■(第26話)わんだふるぷりきゅあ!「暑すぎてヤバい!」感想
過去20年の歴史の中で、これほどまでに視聴者とシンクロしたサブタイはなかったかもしれない…。
20年後には「当時は暑かったんだよ」と笑い話になっていることを願う。「たかがあの程度で暑がってたんだよ…」にならないことを切に祈る。
敵の攻撃とか何とかではなく、ごく普通の自然現象というのが恐ろしい話ですが、そんな中、犬飼さんらは呑気にお散歩をされていました。2点気になった。
【犬とお散歩】
今や「暑い最中にペットを散歩に連れ出すな」は常識。しかしながら犬飼さんはお散歩されていました。
普通にありえない行動ですが、冒頭でこんなやり取りをしている。
犬飼さん:
「こむぎ、平気?暑くない?」
こむぎ:
「全然平気ワン!」
犬飼さん:
「でもまだ朝なのに暑すぎるよ…」
(中略)
こむぎ:
「もっともっとお散歩するワ~ン!」
犬飼さんはこむぎに確認しています。そして「全然平気」「もっとお散歩」と返ってきた。
したがって「熱中症の犬を引きずって散歩」とか「アスファルトで肉球が焼け爛れながら散歩」ではない。
彼女もちゃんと気にして安全確認を取っている。
また時間帯も「朝」です。
劇中が光り輝いているので昼近くにも見えますが、朝。
猫屋敷さんらが買い物に向かっていることから、合流した時点では8時~9時だと思われますので、冒頭は7時前後ぐらいでしょうか。
先の安全確認や「こむぎは人型になれる」こととも合わせると、そこまで滅茶苦茶なことはしていない…のかな。
ただし犬飼さんの判断は結果的に誤りです。
そもそも犬がどうこう以前に、彼女も熱中症になりかけている。肩出し、危険。帽子も被ろう。
ギャグ描写に真面目にツッコむのも野暮ではあるのですが、あえて踏み込むと犬飼さんが判断をミスったのは、こむぎが「平気だ」と言ったせいです。
現実であれば「ペットは言葉を話せないので、熱中症に気づかず危険」なのが、「なまじ言葉を話せるせいで判断を誤った」。
鏡石の逸話の「言葉を話せるようになったその先で、諍いが起きた」と通じるものがあるようにも思えます。
あの逸話(ひいては、わんぷり全体)がどのように着地するのかにもよりますが、今回のエピソードはこじつけられそうな気はする。
【子供とお散歩】
今回のエピソードは、お子様への注意喚起も兼ねてたように思う。というかそっちが本命じゃなかろうか。
ウサギを飼ってるご家庭は少ないのだから、本当に伝えたかったのは「暑すぎてやばいよ。子供も」だと思う。
前述の「本人が平気だと言ってもヤバイ」は子供相手だと頻繁に直面します。
子供の自主性は大事とはいえ、「外で遊びたいと言ったので遊びました。平気だと言ってました。熱中症で倒れました」では話にならない。
無駄に飛躍するなら「女の子だって暴れたい」にも関連する。
暴れたいのは分かるとしても、過度に危ないことはさせられないわけで、自主性と束縛の間で悩ましい。
「危ないからダメ」でも「リスク無視でどんどんやろう」でもなく、「外ではなく室内でお散歩」のように、できる安全処置は取るのが大事でお子様本人もそこは理解しよう…みたいなことにも繋がるかなと。
【それはそれとして】
以上、個人的には納得いくし、楽しい回でした。
…それは良いとして、犬飼さんが相変わらず謎です。
上記の通り、彼女の行動はそこまで変ではない。非難するのも気の毒だと思う。が、誤ったのも事実で良いところがありません。
動物の知識についても、海外の原書を呼んでる兎山くんに対し、ひらがな表紙の本をお勧めされる有様です。
あれ下手したら「舐めてんのか」と険悪になりかねない。何せ散歩中に避難してきた経緯もあるので、暗に「飼い主失格だよ」と言われたようにも取れてしまう。
戦闘でもバリアは役にたたんわ、手を滑らせて脱落するわで、露骨に戦力外です。
状況に上手く対応している猫組とはえらい違い。猫屋敷さん達、キラリンペンギンさんを鹵獲した時にはいなかったのに。捕まえたアニマルの特徴をちゃんと勉強してたんですね…。
あまりにも役に立ってないので、さすがに何か仕掛けは欲しい。
鏡石の逸話とオオカミさん等から、目指す方向性は何となくは見えるものの、それにどう犬飼さんらが乗ってくるのかが分かりません。
定番の「夢に向かって頑張る」に制約がある(何せ犬なので)からか、彼女たちの物語は始まってすぐに完結してしまってる。
敵の目的も不明なので、犬飼さん達は良くも悪くも部外者です。「敵」の存在を認識すらしておらず、「戦い」ではなく「迷い動物の保護」の意識のはず。
「〇〇を集められると××が復活して世界が滅ぶ!」みたいな筋立ては脳裏にないので、日常を繰り返すだけ。
わんぷりの特徴としてこのまま最後まで行くのか、途中でフェーズが変わるのか、はたまたどんでん返し的なトリックがあるのか。
現状は分かりませんが、犬飼さんの奇妙な振る舞いには、やっぱり何らかの仕掛けはあって欲しいなぁ…。
過去20年の歴史の中で、これほどまでに視聴者とシンクロしたサブタイはなかったかもしれない…。
20年後には「当時は暑かったんだよ」と笑い話になっていることを願う。「たかがあの程度で暑がってたんだよ…」にならないことを切に祈る。
敵の攻撃とか何とかではなく、ごく普通の自然現象というのが恐ろしい話ですが、そんな中、犬飼さんらは呑気にお散歩をされていました。2点気になった。
【犬とお散歩】
今や「暑い最中にペットを散歩に連れ出すな」は常識。しかしながら犬飼さんはお散歩されていました。
普通にありえない行動ですが、冒頭でこんなやり取りをしている。
犬飼さん:
「こむぎ、平気?暑くない?」
こむぎ:
「全然平気ワン!」
犬飼さん:
「でもまだ朝なのに暑すぎるよ…」
(中略)
こむぎ:
「もっともっとお散歩するワ~ン!」
犬飼さんはこむぎに確認しています。そして「全然平気」「もっとお散歩」と返ってきた。
したがって「熱中症の犬を引きずって散歩」とか「アスファルトで肉球が焼け爛れながら散歩」ではない。
彼女もちゃんと気にして安全確認を取っている。
また時間帯も「朝」です。
劇中が光り輝いているので昼近くにも見えますが、朝。
猫屋敷さんらが買い物に向かっていることから、合流した時点では8時~9時だと思われますので、冒頭は7時前後ぐらいでしょうか。
先の安全確認や「こむぎは人型になれる」こととも合わせると、そこまで滅茶苦茶なことはしていない…のかな。
ただし犬飼さんの判断は結果的に誤りです。
そもそも犬がどうこう以前に、彼女も熱中症になりかけている。肩出し、危険。帽子も被ろう。
ギャグ描写に真面目にツッコむのも野暮ではあるのですが、あえて踏み込むと犬飼さんが判断をミスったのは、こむぎが「平気だ」と言ったせいです。
現実であれば「ペットは言葉を話せないので、熱中症に気づかず危険」なのが、「なまじ言葉を話せるせいで判断を誤った」。
鏡石の逸話の「言葉を話せるようになったその先で、諍いが起きた」と通じるものがあるようにも思えます。
あの逸話(ひいては、わんぷり全体)がどのように着地するのかにもよりますが、今回のエピソードはこじつけられそうな気はする。
【子供とお散歩】
今回のエピソードは、お子様への注意喚起も兼ねてたように思う。というかそっちが本命じゃなかろうか。
ウサギを飼ってるご家庭は少ないのだから、本当に伝えたかったのは「暑すぎてやばいよ。子供も」だと思う。
前述の「本人が平気だと言ってもヤバイ」は子供相手だと頻繁に直面します。
子供の自主性は大事とはいえ、「外で遊びたいと言ったので遊びました。平気だと言ってました。熱中症で倒れました」では話にならない。
無駄に飛躍するなら「女の子だって暴れたい」にも関連する。
暴れたいのは分かるとしても、過度に危ないことはさせられないわけで、自主性と束縛の間で悩ましい。
「危ないからダメ」でも「リスク無視でどんどんやろう」でもなく、「外ではなく室内でお散歩」のように、できる安全処置は取るのが大事でお子様本人もそこは理解しよう…みたいなことにも繋がるかなと。
【それはそれとして】
以上、個人的には納得いくし、楽しい回でした。
…それは良いとして、犬飼さんが相変わらず謎です。
上記の通り、彼女の行動はそこまで変ではない。非難するのも気の毒だと思う。が、誤ったのも事実で良いところがありません。
動物の知識についても、海外の原書を呼んでる兎山くんに対し、ひらがな表紙の本をお勧めされる有様です。
あれ下手したら「舐めてんのか」と険悪になりかねない。何せ散歩中に避難してきた経緯もあるので、暗に「飼い主失格だよ」と言われたようにも取れてしまう。
戦闘でもバリアは役にたたんわ、手を滑らせて脱落するわで、露骨に戦力外です。
状況に上手く対応している猫組とはえらい違い。猫屋敷さん達、キラリンペンギンさんを鹵獲した時にはいなかったのに。捕まえたアニマルの特徴をちゃんと勉強してたんですね…。
あまりにも役に立ってないので、さすがに何か仕掛けは欲しい。
鏡石の逸話とオオカミさん等から、目指す方向性は何となくは見えるものの、それにどう犬飼さんらが乗ってくるのかが分かりません。
定番の「夢に向かって頑張る」に制約がある(何せ犬なので)からか、彼女たちの物語は始まってすぐに完結してしまってる。
敵の目的も不明なので、犬飼さん達は良くも悪くも部外者です。「敵」の存在を認識すらしておらず、「戦い」ではなく「迷い動物の保護」の意識のはず。
「〇〇を集められると××が復活して世界が滅ぶ!」みたいな筋立ては脳裏にないので、日常を繰り返すだけ。
わんぷりの特徴としてこのまま最後まで行くのか、途中でフェーズが変わるのか、はたまたどんでん返し的なトリックがあるのか。
現状は分かりませんが、犬飼さんの奇妙な振る舞いには、やっぱり何らかの仕掛けはあって欲しいなぁ…。