穴にハマったアリスたち

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魔法つかいプリキュア! 第3話「魔法商店街でショッピング!目覚めるルビーの力!」

2016年02月28日 | 魔法つかいプリキュア!
■魔法つかいプリキュア! 第3話「魔法商店街でショッピング!目覚めるルビーの力!」

ひょんなことから魔法学校にやってきた朝日奈さん、ひょんなことからそのまま入学することになってしまいました。
春休みのうららかな日に、何気なく散歩に出たばっかりにこの有様です。
人生、何があるか分かったものじゃない。

このまま無断外泊するわけにもいかないので、校長先生から電話もどきを借りて実家に連絡。了承を貰いました。
横でほほ笑む校長先生が怖いです。
正直なところ、「この国の存在を知ったものは生かして帰さぬ」的な裏があったとしても、さほど驚きません。

朝日奈さんの危機意識が若干不安なところですが、それはともかく入学の準備をすることに。
リコさんに案内され、彼女行きつけの商店街に行ってみました。
リコさんは大層自慢げに「これ全部お店なのよ」とかおっしゃってましたが、ナシマホウ界民的には、割と普通の規模ですね。。

街は賑わってるんだか寂れてるんだか、やや微妙な感じ。相変わらずモブの存在の薄い世界観です。
とはいえ第3話にしてようやく街の人々の様子が紹介されました。
魔法商店街というだけあって、店員さんは魔法を披露してくれます。
ただ、どれもこれも微妙というか、やや謎な印象を受けます。例えば服屋さん。魔法で裁断するのに、なぜ形状が普通の鋏を使ってるんだろう?
魔法はごく最近発明されたものなのか、普段は魔法なんて使わないで手で裁断してるのか(明らかに外から来た朝日奈さんにサービスしたとか)、魔法を使えるのはごく少数で手を使うことの方が多いのか、はたまた「魔法専用の形状」を発明する概念がない社会なのか…。

何はともあれ着々と準備は進んでいきます。リコさんは小さい頃から商店街のお世話になってるらしく、それはそれは胸を張って案内してくれます。
まぁ実際には、物を揃える心配よりも、いきなり魔法学校に転入して授業についていけるのかを心配するべきではあるのですけれど。
本来なら猛勉強して基礎をマスターする時間に充てるべきなんでしょうが、その方面ではリコさんは役に立ちそうもないですしね。。

そんな和気藹々とした中。突然に不審者が襲ってきました。口ぶりからすると先ほどのコウモリ男の仲間のようです。
リコさんたちにとっては本日三度目の戦闘。
敵さんからすれば、プリキュアを発見→戻って報告→再出撃→撤退→二陣を派遣、を一日で行ってます。フットワークの軽い職場だ。

敵さんは登場と同時に即座に変身アイテムを奪取。出来る仕事人です。コウモリ男さんも状況判断に優れていましたし、緩そうでいて優秀な人材が揃ってるのかもしれない。
ところが調子に乗って追い回し過ぎて、街の観光名所から二つ目の変身アイテムを発掘されてしまいました。
巻き上がる炎。轟く雄叫び。現れたるはルビーモード。超エロス!

第3話にして2つ目の変身スタイルを手に入れたミラクルさんらは、そのまんまの勢いで見事に撃退。
劇中時間ではまだ一日です。異様な速度で装備が充実していってる。
使用者の戦闘スキルがいまいちついて行けてない感じなのが不安ですが…。押したり引いたしてるばかりで、肉弾戦を分かってらっしゃらない感。

さて敵を倒してふと周囲を見渡すと、いつの間にか人だかりが。
正体を明かしたところで特に困る要素はないはずなのですが、リコさん達は慌ててその場を後にしました。
というか逃げるのも一苦労ですね。この世界の住人は空飛びますから、何気なく追跡されただけでも振り切るのは大変そう。
そもそも何故正体を隠したのかはよく分かりません。前回なんて、補習回避のために自白したというのに。

色々と謎はあるものの、ようやくこれで長い一日も終わり。次回からはいきなり登校のようです。
言葉の壁がないのが救いとはいえ、魔法の基礎の基礎も知らない朝日奈さんにとっては地獄のような日々になりそう。めげないことを祈ろう。


(左画像)プリキュア クリアプレートマスコット 10個入 食玩・ガム (魔法つかいプリキュア!)


(右画像)魔法つかいプリキュア! コレクションカードガム 20個入 食玩・ガム(プリキュア)

Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis


【今週のミラクルさん】

変身時の身構えポーズとか、ヒラヒラしたコスチュームとか、見るからにパワーファイターっぽいルビースタイル。
実際に何度も持ち上げシーンも出てきますけど、戦闘そのものはかなり穏やか。不可思議パワーで吹き飛ばすくらいです。
なんか美翔さんが陥っていた悪い規制が想起されますね。殴ればいいのに。

あとあの服装を見て打撃派を連想してしまうのは、桃園さんのせいですね。若干、北条さんも。

【今週のマジカルさん】

リコさん達が襲われているとき、商店街の人たちは誰も助けに来てくれませんでした。
当たり前と言えば当たり前なのですけど、心配する描写すら出てこないのは残念と言えば残念。
彼女が思っているほどに、商店街の人から特別視はされていないのかしら。あちらさんからすれば、お客さんの一人でしかないものなぁ。。

今作はつくづく周囲の人々が薄いです。意図的な「ふたり」推しの一環なのでしょうけれど、このまま行くのか、変化を描くのか。どうなるんだろう。

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魔法つかいプリキュア! 第2話「ワクワクの魔法学校へ!校長先生はどこ!?」

2016年02月20日 | 魔法つかいプリキュア!
■魔法つかいプリキュア! 第2話「ワクワクの魔法学校へ!校長先生はどこ!?」

墜落した魔法少女と出会った朝日奈さん、何やかやで一緒に魔法の国に行くことになりました。
なんかさっき命の危機に晒されたり、謎のコスプレしたりもしたけれど、そんなことは忘れた。
夢中で魔法ぶりを楽しんでおられます。前作に引き続き、最近の子はプリキュアへの興味が薄い。。

一方、魔法使いのリコさんは密かにガッツポーズ。
だってプリキュアですよ、プリキュア!伝説の魔法使い!
躊躇なく利己に走る、これが今時の魔法使い。

さてその肝心の魔法ですが。
とりあえずモフルンが喋るようになった。おめでたい。ですがリコさんの与り知らぬことらしい。
あと冷凍ミカンを食べられた。美味しい。ですが冷凍庫で十分ですね。
冷静になってみれば、いまいちガッカリ感が拭えません。
今乗ってるカタツムリも電車でいいんですしね。しかも動物に引かせることを魔法と言い張るのなら、馬車だって魔法ですよ。

微妙にテンションが下がりつつも、ついについた魔法学校。
がらん。
誰もいません。春休みだそうです。
いっそゴーストタウンだとかならまだ盛り上がったのに、普通に休みなだけか。

ではその休み期間中に、リコさんは何をやっていたのか?
沸き上がった疑問に回答するように、教頭先生がやってきました。
そしてリコさんを軟禁し、始まる説教タイム。
どうやらリコさんは落ちこぼれているようで。休み中の補習を回避したくて抜け出し、プリキュアになったようです。
王国が侵略されたり滅ぼされたりして、プリキュアを求めた人たちとは酷い違いだ。。

そんな下心が通用するわけもなく。無断外泊やら何やらで、リコさんは厳しい叱責を受けることに。
罪人の処罰は校長先生が決めるそうです。教頭先生はそう言い残し部屋を出ていきました。
とりあえずリコさんはここにいなさい。外に出たら退学もありえますよ?

残されたリコさんはポツン。あくまで「勝手に動き回ったら退学」であって「規則違反したから退学」ではないとはいえ、切ないこと限りなし。
そこで見かねた朝日奈さんは、校長先生に直訴しようと飛び出していきました。
校長を見つけたところで何を説明するつもりだったのかは定かではありませんが…。
「校長先生!リコちゃんはプリキュアになったんです!」→「ああ、うん。それと校則違反に何の関係が?」

しかもそもそも校長室の場所が分かりません。
うろうろと校舎の外を歩き回り、気が付けば立派な木の前に。
この子はどうして校長室が外にあると思ったのだろう…。
外から窓の様子を見たりすれば特定できると思ったのか。それとも単に校舎に入れなかったのか。鍵かかってそうですし。

ぼんやり木の前に佇んでいると、不審者を見とがめた謎の男性がやってきました。
その木は魔法の杖を生み出す木。で、君はどこの誰で、なぜここに?
慌てて朝日奈さんは答えます。困っている子がいるから助けたいんです!校長先生はいずこ?
その言葉に何をどう反応したのか、木から杖が生み出されました。
何やら美しい展開ですが、困ってる理由は補習をサボろうとして校則違反したからなんですけどね。。

と、そこに。先ほどの敵が再度襲ってきました。
視聴者的には先週のことですが、彼にとっては先の戦いはほんの数時間前のこと。
この短期間に一時撤退して、本国に報告し、また出陣。長い一日だ。

あわやピンチのその時に、リコさんも箒に乗って駆けつけてくれました。退学です。勝手に教室を出ました。
何のために朝日奈さんは校長を探していたのか。考えなしにも程があります。
落ちこぼれた理由も良く分かるな…。

ガッカリしていてもしょうがない。とりあえず再びプリキュアに変身し、敵と戦うことに。
流れ弾で校舎もバキバキに壊れていきます。朝日奈さんは懸命に庇いますが、リコさんはどこか諦め顔。どうせ退学ですしね…。
しかし朝日奈さんは叫びます。私たちは絶対に諦めない!

ミラクルさん:
 「校長先生に会いに行くんだからぁ!!」

そう、校則違反に目こぼしを貰うために。
あまりに意味不明の叫びに、敵さんも一瞬ひるみ、その隙に魔法で物理的に殴られ追放除去されました。
現実世界では、車が1台、紛失して騒ぎになってるんでしょうね。。

無事に敵は撃退しましたが、そんなことよりも退学回避の直訴が大事です。
リコさんらにしてみれば、あの謎の敵はただの通りすがりの不審者に過ぎません。
良く分からん犯罪者に絡まれただけであって、それはそれとして退学の方が一大事。

幸い、先ほどの謎の男性が校長先生だったようで、探す手間は省けました。
まぁ休み中の学校にいるんですからね。これで教師ですらなかったら通報対象だ。
そこで早速猛烈アピール。私たちプリキュアになったんです!もう1回コスプレしましょうか!?だからどうか退学は…!

正直言ってプリキュアになろうがなるまいが、違反は違反なのですが…。
校長先生は通学を許可してくれました。しかも朝日奈さんまで。
どちらかといえば「プリキュアになったから」というより「なぜか杖を生み出した人間」を評価した感じ。

なし崩しで編入させられてしまった朝日奈さんからしてみれば、喜ぶべきか絶望すべきか。
何せ魔法なんて初歩すら知りません。概念すら分かっていない。
しかも中学なのに「退学」制度があるということは、高度な特別学校なんですよね。やっていけるのかしら、朝日奈さん。。


(左画像)プリキュア クリアプレートマスコット 10個入 食玩・ガム (魔法つかいプリキュア!)


(右画像)魔法つかいプリキュア! コレクションカードガム 20個入 食玩・ガム(プリキュア)

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第2話が終わって、いまだにモブ的人々の出番はなし。
敵さんの目的もやっぱり不明です。
サブタイトルに「ワクワクの魔法学校」とあるのに、学校そのものにはワクワク要素もありません。
どこか微妙に地味な展開ですね。

リコさんの朝日奈さんに対する好感度もやや奇妙。
「あんな子がいるなんて」と言っていますが、魔法使いを見かけたら纏わりつくのは変ではないし、探し物をしてるなら一緒に探しても不思議はなし。
敵と遭遇して一緒に呪文を唱えたり戦ったりするのも、自分自身も命の危機なんですから自然な流れ。
今回、校長先生を探しに出かけたのも「自分が学校に来たことで不利になっている」のだから、多少の責任を感じてもそれほど変ではありません。
結果的に敵と遭遇しただけで、「学内を歩いて校長室に行く」なんてのは特段にハードルの高い行為ではないんですし。

お話自体は楽しいのですが、なんというかこの「綺麗にまとまりすぎてる大人しさ」は、SplashStarの玉砕展開を想起してちょっと不安です。リコさんからは、美翔さんに通じる不穏な空気を感じる。。

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魔法つかいプリキュア! 第1話「出会いはミラクルでマジカル!魔法のプリキュア誕生!」

2016年02月08日 | 魔法つかいプリキュア!
■魔法つかいプリキュア! 第1話「出会いはミラクルでマジカル!魔法のプリキュア誕生!」

ある夜のこと。
部屋から空を見上げていた朝日奈さんは、謎の光点を目撃しました。
未確認飛行物体、発見!

ときめきながら朝を迎え、御母堂とその話をしきり。
隕石か。はたまたプリキュアか。あ、宇宙人とか、そういう非現実的な話はいいです。
盛り上がっていると、お祖母さんから「魔法使いでは?」の一言。それだ!それに違いない!

では早速とばかりに、花見で賑わう墜落現場に向かってみます。
胸元には出かけに借りたアクセサリがきらり。お友達のモフルンも連れて意気揚々。
そしてあまりに能天気に闊歩しすぎて、モフルンを落っことしました。さようなら、ぬいぐるみ。

と、そこに。「落としたよ」と空から声が降ってきた。
あら、ありがとう。
拾って見上げたその先には、箒に乗ってぷかり桟橋する女の子の姿が。

じゃ、私はこれで。そのまま去ろうとする女の子を、朝日奈さんはがしりと捕獲。
魔法使い!魔法使い!
お目々を輝かせて羽交い絞めにし、さあ魔法を見せろ、さあ素性を吐けと質問攻め。物怖じしない良い子です。

朝日奈さんの勢いに押され、謎の少女は魔法を使って見せてくれたりします。ぺらぺーら。
いまいちガッカリ感は拭えない。やってることは凄いのに。
ちょっと変な空気にはなりましたが、聞けば探し物をしにここに墜落してきたとのこと。では一緒に探しましょう、そうしましょう。

なんか厄介な娘に絡まれた。魔法少女が嘆息したその時。
急に怪しい人がやってきて、怪しい質問をしてきました。
あなた、魔法使いですね?実は探し物があるのですが…。
あら奇遇。私も探し物があってね、ではではちょっとお話を…。

その瞬間。朝日奈さんは魔法少女の腕をつかむと、猛然とダッシュ。
何か良く分からないけど、危険な気がした!
サバイバル能力の高い娘さんです。この危機管理を、騙されて変身アイテムを奪われてばかりのオールスターズにも教えて欲しい。

逃げ出す二人を見て、案の定。謎の人は謎の敵を呼び出してけしかけてきました。
魔法をあんなことに使うなんて!
どうやらこの子は戦闘能力はないようです。まぁ喩えるなら、工学者がみんな重火器を携帯してるわけじゃないのと同じか。

微妙にへっぽこ感のある魔法使いさんでしたが、なぜか逃げ足だけは早く。
本人も首をかしげるほどの高機能です。なぜに一体。
しかし悩む間もなく、敵に追いつかれました。万事休す。
そこで叫んでみた。消えて失せろこの化け物!!

突然のバシルーラ連発に、敵さんも苦笑することしきり。
しかもあろうことか、もう一人の民間人まで一緒に叫びだした。
やれやれ。徐々に敵さんの目にも憐れみが浮かんできます。なんと無様な…。

ところが。
二人の声が重なった時、何かが何かを起こして、気高く尊く麗しい姿に変身を遂げました。
何がどうなったのかはわかりませんが、降臨したのです、伝説の戦士・プリキュアが…

謎の敵:
 「まさかあの二人が」
 「伝説の魔法使い・プリキュア!」

なんか、物凄く違和感のある単語が聞こえた気がする。
伝説の「魔法使い」ですか。じゃあ伝説の僧侶・プリキュアとか、伝説の商人・プリキュアとかもいるんだろうか。

まぁ本人らも特に否定しなかったので、とりあえず魔法使いなんでしょう。
ご降臨めされたのは、キュアミラクルさんとキュアマジカルさん。大変に魔法魔法しています。
もちろん戦闘スタイルは、颯爽と魔法をぶちかまします。パンチ!パンチ!パンチ!!
そして全力パンチで敵を吹き飛ばし、撤退に追い込みました。魔法だ。いわゆる必殺技すら使わない、実に潔い魔法っぷりだ。

敵は追い払ったものの、皆目事情が分かりません。でも分からないなら聞けばいい。
そこで魔法少女の通う学校に行くことにしました。今作は異世界が滅んでない。良い事だ。
なんかぬいぐるみが喋ったりもしましたが、ある意味いつものことです。適度にスルーし、次回は魔法学校が舞台のようです。


(左画像)プリキュア クリアプレートマスコット 10個入 食玩・ガム (魔法つかいプリキュア!)


(右画像)魔法つかいプリキュア! コレクションカードガム 20個入 食玩・ガム(プリキュア)

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【今年のプリキュアさん】

魔法使いです。アイデンティティの危機に直面した心持がなくはないですが、とにかく魔法使いです。
現実を受け入れよう。プリキュアさんだって魔法くらい使うんです!

ミラクルさんもマジカルさんも、極めて正攻法で大変に可愛いです。
例年、新人さんが発表されると「まぁ動くと可愛いんだよ、動くと…」と微妙に視線を逸らされることが多かったのですが、今年は真っ当に可愛らしいですね。ついにプリキュアさんも、顔採用される時代になったか。。

「プリキュア」さんは例年、第1話は何かしら違和感があるし、大抵はその違和感がテーマに繋がっていたりする。
今回で気になったのは、「ふたり」以外の影の薄さ。お花見客で賑わってる割に、周囲の人たちが全く関与してきません。
春休み中なせいでクラスメイトも出てこないし、第1話でよくあった「町の人気者」描写もなし。

今作は「ふたり」を推していくようですので、そこを強調したのかな?とも思いますが、随分と尖っています。
単純に「初代」の回顧は目指さないでしょうし、何かあるのかしら。
最初は喋れなかったモフルンが喋れるようになるとか、ステップアップ的な要素があるので、初めは「ふたり」だったのが交流して増えていくにつれ、出来ることが増える、とか?

【今年のプリキュアさん2】

妙に懐かしいノリで楽しかったのですが、若干不安を覚えたのも正直なところ。
新人さんは大変に可愛いんです。ただ、良くも悪くも第一印象としては、それほど特徴的な娘さんではなかったなぁと。
ええ、何が言いたいかというと、そこはかとなく「SplashStar」のような、そんな雰囲気を感じるんですね。
「精霊力」と「魔法」が被ってるとか、(10周年後の)2世代目とか、そんなこともあって。

何といいますか、大人しい王道に落ち着くのは大変に危険だと思いますので、朝日奈さんには危機感を持って励んで欲しいです。

あと毎年書いていますが、新人さんがミラクル・マジカルだったため、「実在する動物の名を冠するプリキュアは美翔さんだけ」の記録は更新されました。東映アニメ様は、美翔さんに何か恨みでもあるんでしょうか。あるでしょうね。気の毒に。

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Go!プリンセスプリキュア 第50話(最終回)「はるかなる夢へ!Go!プリンセスプリキュア!」

2016年02月06日 | Go!プリンセスプリキュア感想
■Go!プリンセスプリキュア 第50話(最終回)「はるかなる夢へ!Go!プリンセスプリキュア!」

前回。ディスピア様を屠ることに成功しました。さらば絶望。
最後に何か言ってた気もしますが、聞き取れなかったので気にすまい。
血濡れた拳を高く掲げるプリンセスの姿に、民衆共の勝鬨の声が呼応します。

が、戦勝の宴はすぐに中断。空気を読まずに、即座にクローズさんが襲ってきました。
絶望は何度でも蘇る。ディスピア様の遺志を継ぎ、クローズさんは颯爽と空を舞う。
最初の頃はいかにも雑魚っぽい初期幹部だったのに、ここまで出世なされたか。

プリンセスどもも勿論すぐに迎撃に入ります。
グランプリンセスの名の元に、理不尽な暴力が絶望に襲い掛かる…!
しかしクローズさんはへこたれません。この圧倒的な絶望の中、それでも絶望しないのです。
絶望の権化のはずなのに絶望しないというのも変な話ですが、絶望を信じているからこそ絶望していて、だからこそ絶望せずに立ち向かって、でもそれこそが絶望で、良く分からん!!

夢と絶望は対。
グランプリンセスとディスダークも対。
春野さんが絶対に夢を捨てないように、クローズさんもまた絶望を諦めない。

絶望があったからこそ、夢も成長できた。
夢があったからこそ、絶望も成長した。
一介の幹部に過ぎなかったクローズさんが、立派な首領になられたように。
名もなきモブでお馴染みだった春野さんが、立派なプリンセスになれたように。

不毛の殴り合いの末、両者ともに気が付きました。
自分が諦めないように、こいつも絶対諦めない。
だからといって共存できる相手ではない。が、殲滅もまた不可能。

悟りと共に双方が拳をおろし、戦いは終わりました。
おろした拳で握手はしない。敵は、敵だ。
でも「なくすことはできない」ことはお互いに認めた。

だから笑顔で両者はしばしの別れを告げる。

はるはる:
 「ごきげんよう」

勝利宣言としては微妙なこの決め台詞は、こういう展開のためだったんだなぁ。。

こうして戦いは終わりました。一時的に。
絶望はなくならない。今の自分たちの生活も関係も、いずれ変わっていく。
でも同じように、希望や夢もなくならず引き継がれていくのです。
未来のどこかで絶望が再びやってきも、きっとその時代の人たちが立ち向かってくれるはず。
終わらない戦いであることを受け入れ、未来の希望を信じ、ひとまずは春野さんらの物語はおしまい。めでたしめでたし。


(左画像)映画Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!(Blu-ray特装版)

(右画像)Go! プリンセスプリキュアボーカルアルバム2

Twitterアカウント:http://twitter.com/RubyGillis


【今年のプリキュアさん】

キャラクターとしてはスカーレットさんが好きでした。
正直もうどうにもならない時、彼女の専用EDは実に励みになった。
「どの過去も生きる力に。私の炎、誰も消せない」と口ずさんで散歩したあの日が、今となっては懐かしい…。

あえて残念なところを挙げるなら、トワイライト様時代の力が直接は使われなかったこと。
「絶望が成長になる」ことや専用EDの歌詞を考えると、期待していたのだけどなぁ。
こう、トワイライト能力でディスピア様に一矢報いて、「あなたが教えてくれた力ですよ、お義母様」とやるような、そんな感じで。

【今年のプリキュアさん2】

これまでのプリキュアシリーズで徹底的に敵視されてきた「絶望」。
単純に排除するのではなく「絶望があるからこそ成長する」と向き合ったのは、新世代プリキュアらしい一歩だったと思います。
今までのシリーズでいうと「スイート」さんが思い浮かびますが、意味合いとしてはかなり違うと思う。

たとえば「子供の頃に親が死んだ。悲しい(絶望だ)。しかし弟妹を守るために奮闘して成長した。今は幸せだ」といったとき。

「親が死んだ」ことは「悲しい」ですが、「悲しみがあったから幸せがある」わけではない。
「悲しみは悲しみとして胸に抱えて、同じ悲しみを持っている皆と共有・連帯して笑顔になろう」です。
悲しいことがないならないで、笑顔にはなれる(それが叶うなら、その方がずっと良い)。

今作の場合「親が死んで絶望したが、その絶望を乗り越えるために努力したおかげで成長できた」です。
これは「親が死んだから成長できた。ありがとう」ではなく、「絶望したから成長できた。だからその「絶望」の感情に感謝」。
もしも悲劇や失敗に直面しても、絶望しなかったならば成長はない。

回想で春野さんの失敗シーンが怒涛の如く流れましたが、失敗に対し絶望せず「まぁしょうがないよねー」と流していたら、成長はない。
一つ一つで落ち込んで絶望し、問題意識を持ったからこそ、乗り越えようと努力できた。
OPやEDの歌詞が「失敗したり逃げたことがある」ような内容が見られたのも、このテーマの為だったんだろうな。

絶望するような悲劇そのものは勿論回避したい。絶望したくないし、絶望に負けたくない。
だからこそ回避しようとして成長するし、だからこそ絶望にも感謝する。
相容れないからこそ、存在を認める。この奇妙な関係。

【今年のプリキュアさん3】

グランプリンセスになれなかった理由が、「夢を守るのではなく、導くのがグランプリンセスだから」なのは面白かった。
これまでのプリキュアさんらがやってきた「絶対に守って見せる」⇒「ミラクルライトで応援」の構図ではない。
「絶対に守って見せる」⇒「それを見て民衆が蜂起」の構図。(あえて比較するならフレッシュのラビリンスでの最終決戦)

完全決着をつけないまま、次世代に託す…というのも良かった。
絶望がくると分かっているのに、抜本的対処はせず、次も乗り越えらえると信じて待つ。
目標を達成すべく努力はするけれど、同時に、完璧な達成が無理であることも受け入れる。現実にはこのバランスが難しい。。

メタ的にいえば、「「プリキュア」だけでは世の絶望はなくせない」。そりゃそうです。
「スマイル」や「ハピネス」で特に扱われていたように、所詮はアニメ。限界はある。
でも「プリキュア」を見て夢を抱いた子たちが、また次の世代へと繋げていけば、夢は限りなく実現していくはず。

【今年のプリキュアさん4】

これまでやってきたことをまとめつつ、新しい一歩を踏み出したような、そんな1年でした。
EDの「勇気試す今日はきっと 明日変えるためにあるから」は胸に刻みたい。
前作でも使われていた「勇気」ワードは、個人的に「根性」とかよりも好き。

「根性」には「じっと耐える」みたいなニュアンスを感じるけど、「勇気」には前向きなイメージを感じます。
学生時代に運動をやってたころ、よく仲間内で言ってた。「これから100メートルダッシュ20本行く。1分後には苦しんでるだろうけど、勇気を出して始めよう」みたいな。
今でも会議室のドア開けるときとか、思い出しますね。5分後には会社来なきゃよかったと思ってるだろうけど、勇気出して中に入ろう…。

怖いこともあるし、絶望もある。夢や目標には終わりはないし、完全解決もできない。
はるはるさんも言っていたように、「絶望しない」のはかなり厳しい。
ですが将来の絶望に怯えて立ち止まるのではなく、自分が絶望の感情を持てることに感謝して、その絶望を変えるために勇気を出して踏み出したいです。

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