穴にハマったアリスたち

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「女子には女性の意味もあるから、女子会は間違った言葉じゃない」に対する反論

2013年08月27日 | 王様の耳はロバの耳
機会があったら書こうと思ってたことを見かけたので。

女の子よ銃を取れ 第12回 もう若くはない女の子 Miss Forever Teenager

[引用]
「女子」という言葉があります。いつの間にか、「女子会」や「○○女子」など、さまざまな場面で気軽に使われるようになった言葉です。この「女子」という言葉が流行り始めてから、ずっと言われていることがあります。

「何歳まで、『女子』とか言ってるつもり?」

「大の大人が『女子』なんて、図々しいし見苦しい」

 実は「女子」という言葉は、辞書にもある通り、少女のみを指す言葉ではなく、女性一般を指す言葉でもあります。ですから、このような非難はそもそも的外れだと言えます。
[引用終]

これ、物凄く頭の悪い反論方法だと思う。

確かに辞書には「女子=女性一般」の意味が載っています。
しかし「辞書には別の意味も載っているから正しい」なんて理屈は成り立ちません。
実際にその意味で使ってなければ、全く関係がないのだから。

例えば「女子トイレ」や「女子サッカー」を、「婦人トイレ」「女性サッカー」と置き換えても意味は変わりません。
ですが「女子会」を、「婦人会」や「女性会」と言いかえると、ニュアンスが大きく変わります。
というかニュアンスが違うからこそ、わざわざ新語として「女子会」と言いだしたのですしね。

また論法としての欠点は、この言い分は相手も全く同じように使えてしまうところ。
使用されている文脈を考慮せずに「辞書に載っているから」を拠り所にしてしまったら、相手の「辞書に『少女』とあるのだからおかしい」を認めなければ矛盾してしまいます。
もちろん認めたら認めたで矛盾が発生するので、前提となる「辞書に載っているから」が不適切であることが明白になります。

よって「女子には女性の意味もあるから」は、全くもって見当違いの頭の悪い論法だと思う。
この手の「一見関係ありそうで、実際には全く関係ないことを、相手の誤りとして反論してしまう」「実は相手も全く同じ反撃法が使えてしまう」のは、結構やりがちなミスじゃなかろうか。

【補足】

比較として「日本男児」を挙げる例を見たことがあるので補足。

「日本男児」も成人男性に対しても使われます。
これを以て、「だから女子会もおかしくない」との弁も見ますが、上述の通りそもそもの成り立ちが違いますので比較になってません。

また仮に「男児=少年」の意味で使っているのだとしても、「日本という親の子供(まだ未熟な自分)」という謙遜の意が含まれてるだけに思われます。
これを受けて、同じように「女子会」や「30代女子」も、「何かに対する未熟な子供」の意で使っているのだと言い張ることも出来そうには思いますが、「女性」より「女子」にプラスイメージがあるからこそ、わざわざこれらの語が出来たことを思うと、ちょっと苦しいかなぁと。

【蛇足】

せっかくなので引用元の本文にもちょっとだけ。

筆者は「女性は」の主語で長々と書かれていますが、単に「価値基準を他人からの評価に頼っているから」というだけに思われます。
そういった人たちが、加齢や周辺環境の変化によってアイデンティティの危機に晒されるのは必然であって、男性なのか女性なのかは、ほとんど関係ないと思う。
(傾向として、異性からの評価を価値基準に置いている人が、女性に多いのかもしれませんが)
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テレビ放送記念感想:映画 プリキュアオールスターズ NewStage みらいのともだち(4周目)

2013年08月25日 | ライブ・イベントレポート(アニメ系)
【今年の鳥】

美翔さん大活躍!およそ7年ぶりとなる地上波出演です。



撮影の手順とか作法とか、色々忘れ去って久しいですが、それでも頑張ってくれました。
以前は戦闘中に見せなかった笑顔も、現在では溢れんばかりに。
ブラウン管に戻ってこれた喜びが、これでもかと伝わってきます。
おめでとう美翔さん。スパイラルリングの販促も、コミューンの紹介シーンも悉くカットされたけど、出演したことに意味があるんです。
後は瞬間視聴率が下がってないことだけを祈ろう。

■映画 プリキュアオールスターズ NewStage みらいのともだち(4周目)

この映画はとても好き。
特に冒頭からOPまでの流れは、プリキュアファンなら一度は思った事があるんじゃないかというところを、ぐさりとえぐってくる。
プリキュアさんは格好いい。本当に格好いい。夢中で応援してるその内に、だけど気が付いてしまう。
10年のこの年月が流れたのに、自分はまだ応援してるだけなのか。
散々感動したと言いつつ、翌日の朝になれば、どんよりしたネガティブ気分で登校したり出社してるだけの自分は、一体何なんだ。



坂上さん:
 「どうしよう。私、プリキュアの敵になっちゃった」

憧れていたはずの存在と、ふと気が付いたら敵になってしまってる。
このシーンの直前、フュージョンに襲いかかられた「友だちがいっぱいいる素敵な子」が、当たり前のようにプリキュアに変身して応戦してるのも、絶望に拍車をかけます。
あの子たちはプリキュアだ。私は、違う。

どうしようもない絶望の中、それでも坂上さんは前に進む。
「共有体験」をキーにするスイートチームに並走され、「メルヘン」であるスマイルチームに守られて。
「詳しい事情は知らなくてもお手伝いならできる」ハートキャッチに助けられ、「迷うことこそ人生。間違ってもやり直せる」「次の世代につなげていく」フレッシュに対フュージョンを託されて。

最後に伝説の戦士たるMH・SS・GoGoやってきてくれた時には、心底救われた気持ちになります。
夢原さんが来てくれた。だからもう大丈夫。私は、間違ってない。
百万言費やすよりも、力強く立ち向かう黒白先輩の姿に説得力がある。
まぁぶっちゃけ美翔さんはどうでもよい感じですが、そこら辺は数合わせなので気にしない。
ほらあんなにダメな子でもプリキュア面できるんですよ。誰だってプリキュアになれる…!

前作「DX3」での後、この方向に舵を取れたのは凄いことだと思う。
前にも書きましたが、「DX3」は「これぞオールスターズ」という体裁であると同時に、「この方法ではオールスターズを描くのに限界がある」ことも示してるんですよね。
結局、1年間のシリーズ本編での友情を越えられないのなら、シリーズ間交流といったところで限界が出てしまう。
(そしてだからこそ「最後のお祭り」として盛大にやったことに意味があり、「NS」につなげたことが凄いのだと思う)

何にせよ、最初に書いたとおり「NS」はとても好き。
これが第1作目のオールスターズだったら肩透かしだったと思いますが、9年目のあのタイミングなのが神がかってた。
「メルヘンに憧れ助けられた子供が、やがてメルヘンを体現する側に回り、次の世代のメルヘンとなる」なスマイルさんのテーマとも綺麗に一致します。

初代プリキュアを見ていた女児様が、プリキュア適齢期に成長できるくらいのこの長い年月、果たして自分はプリキュアになれるくらいの成長をできたのか。
色々と考えること、感じることの多い名作だと思います。

公開当時の感想:
 ●感想1周目
 ●感想2周目
 ●感想3周目

(左画像)
プリキュア ボーカルベストBOX

(右画像)
Yes!プリキュア5 Blu-rayBOX Vol.1 (完全初回生産限定)


当時できなかったので、こっそりTJさんのエコー本を紹介したい。どうしてプリキュアとライダーが争わないといけないの!?

【我らのエコーさん】

面倒くさい能書きはさておいて。
何はともあれ坂上さんが異常に可愛いのもこの映画の魅力。
プリキュア娘が忘れてしまった、キラキラした何かがこの子にはある…!

この後の坂上さんの生活を想像すると、何かもう、ぞくぞくします。
例えば、彼女も年頃の娘さんですから、その内、クラスに好きな男子とかできたりしますよね。
で、その男子が友だちと一緒に「お前、どのプリキュアが好き?」とか雑談したりするわけですよ(男の子は皆プリキュアが大好きですから)。

「誰と言ってもな~」「じゃあいっせいのせで指差そうぜ」とか、雑誌に載ってるプリキュア特集とか見ながら盛り上がったりして。
それを端っこの方から横目で必死に見る坂上さん。
誰、誰を指差したの…!ていうか、あそこに私、映ってるのかな…?(多分映ってない)

その後、たまたま下校が一緒になったりして。
勇気出して「あ、あ~、そういえば○○くんってプリキュア好きなんだっけ~」とか話しかけたりして。
必死に興味を引こうとするあまり、「実は私、プリキュアと知り合いなんだ~」とか言っちゃうんですよ。
もちろん食いつく男子。引くに引けなくなって、「じゃあ今度の日曜日に紹介するね~」とかついつい言ってしまって。

帰宅した後、半べそかきながら何とかエコーに変身できないかと奇行を繰り返し、でも当然ダメで。
どうにもならないので星空さんに電話して(唯一連絡先を教えてくれてた)、助けを求めて。
不幸にして星空さんの予定があわず、「じゃあ他の皆に聞いてみるね。誰かあゆみちゃんを助けてあげられる人いない~?」とか善意で恥を拡散されてしまうんですよ。

誰もがスルーする中、お人よしな桃園さんあたりが手を挙げてくれるんです。
そして心底うんざりした顔のmktnらと一緒に、やってくる日曜日。
喜ぶ男子。そしてこんな時に限って桃園さんの悪女スキルが発動し、男子はピーチさんに完全夢中。
最初は喜んでた坂上さんも、デレデレな男子に嫉妬が燃え上がり。
「私だって金髪ツインテールなのに…!」と凄まじい目でピーチさんをにらみ始め、そんな坂上さんを「こんなことに付き合ってあげたのに何あの態度」と、mktnらが冷ややかに見始める…。

もう考えるだけで涎が止まらないですね。丸一日くらいは余裕で妄想できる。

【フレッシュさん】

どうしてパッションさんは、アカルンを使って坂上さんを送り届けてあげなかったのか。

私的には「最短距離の正しい道を人から示されるよりも、自分で迷いながらも歩くことが幸せ」がフレッシュのテーマだから、で納得してる。

ただふと思ったのですが、そうするとパッションさんの能力はテーマと矛盾してるんですよね。
もしかすると瞬間移動はアカルンの能力と言うより、所持者の特徴を強化して具現化した結果なのかもしれない。
要は、瞬間移動はイースとしての能力の発露。
そういえば、ピルン・ブルン・キルンもそれぞれ所持者の延長線上の能力です。
そう考えると瞬間移動を駆使した「おもちゃの国」での戦いが、パッションというよりイース様っぽいのも腑に落ちる。

よく「瞬間移動使え」と言われちゃうパッションさんですが、内心では色々と葛藤もあるのかもしれない。

【フレッシュさん その2】



相田さん:
 「みんな!もう1問クイズだよ」
 「応援に駆け付けてくれたプリキュアの内」
 「道を間違って遅れたと言っていたのは」
 「キュアマリンともう一人は誰かな?」

桃園さんがろくでもない扱いされてる…。
何せ背景で流れている「マリンと会話しているシーン」は、尺の都合でカットされちゃってます。
本放送でやってないシーンをクイズで流すとは…。相田さんの編集力すごい。

なお相田さんは「遅れたと言っていたのは」とおっしゃってますが、劇中で桃園さんは「間に合った~」と言っておられます。
桃園さんのこの扱い、痺れます。どうかこのままの桃園さんでいて欲しい。
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感想:「風立ちぬ」

2013年08月25日 | 映画・コンサート・展示会・テーマパーク
色々と評判の「風立ちぬ」を見てきました。

■映画:風立ちぬ

面白い映画だと思った。
でもその理由がよく分からなくて、観に行った友人共々しばらく頭をひねりました。
特段に派手なシーンがあるのでも、何かどんでん返し的なものがあるのでもないのに。

多分一番大きいのは、非常に良いテンポなのかなと。
下手な演出だと、お涙ちょうだい的に長々描写してしまうところを(例えば妻の置手紙を朗読させるとか)さくさく進めてくれる。
そういえば「ラピュタ」もやたらに軽快に進むんですよね。
パズーもシータもムスカも、軽いノリで何度も死にかけてるのに、さらりと進む。

過剰に演出しないので、それがかえって登場人物たちの気持ちを伝えてくる。
主役が庵野さんなのも、確かにむしろ良かったと感じた。
これで「戦争の悲惨さに苦悩する」とか「妻を失って号泣する」とかをご丁寧にやられたら、くどすぎて急激につまらなくなったと思う。
アニメーションというより、絵本のような感じでしょうか。(絵が動かないといった意味ではなく、淡々と述べるという意味で)

戦争は良くないとか、飛行機が純粋に好きなのに時代が悪かったとか、そんな面倒くさいだけの予定調和的な説教もなし。
結核の妻との悲恋だとか、くどくどとした恋愛物語とかでもなし。
ただただ「飛行機が好き」という思いと、夢を形にしようとする情熱が淡々と伝わってくる。

撃墜される飛行機の描写や結核の様子も、戦争の悲劇さや病気の悲しさというよりも、夢の儚さといった印象を感じます。
撃墜されると分かってる飛行機を作るのは、不治の病の妻との生活に日々全力で挑むのと同じ。
破綻すると分かっていても(むしろ破綻すると分かっているからこそ)、大事な夢がある。
おそらくキャラクターを描きたかったのでも、ストーリーを魅せたかったのでもなく、脆くも強い情熱そのものを描きたかったのだろうと思う。

もっとスマートに考察なり感想なり書きたいところだけど、言葉にするのがとても難しい。
確かに人によって評価が分かれるのも分かる。
私的には、ジブリ映画の上位に入る良映画だと思いました。


(左画像)
風立ちぬ スタジオジブリ絵コンテ全集19

(右画像)
風立ちぬ サウンドトラック


以下から本文よりも長い蛇足。

【その1】

「風立ちぬ」さんといえば、喫煙シーンで話題になってます。

初めに私の立ち位置をはっきりさせておくと、現実世界の喫煙には大反対。
理由は発がん性だとか匂いだとかではなく、喉の痛みやくしゃみ、咳に襲われるから。
吸ってる本人に害があるのは構わないのですが(不健康な趣味なんて他にもいくらでもある)、煙草の特徴的なところは、望まぬ他者にも被害を与えること。(※1)
しばしば引き合いに出される酒でいえば、「一気飲みを強制する」等にあたります。(※2)
故に反対。

※1 なお誤解をされないように書いておくと、「望んで吸う」場合には苦痛ではない。
  例えば喫煙する友人と飲みに行く等はOK。
  要は「望まないのに吸わされる」のが嫌なのであって、分かってて吸う分には気にしない。
  酒を自由意思で飲む分には気にしないけど、強要されたら断固反対するのと一緒。

※2 「他者への被害=酔っぱらって暴れる」とは異なる。
  これに相当するのは「ニコチンの禁断症状でイライラして当たり散らす」等。

【その2】

で、「風立ちぬ」さん。

一番話題になってると思われる「結核の妻の横で、煙草を吸う」シーン。
簡単に書くと、以下のような感じ。

夜遅くまで設計作業をしている夫。
結核で寝込んでいる妻は、布団の中から夫の手をずっと握りしめている。
夫は愛する妻のため、片手で設計を続けていたが、ふと言う。

 夫:「煙草を吸ってきてもいいかな(手を離してもいいかな)」
 妻:「だめ。ここで吸って」
 夫:「でもお前…」
 妻:「いいから」
 夫:「そうか」(そして一服)

これに対し、「結核患者の横で吸うとは何を考えてるんだ」という反対意見が出てる。
更にそれに対し、表現の自由や時代性の観点からの再反対意見も出てる。

【その3】

私の感想としては、「場面の表現としては理解できる」「が、人物の表現としては疑問符」を持った。

結核の妻は、病院で治療を受けた方がいいと理解しつつも、夫の傍に居たくてあえて無理をしています。
これを踏まえれば、(直接の描写はされていませんが)受動喫煙で呼吸が苦しくても、それでも夫の傍にいたいし、それが幸せ。
妻の愛情が強調されており、表現として理解できるし納得できる。良い場面だとも思う。

ただ夫の人物描写としては理解に苦しむ。
史実がどうだったのかは知りませんが、少なくとも劇中では、「ちょっと世俗からはズレているが、飛行機が大好きな、誠実で進歩的な男性」として描かれています。
その彼が、何で最愛の妻の横で煙草を吸うのだろう?

例えば、

 妻:「そういえば最近煙草を吸わないのね」
 夫:「だってお前…」
 妻:「私のことなら気にしないで。煙草を吸ってるあなたを見るの、好き」
 夫:「そうか」

こういう流れなら、まだ分かる。
ですが、夫自らが吸いたいと言い出している。
しかも設計の仕事を中断する前提で。

もともと、妻と居る時間を犠牲にしてでも、飛行機の設計を行っている人物です。
それなのに、設計よりも喫煙を優先するとなると、優先順位が喫煙>飛行機>妻となってしまう。
「飛行機>妻」に関しては、それが彼の魅力であるし、一概に順位を比較できるものではないですが、煙草に関しては不可思議です。

要は「単にニコチン中毒だろう」という描写が、キャラクター性と合致していない。
逆に「僕は煙草なんて興味ない」と一心不乱に設計してる方が、(史実はともかく)キャラクターとしては納得できます。

故に、同じように問題視されている「学生が教室で煙草を吸っている」シーンは、「級友が煙草を吸ってる横で飛行機に夢中」という表現として理解できる。
盛んに「煙草を貸してくれ」と言ってくる友人が、設計に関しても『拝借』が多いのも、マイナス描写と受け取れる。
しかし「病床の妻の横で禁断症状にかられて煙草」は、どうにも理解できない。

【その3に追記】

コメントで「気分転換も大事。吸わずにイライラするよりも、吸ってスッキリする方が設計もはかどるから、二郎の価値観はブレてない」といただきました。ありがとうございます。反応を貰えるのは、やっぱり嬉しい。

確かにリフレッシュは大事です。
しかし煙草で無視できないのは、ニコチンによる禁断症状の影響が大きい点です。
「吸わないとイライラする」こと自体が、ただの気分転換ではなく中毒症状なことを物語っています。

多少なりと似たような状況であるアルコール中毒に置き換えてみましょう。

 夫:「酒が切れて手の震えが止まらない。ちょっと一杯飲んでくるよ」
 妻:「だめよ。ここにいて」
 夫:「でもお前」
 妻:「気にしないで。私も一杯もらおうかしら。一度、飲んでみたかったのよ」
 夫:「そうか」

病人に酒を飲ますなと批判はありそうですが、余命いくばくもないことを自覚してのことなら、表現としてはありだと思う。
アル中というとアレに思われるかもしれませんが、昔堅気で酒だけが楽しみの爺さんが、寝込んでいる婆さんの横で、久々の、そして人生最後の工作の腕をふるう…て感じのシーンなら、結構美しいんじゃないでしょうか。

ですが、本作の二郎さんのイメージには合わないんですよね。
進歩的で実直なはずなのに、煙草に振り回される…?
当時の喫煙率を考えればリアルなのでしょうけれど、その結果キャラクターがブレては本末転倒に思えます。

気分転換と言う事なら、ふたりの共通の思い出である紙飛行機を作って飛ばすとかでも良かったのではないでしょうか。
煙をたなびかせるのではなく、紙飛行機がくるくると部屋を舞う感じ。
楽しかった避暑地での思い出や、夢を目指して最後の日々を邁進する様子も重ねられます。
思い出も夢も、全て「飛行機」がキーワードなんだから。

もちろん、プロ中のプロである宮崎監督の演出に大それたことは言えませんが、素人なりに疑問に思ったのです。

【その4】

といったわけで、主人公のキャラ付けがブレてるんじゃないかと感じた。
「キャラを描きたかったのではないのだろう」と上述しましたが、尚の事矛盾を感じます。
何でそこで、わざわざ引っかかりを覚えるような嗜好設定をしたのだろう?

「当時としては当たり前の光景だった」という意見もありますが、私的にはほとんど意味のない指摘だと思う。
平安時代設定のドラマで美人が出てきたときに、わざわざ時代に忠実に下膨れやおはぐろを用意するか?というと、違うと思う。(※3)
仮に忠実に時代を反映したところで、結局見るのは現代の我々なので、「美人と認識できない奇妙な光景」になってしまう。
史実に忠実な歴史教材のようなものを作ることが目的ではないのですから、時代性はさして関係ないはず。

※3 煙草の「当人たちは意識していなかったが、実は中毒の影響でやっている」要素を加味すると、
  纏足(美意識以外に女性支配が絡んでる)を例にする方が適切かもしれない。

ただ「表現として禁止せよ」とまで行くと疑問。
喫煙を美化している(からあえて採用したように、私には見える)表現は、個人的には不快ですが、まぁスピード違反した車のせいで家族を失った人が、カーチェイスシーンに嫌悪感を持つようなもの。
不快に思う気持ちを止める理由はないけれど、禁止とまでいくと行きすぎかなと思う。
強いて言うなら、監督本人も言われているように「大人向け」とのことなので、年齢制限くらいでしょうか。

まぁそういったモヤモヤはあったものの、それでも「面白い」と思えたのだから、凄い映画なのだろうと思う。
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ドキドキ!プリキュア 第29話「マナのために!シャルル大変身!」

2013年08月24日 | ドキドキ!プリキュア感想
【次回のプリキュアさん】



美翔さんが!恥ずかしげもなく地上波に帰ってくる!
「出ると視聴率が下がる」「朝から縁起が悪い」と石を投げられるのにもめげず、再び美翔さんがブラウン管を舞い飛びます。
これは何が何でも見なければ。

そしてそのあおりで、次回30話の予告はなし。
果たしてNS1放送直後に流されるのか。それとも初の「予告なし」回が誕生するのか。
何はともあれ、大事な予告枠を先輩たちに譲ったドキドキさんたちは、本当に良い子です。

■ドキドキ!プリキュア 第29話「マナのために!シャルル大変身!」

相田さんは今日も大忙し。
押し寄せる書類の山に、にこやかに判を押し続けます。
多分あんまり中身を読んでない。
そして仮に読んでも、大概の事案には鷹揚に承認印を押すと思う。
実は会長に向いてないんじゃないか、この子。

その辺も含めて菱川さんはせっせとフォロー。
しかし同じく横にいた謎生物ことシャルルは、手伝おうにも手伝えません。
生き物としてのスペックが違いました。無念。

自分も人型になりたい。そうすればきっと役に立てるはず。
一念発起したシャルルは、ダビィ姐に泣きつき、奥義を伝授してもらいました。
とりあえず強く念じればいいらいい。誰かチョッピを捕獲してきて、同じことを教えて欲しい。



初めは短期間しかできないけど、慣れれば時間を延ばせるそうです。
美々野さんがうやむやの内に時間制限を突破したのは、慣れか。
エースさんも早く慣れればいいのに。そして「老化する必要がなくなりましたわ」と言いだせばいいのに。



変身したシャルルはしっかりきっちり働きます。
てっきり「手伝おうとして大失敗」パターンかと思いましたが、そんなトラブルは特になく。
普通に優秀な子だった。

劇中の発言によれば、シャルルは中学一年生相当のご様子。
いつの間にかプリキュアになってもおかしくない年齢ですね。
同年代の謎生物変身としては、九条さんという前例がいますし。
変身前に「なりたい姿を思い浮かべろ」と若干聞き捨てならないことを言ってたのはただの景気づけだと思いたい。
…まさか九条さんや美々野さん、本体と違う姿だったりしないですよね。。

頑張りまくるシャルルですが、頑張りすぎたあまり、ジコチュー襲来の際に不在にしてしまいました。
愛を振りまくあまり、取りこぼしがでてくる。まさしく相田さんの妹御。
だけど相田さんは自らシャルルの元にまで駆け付けてくれました。

相田さんが頑張ったから、シャルルも相田さんを手伝おうと思った。
シャルルが頑張ったから、相田さんも根性で走ってやってきた。
相田さんの欠点は後輩の育成だと思ってましたが(例:ソフト部の助っ人や弟子話)、ついてきてくれる人はついてきてくれる。

今回のジコチューは「両面から同時攻撃しないと倒せない」能力持ち。
たった一人の幸福の王子では解決できません。
新しいEDとも併せて、ドキドキさんのテーマ「リンクする」がだんだん明確になってきた。


(左画像)
ドキドキ!プリキュアボーカルアルバム1

(右画像)
ドキドキ!プリキュア キュアドール! キュアエース

ドキドキ!プリキュア 後期エンディングテーマ(DVD付)


この間のTEUCHIライブの感想を書く前に、次のTEUCHIの告知が始まってしまった。ぎゃおす。

【今週の四】



ずっと髪の毛おろしてたらいいのに。
どうしてドキドキさんには、余計なことして自ら劣化する娘さんが多いのだろう。

【今週の生徒会】



生徒会さん:
 「じゃあ文化祭で使う備品のチェックをお願いしようかな」
 「は、早い!しかも完璧」

彼は何を見て「完璧」と思ったのでしょうか。

劇中の描写では、ノートに何が書かれているのかは分かりません。
一般的に考えれば、品名と確認者、確認日付、保管状態をチェックするくらいと思われます。
要は「適当にチェック印だけつけてもバレない」類の仕事です。

しかし彼は「完璧だ」とおっしゃった。
何だ。何を記入したんだシャルルは。
現状を示す写真を添付したとかでしょうか。一時的に変身解除してスマホ機能を駆使したのか。

それとも、ここ最近壊れたり、購入、紛失した備品がいくつかあって、ちゃんとそのことが書いてあったから評価したとか?
だとしたら彼は備品の状態を、調査する前からかなり克明に把握していることになります。
地味に優秀な男です。さすが相田さんの傍で働いているだけのことはある。


ところで「文化祭」と何度も言われているのですが、その内出てくるんでしょうか。
プリキュアさん達は体育祭には腰が重いのに、文化祭は張り切る傾向があるような。
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ドキドキ!プリキュア 第28話「胸がドキドキ!亜久里の夏休み!」

2013年08月11日 | ドキドキ!プリキュア感想
【今年のプリキュアさん】

とうとう水着回がやってきた!



mktnに続く大挑戦。
いまいちはっきりしませんが、色的に相田さんと菱川さんでしょうか。
この勇敢な行為を褒め称えたい。

…抗議が来たら、「ウェットスーツです。アクア先輩と同じです」で乗り切ろう。

■ドキドキ!プリキュア 第28話「胸がドキドキ!亜久里の夏休み!」

相も変わらず、女子小学生様によるトレーニングは続いていました。
情けない女子中学生どもです。
単にやる気がないだけな気もしないではない。

そんな本日は夏祭りの日。
だけどそんなものは関係ありません。
王国滅んでるんです。遊んでる場合か。

だけど連日の無理がたたり、とうとう円さんは倒れてしまいました。
折しも記録的な猛暑日。いくら早朝とはいえランニングは命取りです。
それを二倍近い年齢のお姉さま方と同ペースでやったら、倒れない方がおかしい。



そんな円さんを影から見ていたクラスメイトの女の子。
お名前は森本さん。モブとは思えぬオーラを持つ娘さんです。
ほぼ間違いなく、数年以内にプリキュアに目覚める。

森本さんの登場により、特訓はうやむやに。
代わりに、森本さんも交えて夏祭りに遊びに行くことになりました。
円さんの憤りは止まらない。
別にお友達を否定したりはいたしません!
でも、国が滅んでるんですよ!そこのポンコツアイドルも、その辺忘れてませんか!



抗議の声は虚ろに響き、ふと気がつけば浴衣を着せられて夏祭りへ。
こんなことをしている場合では…。
今この瞬間にも、無辜の民がジコチューに苦しんでるのに…。



しかしそこは悲しき女子小学生様。
いざお祭りに参加して見れば、そこかしこに魅力がいっぱい。
嗚呼お姉さま方が享楽に耽っている。それなら私も少しくらい…。
円さんもどんどん堕落の道に…。
こうやって、あのアイドルも使命を忘れてしまったのね。。



円さん:
 「不思議ですわ」
 「最初の一口よりも、皆さんから貰ったかき氷の方が美味しいですわ」

みんなで食べるスイーツは美味しい。
全く同じものなはずなのに。
ていうかぶっちゃけただの氷なのに、どうして。

そこにやってくるジコチューさんたち。
狙いはエースさん一択。ドキドキさんたら、ついに無視され始めた。
最強説も囁かれたあの頃が懐かしい。

民間人を巻き込むわけにもいかないので、円さん・森本さんの二人だけ逃走しますが。
案の定ドキドキさんでは足止めにもならず。
でもでも森本さんの前では…。



しかし森本さんは逃げない。むしろ彼女は必死に戦ってくれました。
どうしてそこまで思い入れるのか。
なんでも昔、円さんに助けてもらったことをずっと覚えていたそうです。

円さん自身は特に意識にも止めていなかっただけに、この事実は重い。
人は知らず知らずに、人とリンクしてる。
以前から登場していた「お互いに意識していた特定の誰か」ではなく、突発ゲストなところがまた良い。

後から振り返れば大事な意味を持つことは多々あるし、特に意識しなかったことが大きな助けになったりもする。
夏祭りで遊ぶなんて、王国を救うことと比べればちっぽけなこと。
でもそれを否定してしまっては、プリキュアさんの存在意義に関わる。



円さん:
 「私には秘密があるんです」
 「それでも私を信じてくれますか?」
 「…では目を閉じて、待っていてくれますか」

どうやって行方をくらますかと思ったら、真っ向から切り出しました。
誤魔化しもなし。
森本さんに常識的な推察能力があれば、「ああこの人プリキュアだ」と気が付いたことでしょう。
でも分かっていて、お互いにそれを言わない。言えない事情があるのだから。
だからバレバレと分かっていても「信じてくれ」と円さんは出撃し、事情を察しても「信じる」と森本さんは目を瞑る。

なお、森本さんの前で、シャルルらは大してぬいぐるみのふりをしていません。
森本さんに常識的な推察能力というか、よほどの間抜けでなければ、「ああこの人たちプリキュアだ」と気づいたことでしょう。
うん、信じる信じない以前に、普通にバラしてないかドキドキのお姉さま方は。
それに気が付いてなかった円さんって…。
良いシーンだったはずが、シャルルらのせいで、単に円さんが周囲見えてなかっただけに見えなくもなくも…。

何はともあれ無事にジコチューは撃退。
来週はシャルルらが人化するそうです。ぬいぐるみの自覚も既にないようなので、時間の問題だとは思っていましたが…。
とりあえず絵面的に、菱川さんが犯罪者にしか見えなくなってしまうのはどうしよう。


(左画像)
ドキドキ!プリキュアボーカルアルバム1

(右画像)
ドキドキ!プリキュア キュアドール! キュアエース

ドキドキ!プリキュア 後期エンディングテーマ(DVD付)


暑さにかまけてTEUCHIの感想を書けてないですが、いつかその内、近いうちに書きます。

【今週の小学生】



円さん:
 「エースショット」
 「ばきゅーん」

この子は「5つの誓い」といい、小学生的ノリでやってるんだと思う。
ずっと孤独で辛かったですしね。。
それくらいの遊びは、むしろ年相応で良いのでは。

【今週の小学生2】



円さん:
 「人の外見をからかうのは最低の行為ですわ!」



エースさん:
 「美しさは正義の証!」

変身した途端に性格が歪む。
やっぱこの子に変身させちゃダメなんですよ!
あの諸悪の根源の化粧道具を、誰か早く取り上げて!
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ドキドキ!プリキュア 第27話「バレちゃった!?キュアエースの弱点!」

2013年08月04日 | ドキドキ!プリキュア感想
【今年のプリキュアさん】



エンディングが変わりました。
タイトルは「ラブリンク」。
たった、一言。端的に全てを物語ってる。



 『君をもっともっと知りたいな。夢中なことを知りたいな』
 『未来をみんなで探しに行こう』

 『少し震えて泣いちゃう時があってもいいじゃない?』
 『でも隣をみて世界に一人なんかじゃないっ!』

 『君と手と手つないだらもう友だちだよ』
 『本当の気持ちをあきらめなければ 奇跡起こるよ いま走りだせるよ』

前を向いて進め。でも横には仲間がいることを忘れないで。
私たちは、ひとりじゃない。
プリキュアシリーズを象徴するような名曲です。

■ドキドキ!プリキュア 第27話「バレちゃった!?キュアエースの弱点!」

今日も今日とてドキドキさんはジコチュー相手に苦戦していました。
それを見てエースさんもがっかり。
鍛えたはずなのに。ホントに使えない子たち…。

ため息ついて戦場を去ったその後。
自宅でくつろいでいると、ふとチャイムが鳴りました。
ぴんぽーん。はいはいどなたでしょう?



相田さん:
 「やあ」

ッ!!!!
まさかの自宅訪問!!
なに考えてるのこの人たち!



相田さん:
 「キュアエー」
エースさん:
 「円 亜久里です!!」

確かに厳しく当たった。上からバスバス物も言った。
でもだからって自宅に押し掛けて正体バラすとか!!
人としてやっていいことと、悪いことがあるのに!



非人道的すぎる行為に、円さんも大激怒。
大慌てで玄関口から引き離し、怪訝な顔するお婆様に手を振り。
何のつもりかと問い詰めてたところ、お菓子を届けに来ただけだそうで。
なんて狭い町内でしょうか。
本当に私たちは、国家規模の代理戦争をしてるんだろうか。



まぁこうなったら物のついで。
詳しい話を兼ねて、野点にお誘いすることにしました。
円さん家は有名なお茶の家だそうです。



円さん:
 「プリキュア・5つの誓い!」
 「プリキュアたるもの一流のレディたるべし!」

とりあえず言ってみた感。これで5個使いきりました。
次回からは「プリキュア・裏誓い!」とか「真誓い!」とか「滅殺究極誓いその1!」とか始めるんでしょう。
可愛いお子様です。



口やかましい円さんですが、よくよく見れば年相応に無邪気で愛らしいのです。
お婆さまによれば、お茶にお友達を呼んだのも、今回が初めてだとか。
無理をしてるんでしょうね、色々と。。

円さん曰く、彼女の出自はこの地球。
アイちゃんの力で変身し、戦ってきたそうです。
過酷な環境ですね。あの赤ん坊、ろくに言葉も話せません。
「敵はジコチューで、この玩具で変身して戦うんだ」すら、試行錯誤しながら学習したに違いありません。
まさか化粧道具が銃撃武器だったと気が付いた時は、歓喜したに違いない。良かった、これで戦いが楽になる。



彼女が「プリキュア5つの誓い」とか言いだすのも、辛い過去が垣間見えます。
どうしようもない絶望の中、己を奮い立たせるため、あるいは密かな楽しみとして、いろいろつけ足したり削ったりして、今の五箇条ができあがったんでしょう。
結果的に、出来あがった項目が「愛しあえ」と「己を信じろ」の二つに集約されてしまったのは、円さんの心の叫びなんでしょうね。
不安でどうしようもない時「己を信じろ」と鼓舞し続け、いつか誰か来てくれると信じて「愛しあって守りあえ」と呟いてたんだ。

変身後は老化してしまうのも、思いの力によるものだそうです。
この瞬間、ミューズさんを始めとした先輩方が色めきだつ。
ほほぅ。底上げブーツで頑張ったことを、思いの力とやらで否定ですか。ほほぅ。

とはいえ、一連の発言から円さんがいかに追い詰められいたかはひしひしと伝わってきます。
おそらく最初は女児形態で戦ったんでしょうが、リーチの差等々でどうにもならなかったんだ。
5つの誓いの最後が「レディであるべし」なのも、「その方が肉弾戦に有利だから」。
長らく一人で放置されたせいで、異様な進化を遂げてしまってる…。



円さん:
 「これまで、貴女たちに厳しく接してきて申し訳ないと思っています」
 「…今お話したことはお婆様も知りません」
 「どうかあの人には内緒にしてください」

嗚呼、正体バレに怯えまくってる。
言うなれば、お姉さん格として頑張ってたレイヤーさんの自宅に、いきなりアポなしで押し掛けてレイヤー名で呼びかけたようなもんでしょうか。
ガタガタ怯える円さん。お願いですから、正体を暴露するのだけは…。家族に罪はないんです。どうか許して…。

相田さんが精神的優位を確信したちょうどその時。
いつものジコチューさんが襲ってきました。
しかもプリキュアさん達を見習って、2人共同体制で。
あからさまに悪役風ですが、根は良い人らしい。
さらりと、今までの敵幹部がなかなか出来なかったことをやってみせた。

円さん:
 「今日は私もいきます」
 「5分で終わらせますわよ」

いつもは腰が重いのに、今日は積極的に参加してくれた…。
自宅バレがよっぽど辛かったんでしょうね。
戦いますから、勘弁してください。



だけど例によってドキドキさんは役に立たず。
もしかして、分かってやってるんでしょうか。
たまにはエースさんに全部任せよう的な。今日はちゃんと働くよね、言わなくても分かってるよね的な。

時間を気にしながら焦るエースさん。
だがしかし無情にも時間は過ぎ去り、エースさんが宣言した5分が過ぎてしまいました。
たちまち解ける変身。無理して成長なんてするから、こんなことになるんです。



待ち望んだ援軍は頼りにならず。
それどころか正体をバラすと脅迫され、守りたかった身内もピンチ。
絶望に涙するエースさんですが、そこでドキドキさんがようやく動いてくれた。

ドキドキさん:
 「くじけても立ち上がる強さを!」
 「支え合う心を!」
 「大事な思いを!」
 「未来の夢を!」

口々にエースさんからの教えを言いながら、見事敵さんを撃破。
話してる内容が、円さんの「5つの誓い」と形が変わってるあたりに、多少の悪意は感じますけれど。
一生懸命に考えたのに…。可哀そうと思って、そのままの形で定着させてあげてください。

どうにかこうにか今回はしのぎましたが、依然として厳しい状況に変わりはなく。
円さんの悩みは続きます。
次回はドキドキさん方を強化合宿に連れ出すそうです。頑張れ円さん。


(左画像)
ドキドキ!プリキュアボーカルアルバム1

(右画像)
ドキドキ!プリキュア キュアドール! キュアエース


別番組ですが「キョウリュウジャー」さんのEDに、ハリケンジャーさん御本人の投稿が採用されました。
さりげなさすぎて熱い。現在10周年企画実施中。
公式サイトはこちら

美翔さんも見習ったらどうでしょうかね。CMを作ろうキャンペーンに、しれっと美翔さんが映ってるの。

【今週の5人目】

円さんは明らかに強迫観念に囚われてる。
というわけで、もっと力を抜いていいんだと学んで、無理やりな老化変身も改めてください。
まぁ国が滅びる騒ぎなのだから、まだ足りないくらいなのかもしれませんが。
長期間戦える方が、絶対強いですよ!
だから止めましょうね、無理のある老化は!

ミルミルさんのように、時間制限を克服する方に進化しないことを祈ろう。

【今週の5人目その2】

玄関で騒いでいたので出てみたら、あからさまに何かを隠しつつ、離れて会話。
野点に招いた際も、他の人たちとは離れた遠いところに場所どり。
様子を見に行ったら、「ちょっと歩きたい」とやっぱり急に席を外す。

孫娘の言動が怪しいです。
そのまんま素直に見ると、悪いお姉さんたちに脅されているようにしか見えません。実際、そうなのですが。
お祖母さんは相田さんのことは知っているようですが、わざわざ野点の席を立って様子を見に来たのは、それなりに気にしてたんじゃないかな。

【今週の5人目その3】

円さんは以前にキングジコチューと戦い、敗北したそうです。
ジコチューは様々な国に侵攻していたようなので、彼女の言う敗戦がトランプ王国戦であったかどうかは不明。
剣崎さんの様子を見るに、別の国の可能性が高そう。

と、すると円さんとジョー岡田さんはほぼ無関係と予想されます。
岡田さんが玉子を拾ったのも、本気で偶然だったか。
数々のとぼけた言動は、本当に知らなかっただけ。厄介な。

しかしそうすると、円さんがどこの国家の兵器なのかが疑問です。
純国産なんだろうか。
結局アイちゃんの出自が不明なので何とも分からない。

スピンオフで円さんが単体で戦ってた頃の話も見てみたいですね。
さぞかし地獄のような日々だったに違いない。
月影ゆり14歳による「ムーンライト!プリキュア」と並んで、ドキドキ前史は大変に気になる。

【今週の剣】



この子、本当にアイドル様なのかしら。
まこぴーが気づいてないだけで、歌唱力で人気が出たのではなく、バラエティ枠で人気があったんじゃないかしら。

あと相田さんが何気に邪悪な顔してる。
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見かけた気がするので反論する その4:米食う人々

2013年08月03日 | 王様の耳はロバの耳
前に書いた記事の続きと言うか派生。
ふと見かけて悶々としたので、書いてみる。

(1)『児童性犯罪者の多くは漫画やアニメを見ていた。
  だから漫画やアニメを見ると性犯罪に走る』

これへの反論として、下記のようなのを良く見かけます。

(2)『犯罪者の多くは米を食べている。
  だから米を食べると性犯罪に走る。
  これと同じくらい馬鹿げた理屈だ』

この論法は的外れだと思ったので、それについて。
(念のために書きますが、説(1)は馬鹿馬鹿しいほどに間違ってると思う。
 ただ、理屈が通ってないのは落ち着かないので、あえて書く)


仮説(1)を主張する人としては、根っこには「漫画やアニメには児童に対する性的なシーンが含まれる。だから犯罪を誘発する」があると思われます。
「知識として知っているから」「関係性の高いものに興味があるから」、それを実際にやってしまうという理屈。
まぁそれ以外の様々なこじつけも、後付けで幾らでもするんでしょうけど、とりあえずは。

従って「米を食べる」例を出すのなら、対応する犯罪は「おむすびの万引き」等です。
常識的に考えれば、わざわざ「おむすび」を狙って万引きする犯罪者(パンでも麺でもなく)は、過去に米を食べたことがあるでしょう。
よって「米を食べることと、おむすびを万引きすることには関連性がある」と言えます。
「米を食うと犯罪者になる」は、この意味においては正しい。

以上により、論(2)による反論に対して再反論されるのは必然だと思う。
彼らの脳内では「ある物に興味があったら、それに関連する物にも興味を持ち、暴走する可能性がある」なんだから、「米と性犯罪は全く関係ない」もしくは「おむすびを万引きする人は米を食った事があるだろうから、反論になってないじゃないか」と納得しないはず。
(もっとも、規制賛成派からは「極端だ」「屁理屈だ」といった、「実は何がおかしいのか分かってないんじゃないか?」と思いたくなる再反論しか見たことないですけれど)


(1)に反論するのなら、「漫画と実在の人物には関連性がないことを示す」か「漫画よりも実在の人物に近いものがあることを示す」の方が適切だと思う。

・「漫画と実在の人物には関連性がないことを示す」
 ⇒漫画と実在の人物は関係がない。だって紙ですよ紙。

  「米を食ったらサカナの万引きをする」くらいおかしい。
  「米を食ったらおむすびを万引きする」なら理解できるけれど。

  「漫画を読んだら、自慰が流行する」は理解できるけど、
  「漫画を読んだら、性犯罪をする」は意味不明。だって紙なんだから。

・「漫画よりも実在の人物に近いものがあることを示す」
 ⇒確かに素敵な子を見ていたら、性的に興味を持つのも理解できる。
  そして当然ながら、漫画よりも実写ドラマ。
  実写ドラマよりも現実の異性の方が、関連が高いのだから影響は大きい。
  よって漫画が危険ならば、漫画よりも先に実写ドラマや現実の異性との接触を禁止すべき。

前者を否定しようとすると、後者で自分の首を絞めることになる。
後者を否定しようとすると、必然的に「漫画を読むと性犯罪に走る」を否定せざるを得なくなる。
「漫画の方が、実在の異性よりも実在の異性との関連が高い」ことを証明するミラクルな方法があれば別だけど。

よって「米を食べていた」の例よりも、「実写ドラマや映画を見ていた」の方が反論としては適切じゃなかろうか。
「実在の異性との接触」まで行くと「禁止するのは非現実的」との反論が予想されるので、「実写ドラマや映画」。

…あれ?規制賛成派としては、「実写ドラマや映画も禁止するのは非現実的」「だから(影響力は低いが)漫画を禁止せよ」のスタンスなのかしら?
まぁそれを言いだしてしまったら、単なるマイノリティの迫害だと自白するようなものなので、自爆極まりないですけれど。
(そもそも漫画が少数派である保証もないですし)

といったわけで、「理屈を思いついたけど、実際に使う機会がなさそうなので吐き出してみる」的記事、終わり。


【蛇足】

別視点から。

「犯罪者の多くは米を食べていた」を、
「多くの人が米を食べているんだから、原因とみなすのはおかしい」ではなく、
「米を食べない人も犯罪を行うから、米と犯罪には関連はない」の観点で使ってるのなら、ちょっと話は変わる。

本当に関連性があるかどうかを検討するのならば、「○○をしていた人」だけを調べても無意味。
「○○をしない人」と比べる必要があります。
(占いの的中率を調べるには、「当たった占い」だけではなく「外した占い」も調べないといけないのと同じ)

「犯罪者は米を食べていた。しかし米を食べない人も犯罪をする。よって米は関係ない」
⇒「犯罪者は漫画を読んでいた。しかし漫画を読まない人も犯罪をする。よって漫画は関係ない」

ただ、この方向性で言おうとすると「本当に漫画を読まない人も犯罪をするか」を調べる必要が出てくる。
(常識的に考えて、刑務所に入るような粗暴な不良や親父が、プリキュア大好き人間の集まりとは思えないですが)
またわざわざ「多くの人が該当する米」を例に出してる都合上、「多くの犯罪者が漫画を読んでいる」かのような錯誤をしやすい構成になってるのも、どうかと思う。
例えとしてはあんまり良くないのかなと。

ちなみに「米を食う」ではなく「犯罪者は空気を吸っていた。だから空気が悪い」の例えになると、また話が変わってくる。
「空気を吸わない人は死ぬ=犯罪をできない」ので、確かに空気と犯罪には関連性がある。
ただし空気を禁止すると、犯罪よりも酷い自体になるので、禁止できない。

漫画に置き換えると、「漫画を読まないと死ぬ」…はさすがに言いきれないので、「漫画を読まないとコミュニケーションに難が出る」とか「他者への興味を失う」。
⇒「性犯罪をするには他者に興味を持つ必要がある」
 「他者に興味を持つには、漫画を始めとしたフィクションとの触れ合いが必須」
 「漫画を禁止すれば他者への興味が薄れるので犯罪は減るが、それによる損失は犯罪よりも大きい」
 「だから漫画をやり玉に挙げるのは間違っている」
というスタンスになると思う。
なんというか、かなり回りくどい論法になってしまう気がする。

【蛇足2】

結局は「なんで漫画と犯罪に関連があると思うのか」を、規制賛成派から出してもらわないと、ちゃんとしたことは言えないですね。
データや統計が出せないのはもう分かってるので、せめて「どうして感覚的にそう思ったのか」は知りたいです。
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