乗り越えて、はるはるは解錠に成功。キーを取り戻して見せました。
さあ変身だ。さあ武装だ。身構える姫共が実に怖い。
降伏の準備はできましたかしら?もちろん、認めませんけどね。お覚悟は、よろしくて?
ですが王を名乗るだけあって、ロック君は大変に優秀なお方。
さして気にせず絶望をかき集め、自らカエルに変貌なさいました。菱川さんを連れてこよう。
でかいカエルはその見た目にそぐわず非常にお強い。
得意満面に変身した3人を余裕綽々なぎ倒します。
あ、プリキュアに変身してもダメだった。心折れかける姫共。
そこに真なるプリンセス・トワ様がやってきました。
玩具を高々と掲げ、腑抜けた姫共を叱咤激励します。
貴女たちが受け継いだのは、ただの玩具ではないでしょう!?
言われて過る、先代のプリキュアたちの姿。そうだ、この戦いは自分たちだけの物じゃない。
まぁトワ様は先代様のことを知りませんから、彼女らのことを念頭に置いたんじゃないでしょうけれど。
それに彼女らの夢は「ホープキングダムの繁栄」ですから、滅ぼしちゃったトワ様が聞いたら泣き崩れそうですけれど。
それはそれとして。宿る想いはそれだけではなく。
七瀬さんを筆頭に、様々な人たちの夢を乗せてここまでやってきました。
孤独な王とは違うんです。
ぐりぐりと動き、ノーバンクで必殺技を乱射し、奮闘したその結果。
城が消滅すると、玩具と化して降ってきました。取っ手を回すと歯車でキーが踊る玩具です。ディズニープリンセス様も同様の玩具を出してたな…。
新玩具により、ロック様は処されてしまいました。
身動きを封じられた状態で、判決を待つ様が何とも恐怖を覚えます。
そして躊躇なく爆裂四散させ、冷徹な瞳で「ごきげんよう」と言い放つ姫共…。
割といきなり始まった大規模戦闘でしたが、終わってみればキーが集まり、城も取り返し、敵幹部も抹殺。万々歳ではないか。
一方その陰では、謎の鳥がロックさんからせっせと絶望を集めてました。ディスダークは敵サイドの人間関係が面白いな。
(左画像)映画プリキュアオールスターズ 春のカーニバル♪(Blu-ray特装版) (右画像)小説 ハートキャッチプリキュア! (講談社キャラクター文庫) Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis |
【今年のプリキュアさん】
キーを奪われ変身不能。
過去の想いをトリガーにして解錠、アイテム奪取。
ただそれだけでは決定打にはならず、皆の想いを伝えて勝利。
構成は「春のカーニバル」と綺麗に同じ。
「夢」を肯定する背景として、「過去からの想いの継承」や「誰かのために」や「期待してくれる誰かがいる」が重要っぽい。
(オドレンたちが、変身アイテムに対し全く敬意を払っていなかったのも、今にして思えば意図的だったのかもなぁ)
映画を見た時には「物理的に不可能な問題を、奇跡的な手段で突破する」のがポイントかなと思った。
オドレンのとった「玩具を奪って閉じ込めて、鍵を破壊する」手段は極めて現実的で、常識的に考えて対処不能。
それを「唄う」という意味不明の奇跡で解決しています。
本編でいえば「プリンセスになる」という漠然とした夢を、春野さんは極めて現実的な手段で実現させようとしています。
寮のルール改正運動や、有力者とのコネ、洋裁・テニス・ダンスその他様々な分野のスキル向上等々。
しかしそれらの努力は、「王家に生まれた」という真のプリンセスには通じません。物理的に不可能。
その不可能を越える奇跡は何か?(劇場でいう「唄」にあたるもの)といえば、今回で強調されたように「過去からの想い」や「応援してくれる皆様」なんだろうな。
改めて思い返せば、「春のカーニバル」でも「こんなにたくさんのプリキュアが頑張ってきたんだなって思ったら涙が出た」との台詞がありますし。
そうすると「夢を叶えるために努力する」というのは前提として、でもそれだけでは乗り越えられない壁がある。それを越えるのは、「過去や他者からの想い」ということか。(天ノ川さんのオーディション回とかは正にそれ)
春野さんは確かに現実的な努力で奮闘なされているけれど、同時に過去や他者の応援も受けている。春野さんの家族の夢は「はるかがプリンセスになること」。
劇中の描写としては「プリキュア」と「ノーブル学園」はほぼ同じ。どちらも手段であり、夢を叶えるために必要な物。
この観点でも、春野さんのお母さんは卒業生だし、ノーブル学園の生徒になるには周囲の協力や学園そのものの存在が必要だしなぁ…。
わざわざ学園創立者が描写されたのも、そういうことなのかしら。
【蛇足】
それらを思うと、トワイライト様の変身キーが元々はディスピア様が生み出したものであり、シャットさんという信奉者がいるのは面白い。
「過去からの想い」はともかく、応援はしてくれてるんだよな。
前回のスカーレットさんEDで流れた「どの過去も生きる力に」って歌詞も踏まえると、「結果として間違っていても、夢に向かう力になる」とかが表に出てくる展開はあるのかも。ていうか見てみたい。
シャットさんには是非、寝返っていただきたいんだよなぁ…。トワ様ももう少し柔軟に考えて欲しいんですよ。
トワ様:
「シャット?あなた、いつまでそんなところにいるの?」
「私の従者ならば、もっとしゃんとなさい」
とか何とか言えば、即座にこちら側に来てくれそうな気がするのですけれど。