穴にハマったアリスたち

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ハピネスチャージプリキュア! 第49話(最終回)「愛は永遠に輝く!みんな幸せハピネス!」

2015年01月25日 | ハピネスチャージプリキュア!感想
【プリキュア10周年:ハピネスチャージプリキュア!】



10周年の節目シリーズ「ハピネスチャージ」さん。
本日これにて最終回を迎えられました。ただの1シリーズの最終回ではない、プリキュア10年の最終回。
そしてこれからの10年に続く最終回です。一つの時代の節目を感じますね…。

特に強烈だったのは、前期ED「プリキュアメモリ」、劇場版「人形の国のバレリーナ」、第1話と第22話。

「唇から零れるルビーみたいに、ルビを読んで歌っていた」あの子が大人になったとき、そこにあったのは理想とはほど遠い世界だった。
「人形の国」の冒頭は胸を締め付けられます。あの素敵な世界はテレビの中のこと。現実の私は、暗い部屋の中。
プリキュアが全く通用しない第1話。変身しても次の一手は「逃げる」こと。現実の前に、子供の玩具はガラクタでしかなかった。

そこからプリキュアにもう一度夢を託す22話。私たちは無力だけど、それでももう一度、夢を信じたい。
そして最終話。「NS3」や「人形の国」で、逃避先の夢の世界から目覚めたように、神の庇護を離れ現実に舞い戻る。
結局のところ、プリキュア能力は直接的には問題の解決にはつながらなかったけど、でも確かに力にはなってくれた。

たまたま投げた石が当たったり、たまたま同じ街にいたり、たまたま隣に住んでいたり。
理想の実現には遠くても、そんなたまたまが巡り巡って、今の私たちがいる。
10年前、たまたま「プリキュア」を見て、本当に良かった。

■ハピネスチャージプリキュア! 第49話(最終回)「愛は永遠に輝く!みんな幸せハピネス!」



愛乃さん:
 「世界を照らす永遠の愛・フォーエバーラブリー!」

滅びた赤い星に、永遠を宣言する恐るべき愛が降り立ちました。
凛々しく。可憐に。それは地獄からの使者の如く。
傷心の赤い神は、ボロボロの体をひきずり身構えます。おのれ、愛め…!

おぞましき笑顔を満面にたたえ、愛は容赦なく迫ってきます。
赤の応戦も何のその。笑顔を絶やさず払いのけ、その眼は純に神を貫く。
怖い。永遠って怖い。愛って怖い。

前回の赤神の「俺を救いたいなら、俺を愛して共に滅べ」は、つむぎさんの「私を助けたいなら、大人しく人形になって」と同じ。
あの時愛乃さんは、「それが本当につむぎちゃんの願いなのか?」と問いかけました。
今回も同じように問う。赤は本当に滅びを望んでいるのか?

赤:
 「良いも悪いもない」
 「運命から逃れる術はない」
 「愛からいろいろ生まれると言ったな」
 「だが」



赤:
 「勇気は徒労に終わり、優しさは報われず、希望は砕け散る」
 「望もうと望むまいと滅ぶのが運命」
 「この世界に永遠などないのだ」



愛乃さん:
 「それでも倒れている人がいたら、助けたい」
 「泣いている人がいたら、笑って欲しい」



愛乃さん:
 「愛があれば、頑張れる」
 「どんな困難にも負けない」



愛乃さん:
 「愛は消えないよ」
 「愛はみんなの心から生まれる」
 「私たち一人一人の心から生まれ続ける」
 「だから愛は、永遠に消えたりしないんだよ」



愛乃さん:
 「もう一度、愛を信じて」
 「幸せになることを諦めないで」

抱き着きには定評のある愛乃さん。
そういえば、つむぎさんの時にも体を張って飛び込んでますね。
この子、将来が怖いな…。誠司くん、本当にこれで良いのか。。

赤:
 「どんなに痛めつけても諦めない」
 「憎んでも決して揺るがない」
 「なんという愛の力」

愛乃さんの謎必殺技を食らいながら、赤い神も悟りました。愛の恐怖を。この愛が永遠である理由を。
気が付けば滅びたはずの星に、草も芽生えています。
よく分からないけど、種は残ってたんですかね。もしくは愛乃さんの体に付着してきたのが急速成長したか。



世界各地にも愛は降り注ぐ。戦い続けるプリキュアの群れにも。
残っていたサイアークたちも浄化され、1年に渡る戦いが終わっていく。
これが愛。これが永遠。だけど…

赤:
 「だがその愛はいつかは消える」
 「幸せになっても、必ずいつかは終わりが来る」
 「幸せは永遠には続かない」

赤:
 「命は儚い」
 「たとえ新たな命が生まれたところで」
 「いつかは消えてしまう」

赤:
 「築いた幸せも」
 「脆くも消え去る運命だ」



いつかは必ず命は失われる。そういう意味での「永遠」はない。
だけど、命は次の命にも続いていく。
滅びたかに思われた赤い星に、まだ命が残っていたように。

神も人も。みんな心に鏡を持っている。
憎しみを持てば憎しみが映るように、愛で照らせば愛が映る。
ひとりでは挫けそうになっても、ふたりならば乗り越えられる。だからプリキュアはふた…

唐突に現れた青い神は、滔々と何やらまとめに入ります。
横にいる信者一号も感極まって追従します。
それでいいのか?という気もしないではないですが、とりあえず赤い神は納得してくれました。
あとこの赤と青、兄弟だったそうです。
痴話喧嘩かと思われたこの大戦は、兄弟喧嘩だったらしい。

突然現れた青に、唖然とする一同が追及する間もなく。青は「赤と一緒に宇宙に出る」宣言。
横にいる信者一号も当然の如くついていくようです。
赤兄さん、本当にそれでいいのか。弟が彼女付きで移り住んでくるとか、孤独よりも辛いと思うのだが。

こうして戦いは終わり、神は去っていきました。
冷静になってみると、ミラージュ様ともども逃げただけじゃ?とも思えますが、まぁ良いです。
これで世界は良くなる。

でも今までと明確に違うことが一つ。
世界には、プリキュア能力保有者が溢れかえっている。
そして幻影幹部の元幹部の皆様も。



しかも素性がバレてるみたいですね。社会復帰、できるのか…?

「日常社会にプリキュアが当たり前にいる」という前代未聞の世界観から始まった本シリーズ。
終わりもまた、「日常世界に当たり前にいる」のまま。
私たちの隣にはプリキュアもいるし、幹部もいる。今やそんなのは当たり前。もちろん私たち自身も。

「プリカードを集めて大いなる願いで一発逆転」と考えていたのも今や昔。
願ったのはこの平穏な日常。私たちがいて、プリキュアがいて、敵幹部も謎生物もいる。
いないのは保護者然とした神だけ。思えば一種の子離れ・親離れを描いた物語でもあったのかもしれない。
「NS3」のマァムは、青神と対応していたのかもな…。

子供の頃に憧れた「プリキュア」と、つらく厳しい大人の現実。
プリキュアに変身したところで、この酷い現実は覆らない。
それでもあの時に無条件に信じたイノセントな思いを胸に、ちょっと背伸びした厚化粧をしてこの現実を渡っていく。
保護者たる神から渡された最後の贈り物を大事に抱えながら。



全てが終わったようにも、これから始まるようにも見える素敵なラストシーンでした。
1年間、そして10年間ありがとうございました。
長い夢が終わり、その夢を抱えて次の一歩を踏み出すような、そんな不思議な気持ちだなぁ。


(左画像)「ハピネスチャージプリキュア!」ボーカルアルバム2

(右画像)2015カレンダー ハピネスチャージプリキュア!

Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis


【今週の幻】



先週までは変身能力を起動して前線に出てたのに、今週になったらまた普段着で観戦モード。
「ノルマは果たしました」的やりとげ感に満ち満ちています。
この悪の女帝様は何を考えてるんだ…。

先日退場した三幹部も、現代社会に復帰なされたようです。
しかしここで沸く疑問が「アクシアから解放された時に、ミラージュ様と一緒に映っていた」こと。
300年前に封印されたミラージュ様と一緒に飛び出てきてるんですから、彼らも300年前の人物なのでは?

 仮説1:青が罪滅ぼしも兼ねて現代社会に取り込んであげた(九条さんらのように洗脳潜入は彼らの十八番だ)。
 仮説2:赤による侵攻は、アクシア解放前からも行われていた。三幹部はハピネス以前のプリキュアに倒され追加封印された。
 仮説3:あの回想シーンは捏造である。実際に飛び出て来たのはミラージュ様だけなのだが、何らかの事情で誤魔化した。

どれもこれも決め手には欠けるし、これといってプッシュしたいポイントもないのですが。
強いて言えば仮説2が物語の幅を感じて楽しいかな。
「なぜヒメルダ姫はアクシアを開けたのか」(この時点でプリキュアになっていたのか?モブキュアがプリキュアになったのはいつなのか?等々)などにも派生しそう。



後日談と言えば、劇場版のつむぎさんが走っていらっしゃいます。
髪型がバレリーナ風なところを見ると、これから練習に行くところなんでしょうか。
お元気なようで喜ばしい。頑張れ、つむぎさん。

【今週の愛】



髪の毛おろして拳構えて殴りつけ、小首傾げて上目づかいとか…!
なんてレベル高い真似するの、この子!
厚化粧なんかより、こういうのが効果的なんですよ!どうしてもっと早く気付かなかった。

【今年のプリキュアさん1】

10周年の特別コンテンツ「ハピネスチャージ」さん。この記念すべき節目に相応しいテーマだったと思う。
「ディケイド」や「ゴーカイジャー」の成功の後だったこともあり、かなりのプレッシャーだったと思いますが、無事にやり遂げられました。
お疲れ様でした、愛乃さん。

欲を言えば、もったいなかったと思うところも多々あります。
まずキャラデザが不利だったような…。
このテーマなら等身が高い系のシリーズの方がしっくり来たと思うんですよ。特にイノセントフォーム…!

おかげでモブキュアの皆様が、本当に明らかにモブっぽく見えてしまい、スペシャル感やインパクトが弱かったように思う。
想像してみたい。もしもモブキュアが「スイート」デザインだったら、どんなに派手だったことか!
作画担当者様は発狂するでしょうけれど(数十人規模の5連フリル…!)

もっとも、逆に「プリキュアくらい普通に当たり前に存在する」という世界観とはしっくりきたなとも思います。難しいな。。
それに今話や前話の彼女らは妙に格好良く見えましたし。何かがもうひと押しだったのかなぁ…。

モブキュアさんたちも、もっと前半から活躍させて欲しかったかな。
ほぼ毎週そこかしこに出てくるみたいな。(ボンバーガールズさんは頑張ってた)

「モブ」と呼ばれてはいますけど、彼女らがいなかったら人類は敗北してるんですよね。
数多の凡庸な普通のプリキュアによる総力戦。
世界の平和は、無力だけどたくさんのモブたちの手によって支えられているのだ…!

【今年のプリキュアさん2】

「もったいないな」と思ったところその2。
姫さんがあんまり有効活用されてなかったように思えます。
「アクシアを開けた、敗戦続きの戦犯プリキュア」という美味しい役回りだった割に、メインの軸からは外れてしまったのは何故なんだろう…。
というか、「アクシア開放の犯人」として、ボンバーガールズさんに殴られる姫さんとか、そういうのが見たかったんですよ!もう!

ストーリー展開だけを考えるなら、姫さんと愛乃さんのキャラは一つにまとめてしまった方が良かったんじゃないかな。

 ・無条件にハピネスを信じ、人助けに勤しむ愛乃さん。
 ・ある日、不思議な箱から助けを求める声を聞き、何も考えずに開放する。
 ・始まる幻影帝国の侵略。現れるプリキュア達。崩れる日常。
 ・真相を露知らず、相変わらず呑気に人助けを楽しむ愛乃さん。幸せハピネス!
 ・そこに神がやってきて、キュアラブリーに。
 ・「ついに私も憧れのプリキュアに!」。色めき立つ愛乃さん。
 ・が、やがて真相を知る。自分が悪の元凶を解き放ったことを。

これだとブルースカイ王国がいらないですね。
代わりに練馬の神社を敵拠点にしよう。そうすれば、各国プリキュアとも絡めやすくなると思うんですよ。
力をつけたチームが、いよいよ敵本拠に乗り込むぞ!とやってきて交流するとか。
その強かったチームが戻ってこないなんて…とか。

「ふたりはプリキュア」のオマージュで「ひとりでプリキュア」をやるのも手ですね。
「おかしい。憧れてた『プリキュア』には親友がいるはずなのに」みたいな。
まぁ、商業的には青枠(相棒枠)が必要だったのは分かりますが…。
姫さんは良いキャラだっただけに、やっぱり「もったいない」感が色々と。

【今年のプリキュアさん3】

冒頭の歴代挨拶はとても良かった。
10年弱の時を経て、ブラウン管に美翔さんが映るなんて…!



美翔さん:
 「プリキュアの活躍は、これからもずーっと続くよ」
日向さん:
 「またどこかで会おうね」

SS最終回でのこの言葉は嘘ではなかった。



劇中で赤神が語った「いつか必ず終わってしまう」は紛れもない真実。
ご承知の通り、美翔さんは盛大に玉砕なされた。玉砕しなかった娘さんも放送が終われば去ってしまう。
だけどそれが終わりじゃない。あの美翔さんですら、こうして戻ってきたのだから…!

本音を言うなら、歴代の皆様には本編の端っこにも映っては欲しかったな、とは思います。
メルシィプリキュアが奮闘している横で、一緒に戦ってるハートキャッチチームとか。
プリキュア墓場の隅で封印されてる美翔さんとか。
そういうちょっとした出番はあっても良かったんじゃないかしら。
(まぁこれまでも機会はあっても直接的な登場は避け続けてきましたから、こだわりの美学なのかもしれない)

【今年のプリキュアさん4】

「プリキュアが当たり前にそこらに存在する」「しかし勝てない」という絶望的な第1話はとても衝撃的でした。
あの当時のナマケルダさんは、まさしく悪の幹部の風格が漂ってます。
そこから「大いなる願い」だの「神」だのデカい話になった末、最後にまた「プリキュアがいる日常」に戻ってくる…。

「大いなる願い」で叶えたのは「プリキュアに再変身すること」。
プリキュアが無力であることは散々強調されていたし、直接的に幻影帝国を粉砕すればよいのでは?とも提案されていたのに。
それでも最後に頼ったのは、お子様時代に信じたあのキラキラした「プリキュア」。

前期EDの「プリキュアメモリ」、映画版の「人形の国のバレリーナ」のこの台詞は胸に刻みたい。

 「いつか大人になった時も。忘れないでね、愛と勇気」
 「君は僕たちをずっとそばに置いてくれた。それがとても嬉しかったんだ」
 「たとえ世界中が君を忌み嫌っても、僕たちは君が大好きだ」
 「僕たちは無力だけど、ずっとそばにいるよ」

「プリキュア」で描かれていることが綺麗事で、ただのアニメに過ぎないことは皆分かってる。
明日からはまた、つまらないしょうもない仕事や学校が待っている。
思い描いていた夢や理想が実現しないことも、いたって普通に自然にある。
でもそんな時も、あの時に夢中になった「プリキュア」のことを思い出していきたい。



思い返せばこの10年、つくづく色んなことがありました。
ちょうど今年は、個人的に人生の一区切りがついたこともあり、特にしみじみ思います。
これまでの10年間ありがとう。これからの10年間にも期待しています。

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ハピネスチャージプリキュア! 第48話「憎しみをこえて!誕生!フォーエバーラブリー!」

2015年01月18日 | ハピネスチャージプリキュア!感想
【プリキュア10周年:キュアトゥインクル】



放送開始前から話題沸騰のトゥインクルさん。
モデルさんとか、中一で芸能活動やってる黄色とか、不安な要素がてんこ盛りなのに、底知れぬ実力者オーラを感じます。
とりあえず来年度は、黄色推しでいってみたい。

■ハピネスチャージプリキュア! 第48話「憎しみをこえて!誕生!フォーエバーラブリー!」

洗脳されてた誠司くんを取り戻しました。
ついでに誠司くんは謎の扮装を手に入れ、謎の惑星でも生存可能になりました。
まさかのここに来ての追加兵装。



地球上でもプリキュアさんらが大挙してサイアークを殲滅しています。
中には以前と違った格好をしてる娘さんもいるような?二段変身とか追加玩具でしょうか。
更にはミラージュ様までプリキュア能力発動し、戦線に加わっていきます。
恐るべき地球人。恐るべき女子中学生ども。
数十、数百のプリキュアさんが、世界の脅威を駆逐していく…。



眼下の殺戮劇を見やりながら、本陣に乗り込んだハピネスチームはレッド様に最終通告をなさります。
さあ、愛を受け入れよ。さもなくば、死を。
この絶望的状況に、しかし赤は不敵に笑います。俺の絶望の深さをお前たちは知るまい!
いや、プリキュアの大群に攻め込まれてるとか、絶望以外の何物でもないことは、よく分かっていますが…。

訳の分からぬことを喋り続ける赤の事情など完全に無視し、ハピネスさんらは殴りかかります。
嗚呼、ケバい化粧をした女子中学生4人が襲ってくる…。
赤は敢然と立ち向かいます。徒手空拳でコスプレ娘をちぎっては投げ、ちぎっては投げ。
だけど小娘共は恐れることなく、わらわらと、わらわらと纏わりついてくる。
初手でお唄結界を張り、音響攻撃を響かせて、平気で1対4の数の暴力に走り、背後や遠距離から躊躇なく攻撃。これが、絶望だ。

それでも赤は予想外の頑張りを見せます。
巨大化するでも武装するでもないのに、果敢にプリキュアさんと渡り合います。
だけどああ無情、姫さんの一撃が赤に直撃。そしてその一瞬の怯みを逃さない。
愛乃さんらはにやりと微笑むと、最大必殺技を容赦なくぶちかまします。
勝った。絶望を、その身で思い知れ。

しかし。驚嘆すべきことに、赤は立ち上がってきました。
勝ち目がないことを理解していないのか。たとえここでハピネスさんを倒しても、地球には数多のプリキュアがいるというのに。
これが憎しみの力なのか。何がそんなに憎いというのか。

赤の語ったところによると、彼の深い深い憎しみの根源は「地球が青かったから」だそうです。
なるほど。逆恨みか。
即座にファイティングポーズをとり、戦闘続行か…と思われましたが、そこは愛の名を冠するラブリーさん。
困惑しつつも、とりあえず話を聞いてあげました。
えっと、良く分からないけど、愛があれば大丈夫じゃないかな?

赤の司っていたこの星は、残念なことに滅んでしまったそうです。
愛があっても、職務熱心でも、神にもできないことがある。
そんな時、やおら目に留まった青い星を覗いてみれば、青い神が若い娘といちゃいちゃやってるじゃないですか。

さすがにこれにはイラッとくる。嫉妬みたいな単純な感情とも多分違う。
自分が必死になっても守れなかったものを持っているのに、なぜそれを守ることに全力を尽くさないのか。
ならば教えてやろう。その平和や愛が、未来永劫続くものではないことを。

…ということだと思うのですが、いまいち時系列が分かりません。

(1)青が巫女のミラージュさんといちゃつく
(2)赤が襲ってくる
(3)ミラージュさん、青に唆され、キュアミラージュさんに覚醒
(4)赤の第一波をしのぐ
(5)赤の事情を知り、青が神の使命を自覚し、ミラージュさんと距離を置く
(6)ミラージュさん、赤に唆され、ミラージュ様に覚醒
(7)青、ミラージュ様と赤を封印

の流れでしょうか?
順番次第でかなり事情が変わってくるので、とても大事なところなんですが…。
たとえば(6)と(7)の順番が逆だったら、かなりどうしようもない外道になりますよ。

情報が不足したまま、それでも愛乃さんは会話を続けます。
他のプリキュアさんだったら、迷わず殴りかかってるところですね。。
特にハートキャッチチーム相手だったら、「事情など分からんが、くらえこの愛」とか言い出しかねない。

更に赤、突飛な行動に出ました。

赤:
 「俺を、愛せ」
 「お前の愛で、俺を救って見せろ」

そう言い放つと、ぎゅむりとラブリーさんを抱きしめる。
反射的に肩をすくめてるラブリーさんが生々しいです。
え?何?やっぱり「くらえこの愛」が正解なの?

赤は言う。愛で救えるなら、俺を愛して救ってみろと。
突飛なようですが、反論としてはかなり王道をいっています。
なるほど、愛によってお前たちは救われた。しかし俺は一人だ。
これでは「愛」では解法になりません。

状況としては「おもちゃの国」の桃園さんでしょうか。
「毎日楽しいことがある」「失敗してもやり直せる」といくら言ったところで、「でも僕たちは捨てられた」と言われてしまえば御終い。
人生山あり谷あり。色々な出来事や失敗も成功もある。でも行き着く先は同じ。人生の終着は等しく死であり、そこから先は、ない。

厳然たる事実として、赤い星は滅んでしまっている。
愛しようにもそれは既にない。
では代わりの何かを愛すれば、問題は解決するのか?
かつて劇場版で、大森さんは「物語は変わってしまったけれど、みんなハッピーならそれでいいじゃない」とおっしゃった。
ではその「みんな」が既にいなければ?

追い詰められた愛乃さんですが、世界各国のプリキュアさんの願いを受け、再稼働なされました。
曰く「一つ一つの愛は小さいけれど、決して消えない」そうで。
ぶっちゃけ各国プリキュアは事情を知りませんから、「あの赤い星の奴をぶっ倒せ」的応援しかしてないと思うのですけどね。
無数の愛が、牙をむく。



愛乃さん:
 「世界を照らす永遠の愛・フォーエバーラブリー!」

素晴らしく凛々しくて愛らしいですね。
ドレスアップ風なのに、拳構えてるのがとても良い。
イノセントフォームに求めてたのはこういうのなんですよ。どうして厚化粧しちゃったのかな!

プリキュアさんにおいて「永遠」はかなり強力な特殊ワード。
これまでのシリーズでも、ずっと変わらぬ鉱物的な意味の永遠は否定しています。
彼女らが言う「永遠」は、一つの世代が終わっても次世代に続いていく植物的な永遠。

と、なると赤の救済は「滅びたはずの星に命が残っていた」とかなのかなぁ。
まぁなんだか良く分からないまま殴り倒して、「あなたの愛も忘れないよ」とかそれっぽく締めるのも愛乃さんらしいけれど。
こうしてみると「くらえこの愛」って、すんごい解答だったんだな…。


(左画像)「ハピネスチャージプリキュア!」ボーカルアルバム2

(右画像)2015カレンダー ハピネスチャージプリキュア!

Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis


【今週のモブキュア】

世界各国のプリキュアが共同戦線を張ってるのが熱いですね。
メルシィさんがいるのは、背景に映ってるのがビッグベンだとしたらイギリスでしょうか。
そうだとしたら、フランスを制圧した後、メルシィさんは海を越えて、コンチネンタルさんの援軍に行ったんですね。



他の皆様の所在地は、いまいちはっきりしません。

・ボンバーガールズ
・ワンダフルネット
・サザンクロス、ゴーンナ、パンタローニ、カチューシャ
・偽エコー(?)、マタドール
・ナイル、謎の赤(サザンクロス?)、謎の緑、偽エコー(?)、ワンダフルネット(?)

は一緒の場所にいるっぽい。
ワンダフルネットさんの背景はタージマハル風で、マタドールさんの背景はコロシアム風なので、別々の場所のようにも思えますが、サボテン生えてたり同一カットにいるように見えたりと、なんだか良く分かりません。
転戦してる可能性もあるし、よく似たプリキュアが複数いる可能性もあるなぁ…。



他のチームが戦いの余韻冷めやらぬ感じで立っているのに対し、ボンバーガールズさんは一息ついて座ってるのに貫録を感じます。
単純戦闘力はハピネスチームよりも上、とかの設定だったら楽しいな。
あとマタドールさんが思いの外、可愛かった。ハピネスさんはこういう枠外の楽しみがいっぱい眠ってそうなのが良いです。

【今週の愛】

フォーエバーラブリーさんの変身口上は、玩具等では「世界に広がる永遠の愛」だったそうな。
今週の放送では「世界を照らす永遠の愛」。ちょっと言い回しが変わってる。
ノーマルラブリーさんの口上が「世界に広がるビッグな愛」であることを考えると、「文言の被りを避けた」か「『広がる』よりも『照らす』に強い意味を込めた」のでしょうか。

後者だとすると赤への回答が込められているようにも感じます。
愛する存在を失った赤に、愛を「広げる」ことはできない。
愛乃さんが代わりを務められるものでもない。残念ながら、愛はそういう意味では永遠ではない。

ですが愛によって「照らす」ことはできる。
これはお唄による解決と同じですね。歌は人数の制限なく、皆を癒すことができる。
(厳密には音波の限界がありますけど、視覚・味覚・触覚・嗅覚とは比べ物にならない)

「子供の頃に憧れたプリキュアは現実には無力だった」
「でも大人になっても、愛と勇気を忘れないで」
「私たちは無力だけど、ずっと傍にいるよ」

の言葉と合わせると、「赤自身には愛による直接的な救済はない」「が、永遠の愛であるプリキュアが存在することで、救われる」の路線もありかも。
「優しさ」「勇気」「希望」「愛」を否定しつつ、ハピネスさんを薙ぎ払っていく赤の姿は、現実に疲弊した私らを象徴しているかのよう。
消化試合かと思いきや、最後まで気になる展開になってきたなぁ。

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ハピネスチャージプリキュア! 第47話「ありがとう誠司!愛から生まれる力!」

2015年01月11日 | ハピネスチャージプリキュア!感想
【プリキュア10周年:キュアマーメイド】



来年度の青担当は人魚さん。
美翔さん以来となる動物の名を持つプリキュアです。
ついに美翔さんがフルーツバスケットで一人ぼっちじゃなくなる日がやってきた!

歴代何人目かになる生徒会長で、バレエもやっててお嬢様風。
水無月先輩あたりを髣髴としますが、年齢上はまだ中学二年生。
美翔さんと水無月先輩とmktnを足して3で割った、と書くと著しく期待と不安のよぎる人材です。。

■ハピネスチャージプリキュア! 第47話「ありがとう誠司!愛から生まれる力!」

地球に迫る赤い星を迎撃すべく、愛乃さんらはお化粧して大気圏突破しました。
眼前に立ちはだかるは幼馴染の誠司くん。
スケールが大きいんだか小さいんだか、よく分からない。

誠司くんの洗脳を解くには、まずは何より謎バリアを破らねばなりません。
そして胸の宝石を砕く。物理的に。
そこで一同、誠司くんにまとわりつきあの手この手で誘惑します。
嗚呼、お化粧したお姉さん達が周囲を乱舞し、蠱惑の媚態で囁いてくる。
なんて恐ろしい光景でしょう。ほら、愛はあるよ?ここにあるよ?

しかし誠司くんはがっつりと反抗して見せます。
子供の頃、愛乃さんを守りたくて空手道場の戸を叩いたあの日から、彼は頑張ってきた。
ところがその思いは、「コスプレして化粧する」という身も蓋もないパワーアップの前ではゴミのようなもの。
この1年、無力な思いを噛みしめた。目の前であの子が戦っているのに、自分は何もできないのです。
愛乃さんが目指した無垢な人助けが役に立たなかったように、誠司くんの「大好きな子を守りたい」と思った努力は、所詮は子供のおままごと。

平行線のまま、愛乃さんと誠司くんは赤い星に落下。
そして偶然か意図してか、愛乃さんのお化粧が落ちました。
一足先に大人になって、別人のような化粧もするようになった幼馴染の、久しぶりの素顔です(コスプレはしてますが)。

素の顔のまま、愛乃さんは誠司くんにこれまでの思いの丈を伝えます。
失恋して辛かった。でも今まで傍にいてくれた誠司くんの存在がどれほど救いになったか。
今までずっとありがとう。だから…



愛乃さん:
 「わたしがやるべきことは決めて来たんだ」
 「これは、わたしの我儘」
 「誰にも邪魔されずに、ふたりっきりで誠司と話がしたかったから」

がつんと拳を打ち鳴らし、びしりと構えをとって肉弾戦を申し込む。
うむ。分かりやすい回答だ。「すまん!気の済むまで殴ってくれ!」ってやつですね。
それを愛の名を冠するコスプレ女子が言うのはどうかとも思いますが。

誠司くんよりも、一足先に大人になった愛乃さん。化粧も覚えた。失恋も知った。
でも今は、誠司くんのために一度化粧を落として、その気持ちに応えよう。
彼が子供の頃から大事にしてきた愛を、受け止めるために。



愛乃さん:
 「言葉じゃなくてもいい」
 「思いの丈をぶつけあおう」
 「わたしも誠司に伝えたい大事なことがあるから」



愛乃さん:
 「遠慮はいらないよ」
 「わたしだって伊達に」
 「プリキュアやってないんだから!」

幸せに楽しげに。愛乃さんと誠司くんは壮絶に殴り合い。レッド様も、ぽかん。なんだこの不愉快な感覚は!
脳筋感満載ではあるけれど、男子中学生の子供心に応えるのならば、確かに殴り合いがベストかもしれない。
そして、なんだかぎくしゃくしちゃった幼馴染との関係性を修復するのにも。

愛する娘さんとの乱打戦の末、誠司くんも正気を取り戻していきました。
青神の反則コスプレで強化された愛乃さん。彼女らを見守るしかなかった誠司くんとしては、赤神の反則コスプレで強化されて対等になれたのは、色々吹っ切るには良かったのかもな。
あのな、俺だって苦労して努力して強くなってたんだぞ。それをこんな訳分からんコスプレでぶっちぎるわ、訳分からん神に騙されやがって的な。
お子様な我儘かもしれない。でもそういうのはやっぱり吐き出さないと。

この1年の鬱屈を拳に乗せた誠司くんは、気持ちもすっきり。
両手を広げて愛乃さんを迎え入れます。さあ、来いよ。
それを見て愛乃さんも再度化粧をすると、突撃の構え。さあ、行くよ。

大人な化粧とお子様のイノセントさを纏い、愛乃さんらは高らかに唄う。
一歩先に進んでいたお姉さんが、成長期の幼馴染を受け止めてあげ、大人へと導いたようなもの、と思えばよいのか。
肉体的な意味でとると、途端に生々しい雰囲気になりますが。

果たして愛乃さんが誠司くんに抱く思いは、いわゆる男女間の恋心なのかどうなのか。
それは分からないけれど、そこを追及するのは野暮かもしれない。
数年後の二人が描かれたら面白そうだな。

何にせよ、無事に誠司くんは正気を取り戻しました。
残るは赤い神ただ一人。
思えば誠司くんが最後の切り札だったわけで。
彼を失った以上は、たった一人でプリキュアの群れと戦わなければいけません。
絶望が、今、始まる。

しかも目の前にいるのは「愛」の名を持つプリキュア。
そいつは高らかに勝利宣言をします。
愛は無敵だと。

赤:
 「愛の名を持つ己が、最強の存在だと言うつもりか」
愛乃さん:
 「ううん。一人じゃ何もできないよ」
 「それは神様も一緒なんじゃないかな」
 「みんな、誰かと一緒に生きている」



愛乃さん:
 「あなたも」
 「誰かを愛したことがあるんじゃないの?」

この言葉に、場の空気が一変。
それまでプリキュア相手にビビり気味だった赤神が、途端に憤怒の形相を浮かべる。
あ。ラブリーさん、地雷踏んだ。

いまいちキレどころの分からない赤神さんと、次週は最後の戦いのようです。
まぁとはいえ、元々前線での戦闘力はたいしたことなさそうなのがこいつら神なので楽勝ムードではあるのですが…。
予告を見る限り、なんか愛乃さんに抱き着いてますね。やばい。また愛乃さんが悪い男に引っかかる。


(左画像)「ハピネスチャージプリキュア!」ボーカルアルバム2

(右画像)2015カレンダー ハピネスチャージプリキュア!

Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis


明確に愛乃さんと誠司くんの恋愛を描写しなかったのは、とても良いと思う。
青神との一件から間がないので、どうしても愛乃さんが軽く見えてしまいますし。
それに「ずっと一緒にいてくれたから」といってそのまま恋愛に移行するほど、世の中シンプルではない。

子供番組だから直球の恋愛描写をしなかった(できなかった)、との声も聞いたけど、むしろ複雑な心境をちゃんと描いてる気がします。

【今週の紫】

本日の3D配信はフォーチュンさん。妙に可愛いポーズをなさってる。

今回の誠司くんとのバトルで、流派の構えで応戦したのは好ポイント。
これまでも二人で全く同じ構えをすることが何度かありました。
二人が同じ道場で同じように稽古している描写は、それほどは多くはないけれど、こういう細かい積み重ねのおかげで「同門」感がかなり出てる。
最後の最後にそこを拾ってきたのは嬉しい。

【今週の姫】

[メルマガより引用]
 みんなおはよう♪ひめだよ☆
 
 冬休みが終わって学校が始まったよ~♪やっと学校の皆に会えてうれしい!
 もっといっぱい休みたかったって言ってる人もいたけど、わたしには信じられないな!
[引用終]

あの姫さんが書いたとは思えないアクティブさ。姫さんが寝坊したんで、代わりにリボンが書いたんじゃなかろうか。

ただここ最近の姫さんの様子を見てると、これくらいの成長は確かにされていそう。
彼女の(私生活での)成長の様子はあまりクローズアップはされてなかった印象ですが、物語開始時とは別人です。
姫さんも立派になられたものだ。

…結局、アクシアを開けてしまった動機は良く分からないままだったけど。。

【今週の愛】

誠司くんに向かって撃ち放ったのは、彼女の初期技であるピンキーラブシュート。
この技(他2名のも含めて)好き。目の前に出したハートを腕力任せに打ち抜くのが豪快で格好良い。
最後の大事なバトルで初期技を持ち出すのは嬉しいですね。



その技の終わり。誠司くんに抱き着く瞬間、愛乃さんは目を閉じてますね。妙に色っぽい。

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ハピネスチャージプリキュア! 第46話「愛と憎しみのバトル!誠司VSプリキュア!」

2014年12月30日 | ハピネスチャージプリキュア!感想
【プリキュア10周年:プリンセスプリキュア】



新しいプリキュアさんが公開されました。
これで年を越せる。
来年もまた、良い年になりますように。

新人さんの名前はプリンセスプリキュア。
注目すべきは青いお姉さん。なんと動物の名前を冠するプリキュアです!
この10年、「動物由来のプリキュアは美翔さんだけ!」でお馴染みだったのに。
ついにその記録が破られる時が来てしまいました。
もっとも「アレ」を動物扱いしてよいのかどうかは微妙ですが。

そして主人公が中学1年生です。前述の青い人は中学2年生なのにお姉さん枠。
美翔さんも大分お年を気にする時代になってきました。
いや、むしろ新人さんが辛いのかな?
周囲は全部お姉さん、おまけに同年代のレモネからは、それはそれは厳しい先輩風を吹かせられるのでしょうし。
救いを求めて年少者に話しかけても、アコさんとかエースさんだもな…。

■ハピネスチャージプリキュア! 第46話「愛と憎しみのバトル!誠司VSプリキュア!」

赤い神が現れました。
そして誠司くんが籠絡され、敵にまわりました。
これには愛乃さんもびっくり。どうしてそんな!?

赤い人:
 「そもそも憎しみの結晶に取り付かれたのは」
 「お前たちと一緒にいたからだ」
 「彼はお前たちの心を常に支えてきた」
 「しかし彼の本当の気持ちを」
 「お前たちは、きちんと掬い取ってこなかった」

愛乃さんもきょとん。
あ、そういえば最近誠司に冷たかったな~。
悪いことしちゃったや。

…えぇと?

愛乃さんは「ちゃんと状況を理解したのか?」が大変に気がかりです。
誠司くんがグレた要因は、愛乃さんへの思慕があるのですが、そのことを彼女は分かってるのでしょうか?
分かってるのだとしたら愛乃さんも意外に機微が分かる子。
分かっていないのだとしたら、誠司くんはますます報われません。
姫さん以下3名も落ち着かなさげな表情でだんまり。「お前たち」とか言われたけど、回想シーンは全部愛乃さん絡みですしね。

まぁ何はともあれ、誠司くんを無力化しないといけません。
戦力を剥奪し、反撃の心を折り、魂の尊厳を破壊した後によってたかってキスでもしてあげれば落ちるでしょう。
純な男子中学生の貞操が、イノセントな女子中学生に踏みにじられる…!

ところがどうした、誠司くんは強かった。
躊躇なく胸の宝石を殴り壊しに来る意中の女子の一撃を、真正面から受け止めて見せます。
格好いい。宝石が砕けなくても、脊髄は破壊されそうな気がするのに。
青い神曰く、あの宝石のせいで操られているそうなので、破壊しさえすれば正気を取り戻せるそうですが。
ああ、そういえば愛乃さんらも宝石を渡されてプリキュアになってましたね。やっぱり青い奴に操られてるのか…。

しばしの激闘の後、ハピネスチームは誠司くんの前に屈しました。ついでに神も倒れ伏してます。ウケる。
ラスボス・ミラージュ様すら倒した最強編成だというのに、誠司くんは実に優秀です。
そういえばミラージュ様もこの場にいるはずなんですが、姿が全く見えません。逃げたんでしょうか。可愛い。

ラスボス&それを倒したチーム&青い神をまとめて沈黙させた誠司くんは高笑い。横にいる赤い神も大笑い。
うむ。女子中学生を籠絡するよりも、それに懸想する男子中学生を雇った方が強かった。
あ、なんか私らもすごく強いサイアークになれる気がしてきた。もし幻影さんに雇ってもらえたら、執拗に美翔さんとか付け狙おう。

勝利を確信した赤い神は、世界中に赤いサイアークを召喚。
戦勝に沸いていた各国プリキュアも、祝賀の酒も抜けぬまま、訳の分からぬ延長戦に突入します。
そして赤い神は誠司くんを伴い、謎の隕石へと去っていきました。彼が何をやりたいのか、いまいち良く分からない。

残された愛乃さんらの所にも赤いサイアークが。しかしもはや愛乃さんに立ち向かう力はなく。
実にあっけない幕切れ。ですがそこに、助けがやってきました。操られの先輩ことテンダー姉さんです。
更にはハワイやインドやその他色々なチームも。えっと、ハワイとインド以外はファントムさんに敗北してたチームでいいんでしたっけ?
なるほど、ミラージュ様が逃げるわけだ。
ていうかこの人たち、「ミラージュが生きてるらしいから殴ろう」と思ってやってきたら、たまたま戦闘に出くわしただけなんじゃ。



モブキュアの皆様は言う。「助けて貰ったお礼だ」と。
このことは赤い神の言う「みんな幸せなのに、お前だけが不幸」への強烈なカウンターになります。
みんな幸せならば、不幸な誰かを助けることができるのです。

赤い神は前々回は愛乃さんに「お前だけが不幸」と言い、前回は誠司くんに「お前だけが不幸」と仰ってます。
世の中には様々な視点があるのだから、様々な不幸があるし、そのそれぞれで「ただ一人が不幸」な状況は起こる。
元より完全に幸せな世界など存在しえないのだから、みんな幸せだったり不幸だったりする。
ならば、自分が幸せな要素では不幸な誰かを助け、自分が不幸な要素では幸せな誰かに助けて貰えばいい。
思い描いた理想の物語は実現できなくても、そうやって助け合っていけば前には進めるんじゃないかしら。

そんな援護を受けつつ、ハピネスチームは高らかに熱唱。
この唄ってる最中に、モブキュアの皆様は何をしてたんでしょうね。
呆然と眺めてるのか、合いの手を入れてくれてるのか。個人的には、容赦なく赤いサイアークを殴りまくっていたんだと思う。

こうしてひとまず置き土産を撃破した愛乃さん。
休む間もなく、追撃を決意します。
目指すはあの謎の隕石。そしてあの赤い神を殴り、誠司くんを取り戻そう。



青い神:
 「僕たちは地球に侵攻してきているサイアークを食い止めよう」

え?

いや、あの赤いの、あなたの知合いですよね?
なんかあからさまに、あなたを憎んでましたよね?
あ、聞き間違いですか。じゃあ気を取り直して、あの隕石に…



青い神:
 「僕たちは地球に侵攻してきているサイアークを食い止めよう」

こいつ。。。

一同の目が冷ややかを通り越し、無機物を見る視線に。
そんな空気はものともせず、青い神はすたすたと歩いてお家へと帰っていきました。
さっきまで倒れて「僕、もう動けない」なポーズとってたくせに。
カメラには映ってませんけど、曲がり角まで行ったところで、隠れてたミラージュ様が飛び出してきて腕とか組んじゃってるんじゃないですかね。
元カノ取り戻したら、もう前線には行きませんってか。そうですか。

まぁこれで余計な足手まといはいなくなりました。
隕石に乗り込んだ先で、赤い神から「ん?おい、ブルーはどうした?」とか怪訝な顔をされるでしょうけど、それはそれです。
事情を聞いた赤い神から「そうか…。お前らも被害者なんだな」と同情され、その後一緒にご飯でも食べて意気投合すればいいんです。
モブキュアの皆さん、どうか青いのが逃げないように、しっかりと監視を。
ようやく真の敵がはっきりしてきた。


(左画像)「ハピネスチャージプリキュア!」ボーカルアルバム2

(右画像)2015カレンダー ハピネスチャージプリキュア!

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今回の戦いは、「誠司くんを無視して赤い神を殴る」が最善手だったんだと思う。夢原さんだったらそうしてたと思う。操り中に、姿を見せなかったムシバーンは賢い。

【今週の神とラスボス娘】

ミラージュ様的には、今回のシチュエーションは汚名返上の良い場面だったと思います。
嗚呼せめて「お前が私を操ってたのか!」と激昂、変身して飛びかかるとか、そんなのがあれば。
もしくは各国プリキュアに頭を下げて、援軍を募ったとか、そんなのがあれば。

青い神も酷い有様です。明らかに知り合いなんですし、もうちょっと積極的に対処して欲しいところ。
たとえば、

「青:『逸る気持ちはわかるが、一旦大使館に戻って態勢を整え、明日出撃しよう』と提案」
⇒「その夜、一人、隕石に向かう青」
⇒「そこにそっと同行するミラージュ様」
⇒「『ミラージュ、どうして』『ブルーの考えてることくらい分かるもの』」
⇒「ふたり、手を取り合って隕石に特攻」

とか。
結果的に足手まといになるにせよ、まだしも好感度というものが…。
それなのに、よりにもよって敵前逃亡ですか。しかも情報すら渡さずに。

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ハピネスチャージプリキュア! 第44話「新たなる脅威!?赤いサイアーク!!」

2014年12月14日 | ハピネスチャージプリキュア!感想
【プリキュア10周年:キュアラブリー】



今日の3Dモデル配信は愛乃さん。

10周年記念番組の主人公にして、最も貧弱なスペックを誇られます。
そんな彼女が挑んだテーマは、「世界にはどうにもならないことがある」。
子供時代に無邪気に憧れた夢は実現せず、無条件に信じた宝物は無力だった。
プリキュアになったところで、願いはかなわない。
それでも。ガラクタ同然の玩具を握りしめ、愛乃さんは叫ぶ。

愛乃さん:
 「幸せになりたいよ」
 「でも世界を壊さなきゃなれない幸せなんて」
 「そんなのきっと、本当の幸せじゃない」
 「わたしは届かない思いも」
 「全部全部受け入れて」
 「みんなと一緒に幸せを探していきたい」

彼女のこの信念を証明するには、愛乃さん自身が幸せにならないといけないのが難しいな。
誰かを不幸にしなくても(愛乃さんが犠牲にならなくても)、ちゃんと皆が幸せになれるのか。
簡単な回答は「誠司くんとくっつく」ですが、「単に代わりを見つけて妥協した」にならないような解決だと良いなぁ。

■ハピネスチャージプリキュア! 第44話「新たなる脅威!?赤いサイアーク!!」

戦いは終わりました。
一時は絶滅の際まで追い詰められた人類でしたが、総力を結集した近代兵器プリキュアにより、見事勝利を収めました。
敵本拠地を落としたのは我らが練馬のプリキュア達。みんな頑張った。
各国プリキュアも決死で防衛を続けてくれました。みんな頑張った。
ブルースカイ王国も復活し、世界中が戦勝に沸きに沸きます。

そんな中、愛乃さんは一人寂しそう。
彼女の視線の先には、人目も憚らずに抱き合う自称・神とラスボス娘。
戦乱の発端が、こいつらの痴話喧嘩だと知られた日にはどうなるんでしょうね。
大挙して世界中からプリキュアが襲ってきそう。
え?それらから守ってあげないといけないの?練馬のプリキュアが?御冗談。

その夜。
元気のない愛乃さんを見かねて、戦友3人が遊びに来てくれました。今夜はパジャマパーティだー!
無事に生き延びた幸運と互いの健闘を称え、盃をぐびりと空ける。
世界を救った英雄にしては随分と質素。でもいいんです。
ドレスもご馳走も声援もないけれど、これこそが取り戻したかった日常なんです。

そして始まる壮絶なる批判大会。女子中学生様の鬱憤が神を襲う。ぶっちゃけ、神キモイ。
視聴者ですらストレスに感じていたのですから、すぐ傍にいた彼女たちは思うところも色々あったんだろうな。
もっとこういう神批判が早い時期にあれば、ここまで白い目で見られることもなかったろうに。

実際、「自分の代わりに戦わせた女子中学生からの真摯な告白に、何も答えないまま、目の前で別の娘に接吻」とか擁護のしようがありません。
やっぱりあのシーンはこうあるべきだった。

  「神、ミラージュ様を抱きしめる」
 ⇒「幸せに顔をうずめるミラージュ様」
 ⇒「ふと気配を感じて顔を上げる」
 ⇒「目の前にアクシア」
 ⇒「神:『ミラージュ、やっと捕まえた(にやり)』」
 ⇒「ミラージュ様、再封印」

神もどきには、こういう覚悟が足りていない。

翌朝。
騒ぎ疲れてベランダに出た愛乃さんに、隣家の誠司くんが声をかけてきました。
ちょっと外に出よう。暖かくして来いよ。

誠司くんは愛乃さんをあちこち連れ出します。
愛乃さんも笑顔を見せてはくれるものの、時折走る悲しみは消えず。
分かっていても誠司くんにはどうしようもない。嗚呼このもどかしさ。

と、そこに。突然に敵が出現しました。赤い赤いサイアーク。平和になったはずなのにどうして。
事情は分からないまま、愛乃さんは即座に抜刀。この子、武装を持ち歩いていたんですね。平和になったはずなのにどうして。
まぁ残党が襲ってくる可能性はありますし。戦時下で鍛えられた娘さんの危機意識は高い。

今更サイアークの1体や2体…と思われましたが。
敵は予想外の強さを発揮し、愛乃さんを苦しめます。
更には何やら不穏な声が。
 


赤:
 「お前に救われておきながら」
 「お前が苦しんでいるのを笑っている」
 「なぜみんなが幸せで」
 「自分だけが幸せではないのか」
 「お前は後悔している」

実際には、周りの人は愛乃さんを笑ったりはしていない。
でも愛乃さんが割を食っているのは事実。
この分では、本当には笑われ、敵視される日が来てもおかしくないです。
というか、そもそもこの戦いのきっかけは「恋愛破局したプリキュアの暴走」です。
もうプリキュアなんて信じられないですよ。奴らは、危険だ。

赤さんの言葉に、愛乃さんの瞳もどんよりと曇る。
確かになんか物凄く損してる気がする。嗚呼、無垢な少女が真実に気付いてしまった。
本当に。悪いのは。あの。神だ…。

あともう1歩…というところで彼女を引きもどしたのは、誠司くんでした。
叶わぬ想いも胸に抱き、それでも理想を信じたい。
だって、愛は、無敵なんだから!!

駆けつけた三人と共に、ひとまず赤いサイアークは撃退して。
今の状況を振り返れば、理想通りには願いはかなっていないけど、でもみんながいて。
はにかんだ笑みを、おそらくは誠司くんに向けた愛乃さんは何を想っているのか。



愛乃さん:
 「まだ大丈夫じゃないけど」
 「でも、きっと大丈夫」

次回はその誠司くんが敵に回るようです。
もう戦いも終わりかと思われた「ハピネス」さん、最後はどこに着地するのかしら。


(左画像)【送料無料】「ハピネスチャージプリキュア!」ボーカルアルバム2

(右画像)2015カレンダー ハピネスチャージプリキュア!

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「ドキドキ」さんでの「ジコチューかそうでないかの」の境目は、「他人を不幸にするか」「他人から望まれているか」だったように思う。
その観点でいうと、最後の最後にアン王女を取り戻せなかったジョー岡田は、ババを引いてるんですよね。
「ハピネス」さんがこの問題にどう決着をつけるのか、楽しみです。(以前よりこの点を指摘されてた相羽さんは、さすが!)

この問題の解決には、神も関わって欲しいな。
今のところ、良い要素があまりになさすぎます。
最後にちょっとくらい活躍の期待を与えてくれても…。

【今週のラスボス】



ミラージュ様は相変わらずに、お可愛い。

この後、戦乱の張本人として、世界各国を謝罪行脚なんですよね。
ボンバーガールズに殴られたり、メルシィさんに土下座強要されたり、ワンダフルネットに罵詈雑言浴びせられたりするんですよね。
街をジュースまみれにしただけのイース様や、子猫と戯れていただけのビートさんですら、あんなに苛烈な懲罰を受けたんですから、いわんやミラージュ様をや。

それを思うと、神もどきと一時の逢瀬を楽しむくらいは許してあげるべきなのかもしれません。
まぁいまだに本名を明かしていない(愛乃さんも「ミラージュさん」と呼んでる)ので、逃げる気満々なのかもしれませんが。
次の戦いのステージは、プリキュア狩りか…。

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ハピネスチャージプリキュア! 第43話「ぶつけあう想い!ラブリーとミラージュ!」

2014年12月07日 | ハピネスチャージプリキュア!感想
【プリキュア10周年:キュアハニー】



今日の配信はハニーさん。
結局、最初から最後まで、何とも言えない不安と恐怖を感じる方のままでした。
今回の接吻具合も、他の3名と比べてやたらに印象的でしたし。

■ハピネスチャージプリキュア! 第43話「ぶつけあう想い!ラブリーとミラージュ!」

幾多の困難乗り越えて、やってきたよミラージュ様。
さあお話しよう。全てを水に流してやり直そうじゃないか。
ほら、愛って素晴らしいよ!



そんな元カレと小娘の言葉は、火に油を注ぎました。
水に流すどころか涙の雨が降り注ぎ、怒れるミラージュ様は羽根はえたり船のったり増えたりと、訳の分からない有様。
ラブリーさんも、躊躇なく刃物を持ち出すわ羽根掴んで振り回すわと、訳の分からない有様。



なにこの魅惑の世界…。興奮が、止まらない。

 

惨劇の中、諸悪の根源たる青い生き物はというと、早々に拘束されてリタイア。見事に役に立ちません。
まぁ青にも言い分はある。
彼の言う「神だから一人を愛せない」は正しいです。
正体を隠して近づいたのではないのだから、ミラージュ様がそこんとこを汲み取らなかったのは、彼女にも責任はある。
アクシアに封じた理由も、300年前に今と同様の戦いがあったのだとしたら、やむを得ないといえばやむを得ない。



ただ、それから300年の間、特にアクションを起こさず、放置し続けたのはいかがなものか。
そして新しいコスプレ少女をたぶらかしてたのもいかがなものか。
せめて最序盤から事情を皆に説明しておくべきだったろうに。

激闘の末、ラブリーさんは叫びます。

ラブリーさん:
 「あなたの攻撃を受けて分かった」
 「あなたが、ブルーのことが好きで好きでしょうがないことが!」
 「だって、あたしもブルーのことが大好きだから!!」

この言葉に、ミラージュ様の顔が憤怒と嫌悪に歪む。
よくぞ言った小娘。
元カレと一緒にやってきた今カノのこの発言、もはや怒りなんて感情では生ぬるい。
嗚呼、ラブリーさん。さすがにその発言はまずい。
今すぐ謝ろう。ね。ミラージュ様は大人だから、すぐに撤回して土下座すれば許してく…

だけどラブリーさんは続けます。

ラブリーさん:
 「利用されているだけでも、いいよ」
 「ブルーと過ごした時の中で」
 「わたしは自分が本当の自分でいる幸せを学んだの」
 「ブルーと一緒にいるとキラキラと輝いて見えてきた」
 「その想いは、ブルーへの愛が叶わないと分かったからって」
 「消えたりしないよ」



ラブリーさん:
 「あなたも同じはず」
 「一度見た幸せはどんな苦しみや悲しみの中でも」
 「なくなったりしないはずだよ」

そう、ラブリーさんは今カノではないのです。
あの青い生き物は、今でもミラージュ様のことを想ってる。よって、ラブリーさんの失恋は確定事項。
ではあの素敵なトキメキは、一瞬の幻に過ぎず、無い方が良かったものなのか。

たとえ夢が断たれても、あの時の楽しかった気持ちは嘘じゃない。
それならば、全てを否定することはないじゃないか。
物語は変わってしまったけれど、みんな笑顔になれるなら、それはそれで良いんです。

「人形の国」では、つむぎさんに答えを返せなかったラブリーさん。
今度はちゃんと言葉に出来ました。
あの時と違い今回は当事者ですから、発言する資格がありますしね。

ラブリーさんの言葉に、ミラージュ様の脳裏にもあの楽しかった日々が蘇る。
300年前の幼き頃のあの思い出。無条件に愛を信じたイノセントな世界。
結果として悪い男に騙され、取り返しのつかない傷を負いましたが、楽しかった事実まで否定することはない。
一つ大人になって、飲み込んで、先に進もう。
世の中、上手くいかないことはある。だけど、愛と勇気を忘れないで。



とはいえ不幸を簡単に昇華できるわけもなく。
ディープミラーからの干渉を受け、ミラージュ様は文字通りに身を焦がしながら怒り狂う。
全て愛が悪い。愛が世界と共にあるならば、世界を壊してしまおう。
ぞくぞくするほどに可愛らしい姿です。ファンファンが忠誠を誓うのもよく分かる。

そんなミラージュ様に、ハピネスの皆様はあの時のイノセントを高らかに歌い上げる。



そして取り囲んで抱きしめました。
なんか一人、口づけなさった方がいたようないなかったような…。やっぱり洗脳を解くにはそれなんですね。。
あまりといえばあまりの行動に、ミラージュ様も何やら目を覚まされました。



尋常ならざる可愛らしさです。

こんな可愛い子が、さっきまで怒り狂って拳をふるってたんですよ。
これはもう一度、悪堕ちさせるしかないですね。
ミラージュ様の株価の暴騰が止まらない。

そこに青い生き物もやってきて、ミラージュ様を抱きしめ、何やら囁きました。
僕も君のことを愛してるよー。前回のあれは間違いだったんだよー。
こうしてミラージュ様は再び騙され、長かったプリキュア大戦は終結しました。ラブリーさんの失恋と共に。

次回は戦後の後日談。ブルースカイ王国も復活したようで、めでたい限り。
とはいえ問題は山積です。愛乃さんは失恋めされましたし、各国プリキュアにこの状況をどう説明したものか。
そしてとうとうレッド様が動き出すようで。この「第2期」感は良いですね。
各国プリキュア&ミラージュ様を相手に、どこまでレッド様が踏ん張れるかは微妙ですが。。


(左画像)【送料無料】「ハピネスチャージプリキュア!」ボーカルアルバム2

(右画像)ハピネスチャージプリキュア! 特別増刊号 (アニメージュ2014年12月号増刊)

Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis


ラストシーン。ミラージュ様を抱きしめた神が、彼女の隙をついて再度アクシアに封印したら、むしろ評価が少しは上がったのに。。

【今週の愛】



逆さづり。そして悪辣な反重力スカート。

【今週の幻】



ミラージュ様がお美しすぎて大変に困る。
自らをプリキュア墓場的に緊縛しての猛攻ですよ。御髪も御服もボロボロになりながらの凶行ですよ。
なんて素敵!

それに引き換え、ブルーが全く良いところがありません。
最初に喋って、即座に拘束されてるだけ。
確かに彼にも言い分があるのは分かるし、ミラージュ様の病み具合がおかしすぎるだけなのですが、どうにも絵になりません。

ミラージュ様とラブリーさんと拘束されて宙づりの神の組み合わせは、「人形の国のバレリーナ」のブラックファングと人形とプリキュアの構図と同じです。
位置的には、ブラックファング(つむぎさん)=ミラージュ様、人形=ラブリーさん、プリキュア=ブルーの状況。
これを踏まえると、

 「ラブリーさん奮闘する」
→「しかしミラージュ様に力及ばず」
→「最後の力でブルーの拘束を解く」
→「ラブリーさん:『プリキュアは無力だ。でもブルーなら…』」
→「ブルー、猛突進。傷つきながらもミラージュ様の元に」

の方が納得感があります。

もしくはラブリーさんが早々に捕まって身動き取れなくなり、

 「ブルー、懸命にミラージュ様に歩み寄る」
→「しかしディープミラーの妨害で力尽きる」
→「最後の力でラブリーさんの拘束を解く」
→「ブルー:『世界の全てが君を嫌っても、僕は君を愛すよ』」
→「ラブリーさん、猛突進。傷つきながらもミラージュ様の元に」

でも良い。
今回の展開だと、ラブリーさんが全部自力で解決してしまってるので、青い生き物の汚名返上のチャンスが失われてしまった気が。
逆に「人形の国」でやってしまったのでできなかったのかしら。

ただラブリーさんが、映画の時よりも1歩先に進んでるのは良いですね。
つむぎさんの足が、仮に治らなかったとしても、未来永劫ずっと不幸である理由にはならない。
「イノセントを信じたあの時のキラキラは消えない」という説得は、なかなか良いです。
まぁ現に苦しんでいる彼女に対し、部外者が簡単に言えることではないですけれど。

【蛇足】

キュアミラージュ様は、大変に面倒くさいこじらせ方をしました。
これは他のプリキュア娘との恋愛の際も、よくよく考えるべきですね。
奴らは一歩間違うと、世界を滅ぼす勢いで病む。

いわゆる「俺の嫁」談義で、「彼女に選ぶならどのプリキュア?」的思考実験の時には、この事例を是非思い出したいものです。
一度選んだ以上は、関係を維持しないといけないのです。
選べるということは他のプリキュア娘の好感度も高いのに、一人を選び残りを切るのです。
生命の危機に直結しますね。本当に、よくよく考えて選びましょう。
(個人的にはパッションさん一択だと思う…)

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ハピネスチャージプリキュア! 第42話「幻影帝国の決戦!プリキュアVS三幹部!」

2014年11月30日 | ハピネスチャージプリキュア!感想
【プリキュア10周年:キュアフォーチュン】



今週の3D配信は、2回目となるフォーチュンさんのイノセント。
なんかこの人の担当分がやたらに多い気がする…。

本編でオレスキー将軍と行っていたやり取りは、「テンダー姉さんを助けられなかった未来の自分」との対話でもあったのかな、と思う。
もしもプリキュア墓場でのファントム戦で、駆け寄ってきた姫さんを殴り倒し、手に入れたレアカード満載でその場を乗り切ったとしても、おそらくお姉ちゃんは救えない。
救えなければ、その後日の空手道場での成長を称える言葉もなく、氷川さんが認められる機会はやってこない。

ナマケルダさんと姫さんの会話もそんな香りがします。
が、ホッシーワさんとハニーさんの会話は良く分からない。
ハニーさんにも、飢えた餓鬼畜生のように食べ物を独占する未来がありえたのかしら。普通に怖い。

■ハピネスチャージプリキュア! 第42話「幻影帝国の決戦!プリキュアVS三幹部!」

とうとうブルースカイのお城に到達しました。目指すミラージュ様はもう目の前。
ファントムさんの懐柔に成功した今、障害はもはやありません。
後はミラージュ様を殴って跪かせるだけ。それで良いのかと疑問は湧きますが、とにかくゴールは目の前です。

そこにナマケルダ・ホッシーワ・オレスキーの三幹部がやってきました。
今更何をしに来たのでしょうか。そんなにハピネスに洗脳されたいのでしょうか。
よろしい。ならばハピネスにしてあげましょう。さあ幸せになるがいい。

満面の笑みで禁断の劇物を注入しようとしたところ、あらびっくり。
三幹部の皆様は予想以上の強さで抵抗をなさります。
多少の危機感を覚えた一行は、ラブリーさんと神もどきを先に行かせ、それ以外の三人で応戦することに。

ナマケルダさんは言う。願っても叶わないのだから面倒くさいと。
ホッシーワさんは言う。辛いことは誰も負担してくれない。では楽しいことだって自分だけでやると。
オレスキー将軍は言う。認められるのは自分の強さだけだ、と。

小娘どもは反論を試みます。が、悲しいことに、なんと薄っぺらいことか。
三幹部の主張は、残念ながら現実なのです。
思う通りにはいかないし、人は一人だし、評価されるのは己の強さしかない。

でも。それでも。
未熟な小娘どもの語る理想は、確かにかつて自分たちも思っていたこと。
それはなんて素晴らしいことなのだろう。

もしも諦めずに想いを続けることができたなら。
もしも友と苦楽を分け合えたなら。
もしも皆で認め合い、高みを目指していけたなら。

「そんなことは現実には起こらない」のは大人ならみんな分かってる。
というか、起きたら起きたで、正直怖いです。
諦めることができなくて、常に皆の苦楽を意識して、褒めあって努力を続けるのか…。
すみません、色々と無理です。
世の中全てが全て理想通りではないし、理想通りにしようとしたら並ならぬ労苦が待ってるのです。

大きくなったら当たり前に学ぶ、妥協や譲歩。
ですがキラキラと目を輝かせてるお子様に、それを今、教えるべきなのか。
いずれこの子らも、現実を知るときは来る。ならばせめてその時までは。



イノセント発動していた小娘を前に、気が付けば三幹部は優しく微笑み、攻撃を受け入れていました。
彼らの過去に何があったのかは分からない。でもおそらくこんなことがあったんだろうな、と思う何かは、大人の私らには分かる。
そしてそれは、お子様はまだ、知らなくても良いこと。

今の自分達は、自分達が憎んだ不条理そのもの。
「世の中そんなにうまくいかないよ」と言ったところで、その「世の中」は自分たちが構成している。
ならば今ここで、お子様のイノセントの前に一歩引くのは、かつての自分たちの願いを叶えることにもなる。
諦めなければ想いは通じるし、苦楽を分かちあえる人はいるし、皆の力を認められる人はいる。
少なくとも、今のこの子たちは。そしてここにいる自分たちが。

こうして三幹部はいずこかに散っていきました。
青年期を成長したくらいのファントムさんよりも、現実を痛感している分、手ごわかったのかもしれない。
さて、先に行かせたラブリーさんたちはどうしているのかしら。



修羅場を迎えていました。

ふと我に返ってみれば、元カノとの清算をしに、今カノ&裏切った崇拝者を引き連れて、元カレが押し掛けた図です。
平和的解決ができる要素が微塵もない。
あぁフォーチュンさんたちが途中で離脱したのは、こんなろくでもない空間に一緒にいたくなかったんだな。。

そして当然の如く交渉は破綻。今カノと元カノによる拳の対話が始まることに。
ラブリーさんはそろそろ気づこう。その横にいる青い自称神を殴り、ミラージュ様に突き出せば、全てが丸く収まることに。
イノセントはそれからでも遅くない。


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(右画像)ハピネスチャージプリキュア! 特別増刊号 (アニメージュ2014年12月号増刊)

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ミラージュ様は良い子なので、ラブリーさんが自称神を殴りだしたら止めに入ると思うんだ。
や、やめて!ブルーに酷いことしないでぇ!!
そして二人は円満解決。視聴者もすっきり。

【今年の敵】

毎年、消滅か改心か復活かで話題になる敵幹部さん達。今年は消滅でした。潔し。

「過去に何かあるんだろうな」という台詞は端々でありましたが、詳細が語られることもありませんでした。
個人的には、これで良かったなと思う。
詳細を描写してしまうと、そのキャラクター固有の物語になってしまう。
あの三人は、もっと普遍的な「大人像」であり、いわば現実に疲れてる私たちそのもの。
容易に想像できる「何か」をわざわざ詳細に説明するよりボカしたままの方が演出としては良かったのかなと。

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ハピネスチャージプリキュア! 第41話「ミラージュのために!ファントム最後の戦い!」

2014年11月23日 | ハピネスチャージプリキュア!感想
【プリキュア10周年:キュアプリンセス】



今週の3D配信は姫さんイノセントフォーム。ようやく出番が回って来ました。

姫さんのキーフレーズ「勇気」はかなり好き。
「根性」や「やる気」はネガティブなイメージが強いけど、「勇気」は前向きで良いです。
結局、最後は勇気だと思うんですよ。
運動にしろ勉強にしろ仕事にしろ寒い中で外出するにせよ、「これから数秒後には無茶苦茶きつい状況になるけれど、それでも勇気を出して踏み出そう」というノリ。
前期OPでも「忘れないでね。愛と勇気」と、「愛」に並んで挙げられてたのが嬉しい。

姫さん自体はキャラクターとして、ちょっと勿体ない動きをしてる気もしないでもない。
やっぱり各国プリキュアに謝罪行脚して欲しいですね。正確には各国プリキュアから罵倒されて凹む姫さんが見たいですね。
「ハピネス」さんは、いっそ「姫さんが各地を回ってゲストプリキュアから嫌われまくる」話だったら、尚の事楽しかったのに。要は「ディケイド」ですけれど。

■ハピネスチャージプリキュア! 第41話「ミラージュのために!ファントム最後の戦い!」

ミラージュ様は激怒していました。
自称・神に弄ばれて幾年月、奴は反省するどころか、新しい若い娘にコスプレさせて侍らせてるのです。しかも大量に。
その上、抗議する彼女に対し、そのコスプレ娘どもをけしかけてくる。
やむなくこちらも徒党を組んで武装しましたが、部下は一向に役立たず。それどころか洗脳され始めてる有様。
腹立たしい。全てが腹立たしい。

怒れるミラージュ様の力は世界各地にサイアークを生み出し、あっと言う間に最終決戦な雲行きに。
事情を知らぬ各国プリキュアからしてみれば、唐突に最終回がやってきたようなもの。
誰か教えてあげて欲しいですね。
「日本にいるプリキュアがアクシアの箱開いたのが発端」「自称・神が女遊びしたのが元凶」「そいつらは揃って日本にいるよ」。
何人がミラージュ様の元に寝返るかしら。

その(おそらくは)唯一事情を知る日本のプリキュアたちは、敵地攻撃を決議。
ちまちま守っていても埒があきません。
懸念事項の減衰結界も、お化粧道具のおかげで平気なようです。紫外線とか乾燥とかそういうのだったのかしら。

敵を蹴散らし突撃するプリキュアさん。その後ろを安全についていく自称・神。
誰もが言葉に出来ぬイライラ感を抱く中、周囲には霧が立ち込めてきて。
気が付いたら皆様てんでバラバラになっていました。うん、別に神をまこうとしたわけじゃないよ?

そんな中。見事に居城に辿り着いたのは、どういうわけかハニーさんが一番乗り。美味しい匂いでもしていたんでしょう。
そして待ち構えるはファントムさん。
悪魔の刃としてミラージュ様をお守りするべく、玉砕覚悟で立ちはだかります。

ハニーさんは問う。果たしてこれがミラージュさんにとっても幸せなのかと。
されどファントムさんは答える。他にどうしろと。
弄ばれ、傷つき、涙するミラージュ様の心の穴を、彼では埋められなかったのです。どれほど辛かったことか。

そこに元凶がやってきた。

自称・神:
 「僕もミラージュに幸せになって欲しい」
 「彼女を止めよう。一緒にミラージュを救おう」

ファントム:
 「「「お前が言うな」」」

今この時、視聴者とファントムさんの心が一つになった。
さしものハニーさんも、黙って視線をそらすばかり。
うん、あなたが言うことじゃないと思うんだ。

ファントムさんの猛り狂う怒りの前に、自称・神はあっさりと敗退。
せっかくハニーさんのピンチを見計らって出てきて、良いこと言ったつもりだったのに残念でしたね。
ここは「ハニー、すまない!ここは任せた!僕はミラージュのところに行く!!」くらいのことを言って、先陣切って走った方がまだ良かったろうに。

なんか茶番が入りましたが、気を取り直して。
ハニーさんは再びファントムさんに話しかけます。
私たちもミラージュさんの傷を癒したいの。



そして隙を見せたところで唄う。零距離で唄うなんてひどい。

ハニーさんのお唄と呼び声に、ファントムさんも表情を和らげます。
さっき自称・神が全く同じことを言ってるのですけど、この反応の違い。説得力って大事。
しかし背後から何かをしでかしたディープミラーさんの影響で、ファントムさんは最後の大暴走。

そこに歌声を頼りにやってきたラブリーさんらにも到着。
三度の飯よりファントムさんが嫌いなフォーチュンさんも。
しかし以前とは違い憎悪に狂うこともなく。お姉ちゃんを取り戻した余裕からか、落ち着いて拘束技を発射。



そして動きを止めたところで唄う。抵抗を封じて唄うなんてひどい。

動けぬ体に強制的に注入されるハピネス。怒りが、強引に幸せと認識されていく屈辱。
薄れゆく自我と誇りの中、ファントムさんの眼前には、かつての幸せだった頃のミラージュ様のお姿。
嗚呼、あの笑顔を取り戻したかった…。

その心の底からの想いはプリキュアさん達にも届きました。
同時に、ファントムさんの力も尽き、本来の姿に戻られました。
彼の本体は、キュアミラージュつきの妖精だったようです。



考えてみれば、当たり前といえば当たり前だったな…。300年前にだって販促玩具があったはずなんだし。
何故か「神社で飼ってた犬」とか、そんなイメージしかなかったです。
大森さんの犬エピソードのせいかしら。大森さんの洗脳力、怖い。

元に戻ったファントム改めファンファンは、プリキュアさんに頼みます。
お願いだ、ミラージュ様を助けてくれ。僕は無力だけど、プリキュアならもしかしたら…。
なお自称・神のことは完全に無視です。お前と話すことなど何もない。

ディープミラー:
 「ご報告します」
 「ファントムが敗れ去りました」

そうか、散ったか。ミラージュ様の錫杖を握りしめる手にも力が入る。
数百年前のあの時から、変わらず仕えてくれていた相棒が、暴虐の前に屈しました。
その心境はいかばかりか。

敗戦濃厚な中、次回は三幹部による最後の戦いのようです。
本拠地なのに「三」幹部しかいないところを見ると、各地での対プリキュア戦が激しく、他の幹部は出払ってるんでしょうか。
おそらく世界中で「最後の戦い」が繰り広げられてるんですね。見たい。


(左画像)ハピネスチャージプリキュア! フタつきマグカップ

(右画像)ハピネスチャージプリキュア! 特別増刊号 (アニメージュ2014年12月号増刊)

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【今週の飯】

ハニーさん:
 「傷はすっかり治ったみたいね」

会敵して最初の一言が、以前に拘留した時の心配事。共通話題や気遣いから入るのは交渉の基本ですね。
その後に続く会話も、さりげなくファントムさんから情報を引き出しつつ、手探りで糸口を探っています。
「会話ができるプリキュア」って、すごく貴重。

【今週の玩具】



「壊れた玩具」は胸が痛みます。

子供時代に憧れたあの玩具は、所詮はただの玩具に過ぎなかった。
どうにもならない現実の前に、儚く砕け散ったお子様の願いが痛ましいです。
そしてミラージュ様を守るために、かつては自分たちの願いを託した子供の夢を、自ら破壊する側に回ったファントムさんの心境を思うと…。

彼がプリキュアを憎むのは、同時に自己否定でもあったんですね。
どんな経緯でミラージュ様つきの妖精になったのかは不明ですが、恐らくは「プリキュアにする側」として出会ったんでしょう。
こんな玩具を自分が提供したせいで、ミラージュ様は苦しんだんだ。。

【今年の謎生物】

ファントムことファンファンは、謎生物でありながらプリキュアを圧倒する戦闘力を持ち、「アンラブリー」なる謎プリキュアへの変身も果たされたことに。凄まじく優秀です。
こういうのを見ると、他の妖精つきプリキュアも窮地に追い込みたくなりますね。
美翔さんをグレさせたら、チョッピが人化してプリキュアハントとかしてくれるのかしら。興奮!

またファンファンは、パートナーの立場でありながら、何故か「ミラージュ『様』」と様付けです。
想像してみよう。チョッピが「イーグレット様」とか呼んでるの。痛々しいですね。
ミラージュ様の格の違いを思い知ります。

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ハピネスチャージプリキュア! 第40話「そこにある幸せ!プリキュアの休日!」

2014年11月16日 | ハピネスチャージプリキュア!感想
【プリキュア10周年:キュアハニー】



今日の3Dモデルはハニーさんイノセントフォーム。恐ろしいまでの笑顔です。恐怖。
大森さんは何を考えてるか分からないのがとても怖い。
本気で本当にご飯のことしか考えてないんじゃないか?とも思えてしまうところがまた怖い。

ハピネスさんの4人は、同じ場所で戦ってはいるものの、それぞれ目的は別。
大森さんがどんな理由で戦い始めたのか、詳細は分かりません。一応語ってはくれてるけど、微妙に信用ならないし。
たまたま練馬にいたから一緒にハピネスやってるだけで、本質的には世界各地のプリキュアと変わらないんだよなぁ。

■ハピネスチャージプリキュア! 第40話「そこにある幸せ!プリキュアの休日!」

日々が平和に流れていきます。
今日は楽しい学校。朝、起きて。朝ごはんをむしゃむしゃして。
ふと見たテレビでは幻影帝国の断末魔を歓び。
お友達が迎えに来て。学校ではお友達ときゃーきゃー盛り上がり。
帰り道には野郎といちゃつく友人を見て唾棄し。なんて楽しいんでしょう。

姫さん:
 「私、お休みの日って大嫌い!!」
 「だって学校のみんなと会えないんだもん」

半年前の彼女が聞いたら、汚物を見る目をされそうな発言もさらりと。
まぁ「友達を誘って遊ぼう」とまでは思わないあたり、まだ微妙に脱皮しきれていませんが…。
姫さんにとっては「友達と遊ぶ」ことだけでなく、「学校そのもの」が新鮮なのかもなぁ。
王国時代は家庭教師とかついて、変化のない生活をしてただろうし。
こうして彼女は一歩、俗人化した。九条さんになる日も近い。

考えることは皆同じだったようで、休日なのに一同は揃ってお外に遊びに行くことに。
休みの日に外に出るなど正気の沙汰とは思えませんが、既に幸せに汚染され切ってるハピネスさんは意気揚々。
マット敷いてお弁当食べて寝転んで。髪にお花なんかもつけちゃって。

愛乃さん:
 「きっといこういうのが幸せっていうんだよ」
 「大好きな人達とこんな風に大切な時間を過ごす」
 「そんな当たり前の生活が」
 「一番の幸せハピネスなんだと思うなぁ」

一方その頃の幻影帝国。
灯火管制の敷かれる暗い中、敗戦間近の戦況に、城内は重く沈んでいました。
どうしてこうなったんだろう。序盤は圧倒的優勢だったのに。

ファントムさん:
 「ミラージュ様…」
 「もはやこれ以上の戦いは、貴女様を傷つけることに」

忠臣からも降伏の進言がされました。
無理もありません。幸運に助けられてようやく捕縛したテンダーさんにも逃げらてしまいましたし。
各地のプリキュアたちも、追加玩具や追加戦士が充実し、もはや手に負えません。
もっと早い段階で手を打っていれば…。戦力の一極集中したり、バンダイ本社を先に潰したりしていれば…。
いや何も言う無い。全てはもう手遅れなんだ。

しかしミラージュ様は諦めません。

追い詰められたミラージュ様は、御自らの出陣を宣告。
まぁこの人もプリキュアですからね。「絶対に諦めない!!」とか内心で叫んでるんでしょう。
組織のトップには向いてなかったな…。

戦意を失わぬ主の姿に、オレスキー将軍らも発奮します。
そうです!我ら総玉砕の覚悟ができております!
なんなりとお任せあ…



ずがむ。

ミラージュ様から放たれた一撃に、再び空気が沈み込む。
まぁこの人もプリキュアですからね。「絶対に許さない!!」とか内心で叫んでるんでしょう。
組織のトップには向いてなかったな…。

凍り付くオレスキー将軍、あわや粛清か、と思われましたが。
割って入ったディープミラーさんの一言により、最後のチャンスを与えて貰えました。
私が将軍の立場だったら、迷わずハピネスに亡命する。
あ、でもあっちも話を聞かないプリキュアか。どうせ問答無用でハピネス洗脳とかされるんだ。
プリキュアVSプリキュアって、性質が悪すぎる。

もはや後がない将軍らは、のんびり寛いでいる女子中学生どもに襲い掛かります。



三幹部の一斉攻撃。格好いい。
大量にサイアークを生み出し、プリキュアさんを包囲。
色々と因縁もあるこの川縁で、今日こそ決着を…



ナマケルダさん:
 「…まったく」
 「勝つのは難しすぎますぞ」

戦いはあまりにも一方的でした。
かつては単体でもプリキュアさんを追い込んだサイアークが、今では束でかかっても相手にもされないのです。
愛乃さんも心得たもの。
避けられる攻撃をわざわざ正面から受け止めてみせ、攻撃してきた敵の体を使って、別の相手を倒してみせる…。
心の折り方をよく分かっておられます。さ、どうする?まだやるの?傷つくのはお仲間だよ?



ナマケルダさん:
 「いつの間にかサイアークの力を」
 「追い越されてしまったみたいですな」

戦意喪失し、力なく佇む幹部の頭上で、プリキュアさん達は唄う。
もう逃げ場はない。見上げれば青い空。洗脳ソングが解き放たれ、自我が浸食されていく。
やむ得ない。やるだけやったんだ。もう悔いはな…

…っ!!

それでも。嗚呼それでも。懸命に三幹部は己を奮い立たせ、幸せを拒否。
それは誇りか忠誠か。かような洗脳に、我らの心を売りとばしはせぬ!
死力を振り絞って抵抗する彼らを見ても、愛乃さんらは余裕たっぷりに微笑むばかり。いつからこの子らは人の心を失ったのだろう…。

逃げ帰った三幹部を待っていたのは、絶賛お怒り中のキュアミラージュ様。
どこに行ってもプリキュアばかりだ…。もう嫌だ、こんな世界。
嘆きの中、次回はとうとうミラージュ様が本気を出されるようです。頑張って、幻影帝国。


(左画像)ハピネスチャージプリキュア! フタつきマグカップ

(右画像)ハピネスチャージプリキュア! 特別増刊号 (アニメージュ2014年12月号増刊)

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【今週の愛】



愛乃さんがご自分の人生を見つめ始めました。
肉弾勝負なお子様な人助けをやってる間に失った知力を取り戻すべく、今更ながらに勉学に励んでいるようです。
まだ中学生ですし、挽回は可能でしょう。愛乃さんがどういう道に進みたいのかは分かりませんが、まぁ勉強はしていて損はないはず。

【今週の姫】



にんぎょ~~ひめっ!

コスプレ能力が戦闘に転用されたのは初でしょうか。
やっぱり人魚さんの汎用性の高さは違いますね。
姫さんはコスプレを解除せず、ずっと水の中で生活してればいいんですよ。人魚さん最高。



ところでその直前、思いっきりスカートの中が見えてませんか。
桃園さんやレモネも「もこもこついてるから気にしない」派でしたけど、姫さんのこれは一線を越えてるような。

【今週の世界】



左が8話時点の侵略状況。右が13話時点のプリキュア配置図。これが半年たった今、こうなった。



マスコミさんの影ではっきりとは見えませんが、映ってる範囲では全ての地区でプリキュアさんが勝利しているようです。
孤立していて不安に思われたニュージーランドや樺太にもプリキュアが目覚めたようですね。
13話時点でキュアナイルさん達が敗北し、スエズ運河を押さえられたりもしましたが、どうにか奪還したようです。
また、練馬以外でも日本国内で戦いが行われているようです。どこの誰なんでしょうね…。

ハワイはマッピングすらされていないところを見るに、実際にはもっと多くの地域で、多くのプリキュアさんが血を流したのでしょう。
この地球規模の戦いの勝利が見えてきたのも、彼女たちとバンダイ様のおかげ。ありがたいことです。
願わくば、幻影を駆逐した後、恋愛こじらせた第二第三のミラージュ様が現れませんように。

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ハピネスチャージプリキュア! 第39話「いおな大ショック!キュアテンダーの旅立ち!」

2014年11月09日 | ハピネスチャージプリキュア!感想
【プリキュア10周年:キュアフォーチュン】



応援アプリの3Dモデルはフォーチュンさん。これで2回目。
姫さんが一度もないまま2週目に入りました。
ちょうど姫さんのタイミングで、マリンさんが配信されてたりするあたり、実に不憫です。

フォーチュンさんはストーリーとしては今回でほぼ完結、でしょうか。
紫キュアは激動の人生を送る娘ばかりですが、氷川さんもその例に漏れず。
「目的を1年の途中できちんと達成した」の意味では、最も変化にとんだ子だったかもしれない。

プリキュア墓場での、プリカードが揃った際の決断は好き。
もはやプリキュアは通用しない。目前のファントムには敵わず。死屍累々と横たわるプリキュアの墓標は重く。
仮にここを切り抜けても、幻影帝国そのものは強大なままだし、姉も還ってこない。

「姉の復活を願うか」
「いっそ幻影帝国を消し去るか」

悩んだ末の回答は、「プリキュアにもう一度変身する」。
通じないと分かっていても、それでもプリキュアに願いを託す。
お子様時代のあの頃の夢を信じたい。それを証明するために、もう一度だけプリキュアで挑もう。
切実な願いに痺れますね。この回でイノセント発動してもいいくらい。

大森さんもそうですが、愛乃さんらのストーリーとは基本的に独立してるんですよね。
「ハピネス」さんは、もっと「プリキュアオムニバス」みたいなのを目指してみるのも良かったんじゃないかしら。

■ハピネスチャージプリキュア! 第39話「いおな大ショック!キュアテンダーの旅立ち!」

氷川姉が還ってきました。
ハピネス流最強の名に恥じぬ戦闘力を発揮し、練馬はもはや殺戮場と化しました。
この上イノセントモード有する氷川妹らもいるのです。幻影さんの完全撃退も秒読みか。。



この様子をテレビで見る氷川妹の表情もとても穏やかで誇らしげ。
どう?あれが私のお姉ちゃん。強いでしょう。憧れるでしょう。あれが『私の』お姉ちゃんなのよ。
嗚呼、思えば半年前。あの青い生き物のせいで姉を失い、たった一人で戦って。
命の危機を何度乗り越えたことか。あの苦しかった日々もようやく終わり、これで平穏な日々が…。

だけどそう思ったのも束の間。姉が「アメリカに行く。だって両親がアメリカにいるから」とか言い出したのです。
ちょっとお姉ちゃん!?親元離れてるのは私も一緒なんだけど!!
しかしながらお姉さんは聞く耳持ちません。私は行くの、アメリカに。
まぁお姉さんの気持ちも察しよう。同級生が既に結婚してるようなこの時代についていけなくなってるんでしょう。
貴重な10代の数年間を、鹵獲されて失ったんです。新天地でやり直させてあげよう。

とはいえ氷川妹としては納得いかず。
そこでとりあえず殴りかかってみました。
私が勝ったらお姉ちゃんは日本に残るの!うりゃあ!

これにはお姉さん、にっこりほほ笑むと交換条件を出してきました。
じゃあ私が勝ったら30分のマッサージね。
ここで「私が勝ったらアメリカ行きを認めること」と言わなかったのは、さすが。
それは元々の決定事項なのだから、取引になってない。
勝っても負けても氷川妹には損がないですから。

それに対し、ちゃんと「氷川妹にも損がある」条件を提示したのは良いです。
これで「妹の我儘につきあう姉」から、「フェアに要望を言い合う姉妹」になりました。
成長した妹を認めているからこその条件。

勝負の結果は、あっさりと姉の勝ち。年季が違うのです。
変身して戦ってたらイノセントフォームの分、どうなるか分からなかったけれど。
「姉を殴る」ことに、イノセント発動するかどうかは別として。

約束通りにマッサージを受けながら、姉は語り掛けます。
プリキュア墓場に居た身としては、同様の惨劇を防ぎたい。
そのためにも米国に行きたいんだそうです。

あくる日。お姉さんはアメリカに出発。
「神が鏡で送ればいいじゃないか」とも思いますが、よく考えたら米国で生活するのですから、正規のルートで渡米しないと色々とまずいです。
Hey!パスポート見せな!Oh!入国審査ないじゃないか!ちょっと来てもらおうか。

姉妹水入らずのその一時に。今日もまた幻影さんがやってきました。
今の練馬は相当な死地なのに、実に勇敢です。
脳が幸せに染まりすぎて、危険の判断ができなくなってるだけかしら。

襲ってきたサイアークは、謎の武術+爆弾ボンバーでフォーチュンさんを攻めたてます。
されどフォーチュンさんも一歩も引かず。多勢に無勢でも互角以上に渡り合う。
そこにラブリーさんらもやってきて、イノセントを発動、そのまま血も涙もない連携でサイアークを処理にかかる。



飛び道具を物理で防いだ後、ボディーに一発、体勢を崩してから脳天に一撃。
怯んだところを、すかさず斬る。
イノセントって何だろう。お子様のイノセントは、時に目を覆わんばかりに残虐性を発揮する。



そして歌う。イノセント~♪イノセント~♪
実に自然で美しい流れです。
まず、足腰立たないように叩きのめし、逃亡を防ぐ。しかる後に高空から一方的に唄う。これが、戦場だ。

この圧倒的な戦いを見届けた後、姉は旅立っていきました。
表向きはアメリカのプリキュア支援だそうですが、もはやハピネスチームに自分がいても、かえって成長を阻害するだけと感じたのか。
それとも既に大人になってしまったお姉さんには、イノセントは眩しすぎたのか。

退場は惜しまれるところですが、氷川妹のお子様時代もこれで終わり。次の世代に進むためにも幼い頃の憧れとの別れは仕方がないこと。
これから先は対等な立場で、共に別々の道で頑張っていこう。
そして氷川姉にもぜひとも「ボンバーガールズ!プリキュア」の追加戦士枠として余生を奮闘していただきたい。
きっと物凄い若作りして、きゃぴきゃぴとお茶目キャラ枠を狙うんですよ。人生まだまだこれからだ。


(左画像)映画ハピネスチャージプリキュア!人形の国のバレリーナ 挿入歌シングル

(右画像)映画ハピネスチャージプリキュア!人形の国のバレリーナ サウンドトラック

Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis


余談ですが「マーメイドメロディーぴちぴちピッチ」でも、同様に若くして捕えられていた藍色娘が、失われた貴重な青春を取り戻すが如くはしゃぐ話があったりする。

【今週の姫】

[プリキュアメルマガから引用]
 みんなおはよう♪ひめだよ☆
 
 このあいだは、いおなのお姉ちゃん・まりあさんと5人でハピネスチャージプリキュアになれるとおもったんだけどまさか空手対決を始めちゃうなんて思いもしなかったよ…!

 それはそうと…だんだん寒くなってきて空気が乾燥してきたね。
 これからの季節は、肌や唇がカサカサしちゃって大変!
 リップクリームは手放せないね♪

 今日11月9日は119番の日だよ♪
 空気が乾燥して火事が多くなってくるから火元には気をつけてね!
 それじゃあ来週も応援よろしくね~ ばいばい!
[引用終]

なんでしょうか、この散漫感。
お姉さんとの別れも「それはそうと」で切り替えて、リップクリームの心配ですよ。
しかもそこで話題が尽きたんでしょうか。慌てて「今日は何の日かな?」と検索して、「あ、119番の日!これよ!」と繋げたのが見え見えです。
恐らくベッドかソファに寝そべって、お菓子でも食べながら書いてますね、これ。
上手いこと書けたとばかりに得意気なのが目に浮かぶようです。これだから、姫は。

なお「今日は何の日」に絡めた配信としては、かつてのレモネードさんが見事です。(「11月11日だけど檸檬の日 」
見事過ぎて、イライラが止まらないくらい。

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