穴にハマったアリスたち

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(第40話)わんだふるぷりきゅあ!「ワンニャン大事件」

2024年11月16日 | わんだふるぷりきゅあ!
■(第40話)わんだふるぷりきゅあ!「ワンニャン大事件」

犬飼さんと猫屋敷さんが、それぞれ犬と猫になりました。ニコ様がやらかしたのです。
そして元に戻りました。ニコ様が頑張った。第40話、完。

言ってしまえばそれだけなのですが、今回、唐突に「トラメは遊びたがっているのでは?」と察しました。今更ながらに。
これまでも彼は「遊び」的な言動をしていましたから、フレンディさんのヒアリングスキルがかなり不安になってくる。

また強いて深読みするのであれば、今回の動物化で行動まで動物になっていたのは気にはなります。精神は肉体に従属する。
見ようによっては「言葉や普通のワンダフルでは、相手の気持ちは本当には分からない」「相手と同じ立場にならないと理解できない」の描写にも見えます。

これ自体はそれほど違和感のある主張ではないものの、そのまんま適用すると「ヒトも絶滅して同じ経験をしないと、ガオウの気持ちは分からない」になってしまう。
全滅エンドは当然できないので、そうすると「ガオウの気持ちは真には理解できない」が結論。
「あなたの気持ちを分かることはできない。でも仲良くしたいんだ」「お前たちを許すことはできない。しかし後進(バトル=遊びを通じてヒトとの距離が縮まったトラメ達)に託そう」みたいな着地かしら。

今回、本拠地にプリキュアが来ているのに、ガオウ様はわざわざ社を離れています。
プリキュアが来ることを知らなかった…の可能性もあるにはあるのですが、イメージ的に索敵能力が高そうなオオカミなので「気づかなかった」はちょっと悲しいものがある。
社に戻った後、ニコ様や人間の匂いをかぎ取って、焦ったりしたんだろうか。

そうではなく意図的に避けたのだとしたら、これまでのラスボス格とかなり違います。
あんまり戦いとかしたくない心境になったんだろうか。何か序盤ではハムスター相手に「雄たけびをあげろ!戦え!」とか必死に煽ってたのに。
いつの間にかすっかり丸くなってしまわれた。

最終話や決戦話を除けば、残りはもう秒読みです。ここからどう畳むんだろうか。というか、今作はガオウ様が納得しさえすればそれで終わりなので、いつの間にかどっかに行って「そういえば最近ガオガオーンみかけないね~」とお散歩してエンドも、状況的には起こり得る。むしろ派手なラストバトル的なものに至る展開の方がむずかしいような。

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(第39話)わんだふるぷりきゅあ!「ニコエボリューション!」感想

2024年10月31日 | わんだふるぷりきゅあ!
■(第39話)わんだふるぷりきゅあ!「ニコエボリューション!」感想

ハロウィンです。仮装です。アニマルタウンの人々も、ご自身の名前にちなんだ動物の格好をして練り歩きます。この町に選択の自由はない。

と思いきや。犬飼さんはウサギ耳をおつけになってた。さすがは特別なワンダフル様。残酷なまでに彼氏彼女をアピールなさってる。

仲睦まじく写真撮影とかしちゃったりしてる特別様。それを見る普通のワンダフルさんは何を思うのか。何にも考えてない気もするし、言葉に出さぬ何かを感じているようにも見える。

それが影響したかは定かでは有りませんが、こむぎは一人外へ。脱走です。前回の話は何だったんだ。栗原さんに顔向けできない。

しかもフラフラとついて行った相手はラスボス・ガオウ様。おまけに脱水でぶっ倒れた。二重三重の危機。

だけどガオウ様は優しかった。水を飲ませてくれて、見守ってくれる。そういえば町の人々にも手を出しません。まぁ今まで散々「暴れろ!牙を剥け!」と小動物を必死に煽ったりもしてましたけど。

そこに犬飼さんらもやってきた。開口一番「勝手に出歩くな」。開口二番「そんなこと(こむぎ)よりも、あれがガオウだ」。ひどい。

あまりといえばあまりなことに、ガオウ様も何かを気づいたのか。
とりあえず変身を封じた後、こむぎをガオガオーンにしてみた。がおがおーん。こむぎ、吠える。

慌ててこむぎを抱きしめて呼びかける犬飼さんでしたが、そこは普通のワンダフルの悲しさか。もとに戻せず。初期にはハグ一発で浄化してたのが懐かしい。変身未変身、ガルガルとガオガオーンの違いはあるとは言え。

もういっそガオウ様に引き取ってもらったがいいんじゃないかな。とも思った矢先、謎のオオカミさんの遠吠えがこむぎの脳裏に。
ガオウの元仲間的なオオカミの思念だかが助けてくれたのか、それとも犬飼さんの呼びかけが遠吠えのように聞こえたのか。

定かでは有りませんが、とりあえずこむぎは復活なされました。
そして通りすがりのコウモリに、ニコ様を叩き込んで浄化しました。
あとニコ様が人間態になって、ガオウ様と何か話して、ふたりして体力切れでバタリと倒れ、お開きになりました。
なんか鍋でもつつきながら会話すれば、それなりに分かり合えそうな気がする。

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(第38話)わんだふるぷりきゅあ!「こむぎの帰る場所」感想

2024年10月26日 | わんだふるぷりきゅあ!
■(第38話)わんだふるぷりきゅあ!「こむぎの帰る場所」感想

ある日のこと。どこぞの施設で余生を過ごしていた栗原さんのところに、犬を連れた女子中学生様がやってきました。
2年前に手放した犬です。託した先の不祥事で行方不明になり、大変に心を痛めていたのですが、無事だったようです。良かった。

それは良いとして、件の預け先が同行してないのは如何なることか。あとこの娘さんの親御さんはどこだ。
まぁ先に話を聞いたとか、車の中とかで待機してるのかもしれませんが、今この場にいて欲しい。

娘さんは犬のことを優しく語ります。良い子なんでしょう。しかしながら微妙な牽制も感じます。マロンを世話してくれてありが…「こむぎです」…え、あぁまぁマロンを…「こむぎです」。

たぶんこの子、マロンを引き渡せと言われると警戒してるぞ。育てられないから手放したのに、妙な誤解をされてそう。
栗原さんも微妙に眉をひそめる。どうしたものか、これ。

年の功で上手く場を作りはするものの、何か急に叫んで去っていったり、特別なワンダフル臭する男子が勝手に車椅子を動かしたりと、やたらに慌ただしい。
犬の預け先だけでなく、ここのスタッフさんもどこに行ったんだ。

おまけに、また一人女の子が増えて、何か飛びついてきてわんだふるわんだふる言い出した。マロンはどこいった。また逃がしたのか。

しかしそこは聡明で温和な栗原さんです。
よく分からんが、たぶんこの子がマロンだ。
元より無事でいてくれるならそれで十分です。いや状況からして、逃げた時に事故にでも遭い、霊獣に転生したとか何とかそういうのな気もするので、「無事」といってよいのかは分かりませんが、まぁ良いんだろう。この謎の中学生に改めて預けよう。

こうしてこむぎさんは、平和裏に犬飼家で普通のワンダフル生活を続けることになりました。世界は今までどおりに続いてゆく。

【過去とこれからと】
「ガルガルしてるところを拾った」は、伏線でも布石でもなく、ただの設定だと思っていたので、このタイミングでやったのはちょっと意外。
ぶっちゃけペットショップの話題を避けるための方便に過ぎないと思ってた。

だから案の定というか、設定の補強をしただけかなという印象。こむぎを巡って悶着が起きるとか、トラウマだとか捨て犬問題とかはやりようがないので。

例年であれば、個人回の総決算みたいなタイミングで、極言するなら一回パスみたいな回をやったのは、勿体なかったように思う。ここから何か繋がるのかもしれないけれど。

犬飼さんが、手放すかどうかを一切迷わず、こむぎにも相談しなかったのは良かったです。
ザクロに攫われた悟くんに対しては迷いがなかったのに、こむぎで迷ったらバランスが悪い(拉致という犯罪性の高さの違いはあるものの)。

尤も、栗原さんにはマロンを引き取る選択肢は元よりありません。
逆に言うなら、「いろはは構成上、迷えないし相談すらできない」→「元の飼い主に戻す選択肢は潰しておきたい」の詰将棋的な必然の産物なのかも。
やっぱりこのタイミングでやるにしては、消化試合感が強いような…。

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(第37話)わんだふるぷりきゅあ!「みんなで初デート!?」感想

2024年10月13日 | わんだふるぷりきゅあ!
色々と思うところもあるけど、開き直って茶化す方が良い気がしてきた。
(※元々うちはこのノリです。プリキュアでやるのは10年ぶりぐらいですが)

■(第37話)わんだふるぷりきゅあ!「みんなで初デート!?」感想

本日は悟くんの初デート。めでたいです。
しかしながら彼はペットの兎を同伴。
お相手のプリキュア娘も犬を同伴。

ごく自然にペットも連れてきたのでしょうけど、大事な初デートです。
斯様な緩衝材は許されず、ペットは猫組に没収されました。特別なワンダフルから逃げるな。ふたりきりで向き合え。

頼みの綱のペットを奪われたふたりは、ギクシャクと近所を探索。中学生が徒歩移動できる範囲となると、ご近所さんにだいぶ目撃されてそう。
まぁ隠すことでもないので、堂々となさればよい。普通のワンダフルどもに見せつけるのだ。特別なワンダフル様のお通りぞ。

そうこうする内に、悟くんもだんだん余裕が出てきました。
あの!犬飼さんが!僕相手に照れている!

思えば山に誘われ海に誘われ。動物園で遊び、牧場で遊び。当たり前のように家に上がり込んだり、上がり込まれたり。

少しは意識してくれてるかと思いきや、まるで眼中になかったとかいう生き地獄をこえての今です。我が世の春を噛み締めたい。

一方その頃、没収されたこむぎは、様々な形で餌付けされていました。
ねぇねぇいろはは〜?あれは特別なワンダフルだからね。
じゃあ今度はこむぎも〜?あなたは普通のワンダフルだからね。

そこにガオガオーンが現れた。キリンです。アニマルタウンには野生のキリンが住んでいる(鏡石の逸話より)。

これ幸いとフレンディを呼んで来ようとするメエメエでしたが、即座に猫屋敷さんに止められました。デートを邪魔してはならぬ。
ぶっちゃけフレンディが居なくても、たいして戦力かわらんし。エターナルキズナシャワー?そこにいるニコ様を代理にすればいけるんじゃ?

しかしながらキリンは強かった。首を狙って集中砲火とかいう、冷静に考えたらエグいことされてるのに強かった。

それでもリリアンさんは頑張った。なんでフレンディを呼ばないのか、いまいち分かってないワンダフルも頑張った。大親友と普通のワンダフルになったメエメエも頑張った。
たとえ普通のワンダフル認定されようと、相手のために頑張る。それでこそワンダフル。

そこにフレンディさんがやってきた。普通にやってきた。
でかいキリンが暴れてたら、普通に気づく。
そして変身して参戦し、普通に蹴散らされた。フレンディさん、戦力にはならんからな…。

悟くん
「キリンは首じゃなくて足を狙うといいよ」

というわけで、足を狙い撃ちして行動を封じ、大技撃ち込んで始末しました。
フレンディが要るのは、悟くんを呼び出すためだな。

こうして特別なワンダフルによるデートは終わりました。
よく分かってないこむぎさんが、普通のワンダフルのデートをご所望なのが切ない。
普通のワンダフルって何なんだ。

次回はこむぎの元飼い主の話。
このタイミングでその話はかなり怖い。
「また遊びに来るワン!」だと厄介払いにも見える。「いろはの家がこむぎの帰るところワン!」だと、でも犬飼さんは特別なワンダフルに夢中ですよとなってしまう。
大丈夫なのかしら、こむぎさん。

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(第36話)わんだふるぷりきゅあ!「特別なワンダフル」感想

2024年10月11日 | わんだふるぷりきゅあ!
■(第36話)わんだふるぷりきゅあ!「特別なワンダフル」感想

悟くんに彼女ができました。おめでとう。

プリキュアさんはああ見えて、恋愛はそれなりに扱ってきています。
先日の「オトナプリキュア」の夢原さんは結婚、日向さんは婚約、美翔さんは彼氏持ち(の後に失恋)しています。
ドキプリ映画ではマナさんが結婚、はぐプリ最終回では野乃さんが(おそらくは)結婚しています。
非レギュラーも含めるなら、花咲祖母。トゥモローさんも挙げて良いと思う。
告白されて断ってはいない桃園さん、愛乃さん。断った人だと氷川さん他多数。

そういったわけで「初のカップル」と呼ぶには、「但し人間同士に限る」「但し日曜朝の本放送に限る」等の前提条件がいるのですけど、大々的に取り上げて盛り上げたのが異色なのは確か。おめでたいです。

【男の子だってお姫様になれる】
演出的に、悟くんは意図的に「格好悪く」描かれていたように思います。

関係を変えたくないと静観していたのに、いざ他の男の影が見えたら慌てて動き出す。
戦闘中に勝手に盛り上がり、衆人環視の中で告白しようとする。が、結局はビビッてごまかす。
第三者がお漏らししたので、成り行き任せでやっぱり告白。
翌日には「忘れて」と取り下げ。
純然たる足手まといになって攫われて、その後OKを貰ったら「忘れて」は撤回。

公式サイドは何でこんなことを?と言いたくなるほど、格好がついていません。
ただ、おそらくは「あえて」やってると思われます。

全プリキュア展でも大々的に掲げられていた、プリキュアのコンセプトである「女の子だって暴れたい」。
これとセットになるのは、はぐプリでも言及された「男の子だってお姫様になれる」。

今回の悟くんはまさにこの「お姫様(無力な守られる存在)」です。
確かに格好悪くはあるかもしれないが、それで良い。
ここで「男らしく」犬飼さんを庇って戦って告白…等にしなかったのは、とてもプリキュアらしいと思った。

【念願かなって…?】
もう一方の当事者の犬飼さん。
彼女はこれまで、不自然なまでに内面が描かれてきませんでした。
何か仕掛けがあるのかと思っていたのですが、なんと何もなかった。
本気で悟くんをどうとも思っていなかったらしい。逆に恐ろしい…。

もはやそれって「脈なし」と言うんじゃなかろうかとも思うのですが、ザクロさんに悟くんが攫われかけたこともあって、急に恋心が芽生えました。

急な告白と、眼前での誘拐で自分の気持ちに気づいた。劇中人物の心境としては、別におかしくはない。
おかしくはないのですが、引っかかりはする。

例えば「最近まゆちゃんと悟くん、仲がいいな~(ずきり)」「あれ?なんか、変な気持ち」みたいなのを、これまでの話で差し込んでこなかったのは何故だろう?
わんぷりさんが扱っている「言葉」と「言葉にならない想い」とも整合するので、避ける理由がいまいち思い浮かばない。
あるいは、仲良くするペット夫婦を見て「私もあんな風になりたいな~」等々の恋愛観を語るでも良かったはず(犬飼父母の馴れ初め話とかでやってた?)。

そういったわけで、「突然、恋に目覚めた」なので、豪華な作画や演出といまいちしっくりこなかったのが本音です。
メタ的には「悟くんが好きに決まっている」「カップルになるに決まっている」の期待が先行していたので、伏線も布石もなく、設定をなぞったかのような違和感もある。
悟くんにとっては「念願かなってカップル成立」でも、犬飼さんにとってはそうではない。

無論、好きになってからの時間が短いから劣っているといったことではないのですが、「プリキュアに彼氏ができた」ではなく「プリキュアの彼女ができた」の展開はどういう視点で見ればよいのか困惑します。

もしかしたら「付き合ってみたら何か違ったので別れる」「別れたけど、仲違いしたのではない」等を、鏡石の逸話やガオウへの回答に絡めて行う…つもりなのかしら。これだけ力の入った演出をやったからには、なさそうな気がする。
(なお恋人関係になってから別れた前例は、美翔さん。自分自身ではなく親が離婚または片方のみのプリキュアとしては、蒼乃さんや平光さんがいる)

【飼い犬のワンダフル】
主人公こむぎ。もはや主人公なんだろうか…?
今回も犬ゆえに蚊帳の外に置かれてしまいました。

第1話やOPの様子、なかよし版の動物園回などから推測するに、「悟といろはの特別なワンダフルに疎外感を受ける」はやりそうに思えます。というか、そのために恋愛話をやったのだと思う。

ただこれも、視聴者側の妙な期待が先行してしまってるようにも感じて、何となく釈然としない。
次回はデート回のようなので、あまり先入観を持たずに、放送を待った方が良いのかもしれない。

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(第34話)わんだふるぷりきゅあ!「ねこ、ネコ、猫集会」感想

2024年10月06日 | わんだふるぷりきゅあ!
■(第34話)わんだふるぷりきゅあ!「ねこ、ネコ、猫集会」感想

猫屋敷さんに手がかからなくなったこともあり、ユキさんはのんびりとお散歩に出られました。
この機会に、前からちょっとやってみたかった映画鑑賞やらカフェやらを満喫…はできなかったようですが、とりあえず色々試した。
そして子猫を助けて猫集会に混ざってみた。子育てに一段落ついた主婦様のようだ。

以前、鷲尾さんは「プリキュアとは自立している者だ」と述べた(正確には「自立」との単語は記事見出しに使われただけで、鷲尾さん本人は言っていない)。
飼い主とペットでベッタリ状態はプリキュア的ではない。故に猫屋敷さんは親や友人と、ユキも界隈の猫とコミュニティを作っていく。

さてそうすると、こむぎがどうするのか疑問です。
犬は猫と比べて、外を勝手に出歩かれるのは困ります。自立のしようがない。
公式様も当然そんなことは分かっていたはずで、おそらく何か大きな仕掛けがあるのだろうと期待しています。

もう一人、悟くんも気になります。
この感想記事は35話放送後、36話放送直前に書いているのですが、今時点の悟くんは犬飼さんに依存しまくっている。
動物知識も犬飼さんと仲良くなるため。彼女に頼られる位置にいたいので、今も頑張ってる。
恋する若人としては間違ってはいませんが、「自立」の観点でいえばかなり危うい。告白も主体的にできなかったし。

猫組がほぼ決着したように見えるので、これからはいよいよ本筋の犬組の話に入ってくるはず。
主人公であるこむぎのエピソードをどう展開するかは、そのまんまわんぷりの総合感想に関わってきますから、面白い仕掛けに期待したい。本当に期待したい。こむぎさんの双肩にわんぷりがかかってる。


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(第35話)わんだふるぷりきゅあ!「悟の告白大作戦」感想

2024年09月29日 | わんだふるぷりきゅあ!
■(第35話)わんだふるぷりきゅあ!「悟の告白大作戦」感想

わんぷりで最も注目を集めてしまってるとも言える悟くん。ついに危機感を抱き、犬飼さんへの告白を決意なされました。そしてヘタレた。挙句にメエメエ経由で、恋心が犬飼さんに伝わった。むごい。

鏡石の逸話、映画のタヌキ、同じく映画でのこむぎの叫び、猫屋敷さんの旧友とのエピソード等々から、わんぷりは仲良くなった後の関係性の変化を描いているように思われます。
悟くんが告白を保留していたのは、関係を変えたくなかったから。これが「変化を急ぐ必要はない」のポジティブ要素なのか、「変化から目をそらしている」ネガティブ要素なのかは気になっていました。今回を見るに、後者だったっぽい。

告白する/告白しないの二択で「関係が変わる」を考えていましたけれど、冷静になってみれば、関係の変化の決定権が自分にあると思うのは傲慢です。
猫屋敷さんも、旧友と仲直りする機会が来る前に、転校でタイムアウトになった。

今回メエメエがやらかしてしまいましたが、望む望まないに関わらず変化は起きるという文脈なんじゃなかろうか。
ハードな要素でいえば「死」。いつまでも待っていてはくれない。
ガオウもこのパターンで、何かを先延ばしにしていて終わりを迎えたのかもしれない。

悟くんには気の毒ですが、でも仮に主体的に告白していた場合、「仲良しからの変化」がテーマであるなら振られることが予期されます。
今回この形で「破綻」を起こしたのは、むしろラッキーだと思う。ここから「壊れた縁は戻るのか」に挑むんだ。猫屋敷さんだって復旧できた。

彼は良くも悪くも「脇役」なわけで、あまり覚悟を決めて告白をしてしまっても、彼が主人公になってしまう危険性もあります。
(悟くんを馬鹿にしているのではなく、名脇役は脇役だからこそ名脇役なので、主役になってしまったらマズい)

「関係を壊したくない」と静観していたのに、犬飼さんが他の男にとられる可能性を目の当たりにしたら慌てて告白に向かい、応援者が取り巻く中で前に出るも、ヘタレてごまかす…というのは控えめにいってもかなりダサい。ダサいですが、完璧超人を気取られるよりも好感度が上がりました。
繰り返しになりますが、プリキュア側にバトンを渡す、良い動きだったと思う。これが覚悟をしっかり決めて告白し、次回は泰然と返事を待つなんてことになったら、それこそらしくない気がする。

(一部で期待されている変身についても、既に機会を逸したように思います。変身するんなら序盤のフレンディのピンチや、今回のフレンディの背中を追ってるときに変身しないと今更感が沸く。もしかしたら彼は、この手のタイムアウトを担う役回りなのかもしれない)

次回は「特別なワンダフル!」。主役のこむぎは、本日は全く仕事をしていません。ただの犬です。
男女の好きと自分の好きはどう違うのか、それによって自分といろはの関係がどう変わるのか等々、次回はいよいよ見せ場だと思うので、期待しています。

当事者の犬飼さんが、赤面ではなく硬直してたのも好き。この子、「悟くんを狙ってアプローチかけてる」「実は既に付き合ってるつもりでいた」等を疑っていたのですが、本気で知らなかったらしい。マジか、これどうしよう…?な顔が大変に可愛い。
ケージくんの飼い主さんにただならぬ視線を向けていたあたり、他に憧れている男性がいて全く眼中になかった…のが真相なのかもしれない(それがはっきりと描かれるかはともかく)。

それもあって、メエメエはあまり責める気になれない。悟くんはあそこで勝負をかけるしかなかった。

仮にあのまま場が解散になり、後日改めて告白したとして、犬飼さんも「あー、あの時の変な空気はこれか」と冷めてしまいそう。
自分(とこむぎ)以外の全員が知っていて見守っていたことも含めて、不信感を抱きかねない。
そもそも危惧した通りに、他の男と良い仲になってしまってもおかしくありません。
なので悟くん、今あの時しか機会はなかったんだ。メエメエは汚名を背負いつつもリカバリをアシストしたんだ。

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(第33話)わんだふるぷりきゅあ!「マルっとアニマルスマイル」感想

2024年09月21日 | わんだふるぷりきゅあ!
■(第33話)わんだふるぷりきゅあ!「マルっとアニマルスマイル」感想

映画が公開されたというこのタイミングで、犬飼父のメイン回。なぜ?

と思ったのですが、中心になった「声が低いと怖い」は、前回の「体がでかいと怖い」と同じ流れです。
繰り返すということは、見た目や第一印象からくる誤解をわんぷりさんは重視してるっぽい。
大福が見た目のイメージと違ってハードボイルド風味なのも、その一環と思われます。

また恐怖を与えるのが言葉(声)であると同時に、安心を与えるのも言葉でした。
鏡石の奇跡は言語能力(?)のようですから、その意味では前回の「体がでかい」よりも本質に迫った要素なのかもしれない。
何でそんな重要な要素を、犬飼さんではなく犬飼父が担当してるんだ。

この流れなら、ガオウとの一件も何らかの誤解が発端だと予想されます。
まぁオオカミが怖いのは誤解でも何でもない事実なので、オオカミがヒトを怖がったとかでしょうか。
いやオオカミからすれば、ヒトが脅威なのもまた事実には思えますが。

敵さんが目をつけたのは、前回は動物園の檻。今回はペットのリード。どちらも動物を束縛するものなのは事実です。
檻があるからお互いに安心できる。リードがあるから一緒にいられる。
フレンドリータクトのエピソードからも、わんぷりさんはこの方針だとは思いますが、かなりデリケートな問題ではあるので、ちょっとハラハラする。

【全体的なこと】
「第一印象で怖がられる」の危惧は、プリキュアコンテンツそのものにも当てはめられそう。

プリキュアさんは年上だし、すぐに殴るから怖い。

今作の「殴らない」方針が指示された際に、「本当は怖くないんだよ。でも第一印象を改めないと誤解されてしまう」が念頭にあり、「体がデカいと怖い」「声が低いと怖い」等のアイデアに繋がった…とか。
仮にそうなら、「フレンディは怖くない」という印象をしっかりと刷り込んだ後、最終決戦等では思いっきり殴りまくる展開も、もしかしたらあるのかしら。

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感想:映画「わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険!」

2024年09月13日 | わんだふるぷりきゅあ!
■映画「わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー!ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険!」

物理攻撃禁止、歴代2シリーズの客演等々。
かなり厳しい制約の中、えげつないレベルでパズルを組み立てて、解かれたような、そんな映画でした。さすがはプリキュア。

観劇前に抱いていた不安や疑問が、納得と共にパタパタと反転してテーマに昇華されていく感覚がとても心地よいです。この瞬間がプリキュアの一番の醍醐味とすら思えます。プロの業だ。すごい。

【現代の鏡石】
鏡石の奇跡は、本来なら会話できない動物と会話できること。
そのせいで喧嘩や悲劇も生まれはするけど、お互いに知り合えるのは嬉しいこと。

その交流の根幹にあるのは個々の気持ち。
逆説的ではありますが、言葉があるから気持ちも伝わるし、気持ちがあるから言葉も(実際には音にされなくても)伝わる。

舞台はオンラインゲーム。
遠く離れたところにいる、本来なら知り合えない人とも一同に会せる空間。

今作のかなり特徴的な要素として「敵」がその辺の善意の民間人であること。
タヌキははっきりと、競争相手は他のプレイヤーだと明言しています。

この状況下は、鏡石のもとに集った動物たちを連想します。
コミュニケーションがとれる。そして競い合い、分かり合う。
ネット空間は私らにとっての鏡石。

直近でにゃんふるえんさーのSNS回をやったのも、ここに繋がってたんだろうな。
あの1話で助走をつけてないと、何でゲーム世界なのか唐突感があったと思う。
ゾウさんとのエピソードも「体がでかいと怖いけど、実際は違う」を押さえておきたかったのかも。

こむぎ達の言動で、遠く離れたところにいる見知らぬ人が、正体と事情を察するのも何ともリアルです。
彼女らは助けを言葉にしたわけではないけど、助けがいることは伝わってる。

【たとえ明日喧嘩しようとも】
元々こむぎは、いろはに置いて行かれることに苦しんでいました。
今回もがむしゃらに、いろはを追いかけ続けてる。依存といえば依存しきってる。

ですがそこからの巣立ちも、こむぎはちゃんと覚悟してた。

「明日喧嘩するとしても、今日仲良くしないのは寂しい」の更に一歩先。
明日喧嘩するために、今日仲良くする。

いやもちろん喧嘩しないならそれに越したことはないのだけど、喧嘩することも織り込んで未来に向かう。
仲良く一緒に歩むからこそ起きる、未来の出来事。今で止めたら喧嘩もできない。

死なずにいつまでも同じ永遠でいるよりも、一緒にお祖母ちゃんになる未来を選ぶ。
プリキュアシリーズに通底する「未来で待つ、避けられぬ終わり」。その精神が、わんぷりさんにも継承されてた。

【本編の行く末】

ナツキさんが本編での誰にあたるかは不明。かつてのアニマルタウンの住人なのか、ニコ様なのか。
この辺りは本編が進んだら、また発見がありそう。

素直に見るならムジナはガオウです。
ムジナはきっかけとなったタヌキとは別存在。だから絶滅の当事者のガオウとは違う…のだろうか。

神社の謎の動物像や、ザクロさん達の誕生経緯からして、ガオウも思念(?)の集合体的なのかもしれない。それならムジナと同じ立場。

ムジナは見た目が厳つくて、あんなのに全力で迫られたら恐怖でしかありませんが、ナツキさんに対して敵意はない。
「約束を破りやがって」的な報復行動ではない。

ガオウも根っこは「人間とまた関わりたい」なのかしら。
この辺も本編を待ちたい。

ガオウ=ムジナだとすれば、ガオウを作ったのは誰なのかの視点もありそう。
ナツキさんに相当しそうな第一候補はニコ様でしょうから、ニコガーデンが真っ先に襲われたのも説明がつきそう。
ニコ様がいまいち心を許してない感じなのもそのせい?(上記予想なら人間を憎んでいるのはニコ様ともいえる)

「明日喧嘩するために」の文脈でいえば、悟くんは告白しそう。玉砕か、待ってましたと飛びつかれるかは不明ですが、明確な返事をするんじゃないかな。

【その他1】
大福の変身はバランスよく着地させたと思う。
公式にはプリキュアではない(※)けれど、プリキュアになったらこの姿なんだろうなと思える位置づけ。

※たった一言「キュア大福ってとこだな」と名乗らせるか、ワンダフルから「変身した!?」ではなく「プリキュアになった!?」と言わせれば確定できることなのに、それをしなかったあたりが公式見解だと思ってる。従来でいえば白い西南、ダークココ等々のポジション。解釈はお任せするが、公式では明言しない(ことが公式解釈を物語ってる)パターン。

変身の直接原因は、おそらくは願いの承認ミスで授かった、救える力。
うっかり口にした言葉が誤解を招くのは、鏡石関連のテーマも反映していそうだし、同時に「ワンダフル達とは別系統。ゲーム由来の変身である」ことを示唆してる。

映画に大福が登場するのに、何でテレビ本編で大福を活躍させないのか疑問でしたが、「大福はメインキャラではない」という分かってしまえば普通の結果でした。
これは大福を貶めたいのではなく、サイドストーリーとして兎組を描きつつ、上述の「言葉がある故の誤解」といったテーマの補佐も行う大活躍だったと思う。

※追記
公式アカウントから、公開日の12時というほとんど即時で公開されました。

ネタバレが集客になるのなら1週間前には公開した方がいい(例:キュアモフルン)。
ネタバレを伏せた方が観賞体験が盛り上がるなら、1週間は待った方がいい(例:キュアプーカ)。

そのどちらでもなく、ある意味もっとも水を差す変なタイミングでの公開は、公式としてはこれを目玉のように扱われるのを避けたかったんじゃないのかな。主役はこむぎですので。

大福を軽く見ているのではなく、影響の大きさを認識しているからこそのコントロールだと思った。

(ネタバレ対策で先にネタバレした説は、かなり苦しいと思う。非正規な情報漏洩ではないので個人の口コミを咎めるのは奇妙だし、自分で先に広めても解決しない。やるにしても公開前にやればよい)

【その他2】
ワンダフルによる物理攻撃。スタッフ様の意地を見た。

かつてのプリアラ映画でのパルフェの頭突きの如く。「これは暴力ではない」の体裁をとりつつも、「まぁ物理攻撃だよな」という執念の一打。

ムジナを踏み抜いてのジャンプは、別にこむぎ姿でも成立するのに、わざわざ一瞬でプリキュアに変身させています。
実際の本音は分かりませんが、私としては「物理攻撃」と受け取りました。ワンダフルさん、格好いい。スタッフ様も格好いい。

強引なお約束といえば、ピンクトルマリンも良かったです。はーちゃんの執念は怖い。

【客演】
まほプリとひろプリが採用されたのは、直近の放送シリーズだからでしょうけれど、どちらにも共通する「ふたつの世界」でまとめたのは納得。

まほプリは「思いを伝えるのが魔法」ですから、そもそも鏡石と相性が良い。
ネット空間=鏡石と置き換えるなら、魔法でゲーム世界に入れぬ道理はない。

(ただ動物との会話が魔法に含まれていないので、鏡石とは決定的な部分が異なる。この辺は多分、わんぷり本編を最後まで見ればもっと語れそう)

決戦の場がリアルの横浜だったので「現実世界にやってくる」的意味合いで、ひろプリも活きてたと思う(個人的には、ひろプリの「ふたつの世界」とは、プリキュア世界と現実世界のことだと解釈してる)。

鏡石が現代のSNSやオンラインゲームなどに喩えられるのと同様に、「プリキュアコンテンツ」自体もプリキュアさんとこちらの世界を繋ぐ鏡石とも言えるのかもしれない。
状況的にも場所的にも、NS1の「想いを伝えるために走る民間人と、それを援護するプリキュア」の構図になっており、色々な解釈ができそう。
わんぷり本編が終わった後に見返したら新たな視点もでてきそうな、楽しみの残る展開だったと思う。

【まとめ】
とりあえず映画を見たあとの第一感想を、パンフすら読まないまま、思うままに吐き出してみた。
落ち着いて振り返ったら色々と訂正もあると思うけれど、まずは形に残してみる。

今作はかなりの制約が話題になってるシリーズですが、その上でそれを上手く組み立てた凄い映画でした。

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(第32話)わんだふるぷりきゅあ!「動物園の推しアニマル」感想

2024年09月11日 | わんだふるぷりきゅあ!
■(第32話)わんだふるぷりきゅあ!「動物園の推しアニマル」感想

率直に言って、かなり厳しい回だったな。というのが第一感想。
批判的な感想になるので、苦手な方は避けてください。

【去年1年】
ひろプリさんがゲスト出演されました。
それは良いのですが、これは何をやりたかったんだろう?

ひろプリを象徴するキーワードといえば「ヒーロー」です。
しかしながら「ヒーロー」に関わる要素は特にはなし。

本筋の流れが「本当は優しいのに、体が大きいので怖がる」でしたから、ヒーロー要素との親和性は高かったはず。
ソラの一言がいろはの経験を裏打ちしたり、スキアヘッドはプリキュアが怖かったからああも好戦的だったのでは?と本編に気づきを与えたりと、期待できることが多数ある。

ですが、そういったことは特にはなく。
描かれたのは「ましろさんましろさん」とじゃれつくソラでした。

※「みんな仲良し」はどのシリーズにも言えること。シリーズの特徴をとなった場合、キーフレーズで採用されているのは「ヒーロー」です。
結果的に「みんな仲良し」が好まれたのなら、サービスでそれを優先するのは悪いことではありませんが、コンセプトの存在感が薄かったことになります。

また、話の運び方的にも、絵としても、中心にいたのはツバサです。前情報なしで見るなら、ツバサが主人公に見える。
別にツバサが嫌だとかそういったことではなく、ひろプリの主役はソラです。

「初の青&異世界人の主人公」は、男子プリキュアや成人プリキュアと同様に、史上初として打ち出されていました。
ソラが主人公であることは、挑戦要素のひとつとして柱になってる。

しかし実際には、制作サイドから「ツバサのほうが主人公っぽい」「歴代の主人公たちがやってきたことをツバサにいちばん乗せるべきだと思った」(20周年アニバーサリーブックより)と語られていて、企画段階から「ソラ主人公」は破綻していたように見えます。
そして今回の客演で、改めてそれが表に出てしまったように思えます。

※繰り返しになりますが、「ツバサはソラより主人公っぽい」は公式の見解です。

他にも、背景出演がアンダーグ一同だったのも不可解です。
昨年は「子供は悪役に興味がないから、悪役会議は止めた」とも語られていました。
それなのに、コラボのサービス回で悪役を出すのか?
そこは(アンダーグに負けず劣らず人気のあった)青の護衛隊の面々でよいのでは?

※ここのポイントは、アンダーグと護衛隊のどちらが人気があったか?ではなく、公式発言「子供は悪役に興味がない」との整合性です。

もちろんコラボ回なんてお祭りのサービス回なんだから、ファンが喜ぶものに徹するのはおかしくない。
悪役会議はいらないと判断したけど、やっぱり必要だと思い知ったから、反省を兼ねて出すね。も批判するようなことじゃないと思う。

ですが、ヒーローとしてのソラより、ましろさんベッタリのソラが喜ばれるのだとしたら、去年の「ヒーロー」要素は何だったのかと疑問がつきます。
ソラよりもツバサを歓迎したのなら、「初の青&異世界人の主人公」は食われてしまってる(繰り返しますが、男子プリキュアだから嫌だと言いたいのではない。ソラが主人公であることは、昨年の挑戦要素に入っているからです)。

そしてメインとなる子供視聴者は、本当にそんな嗜好をするんだろうか?

今回、ひろプリ感謝祭の時の構図も使われています。
ファンにとっては感涙ものの粋な演出だと思います。
思いますが、子供に通用するネタなんだろうか?

正直な感想として、ひろプリの批判意見として散々言われ続けてきたことが、思いっきりそのまんま当てはまる露悪パロディにすら思えるコラボだと感じました。

例えば「体が大きくて怖がっている」のくだりをソラがヒーローに絡めつつ話す、ウサギ蘊蓄をツバサが話す。それを見て「あの少年、やるな」と悟君が一目置く。
そういう展開でも良かったんじゃなかろうか。
(私の考えた傑作シナリオを採用しろ!と言いたいのではなく、本筋を変えることなく容易にできるという一例として)

【今年1年】
本作の主役は、名目上はこむぎです。
ただ、いろはが主人公に見えるのも事実で、実際のところW主人公なのだと思う。
(先ほどの「初の青主人公!」と同様に失敗といえば失敗なのかもしれませんが、横に置きます)

そのいろはと動物との原点が描かれる重要な話が、コラボ回とはどういうバランス配分なんだ。

コラボ先のひろプリが絡んでくるなら分かる。でも、ひろプリは通りすがっただけで、役回り的には賑やかなモブでしかありません。
結果的に2本立て構成みたいなもので、ただ単に尺が減っただけです。そんな中での、原点話。
コラボに割かれている尺そのものはそこまで長くはなく、大袈裟に騒ぐことではないのかもしれない。でも気になるのも本音です。

「今のいろはを形作った推しアニマル」というのは、こむぎからすれば心中穏やかではいられない面もあるはず。
実際、今月の「なかよし」版では、こむぎの嫉妬が描かれています。

※「こむぎは能天気だから嫉妬などしない」は否定されています。
そもそもこむぎは、いろはに置いて行かれることを悩んでいたキャラクターであり、主要な要素です。

このエピソードひとつで様々な側面(しかも本編テーマにも直結しそうな)を描ける大きなポイントを、尺が減ったコラボ回で消化するとは一体…?

邪推するなら、まずコラボのスケジュールが決まってから話の中身を検討したんでしょうから、下手したら「ゾウとの出会いがきっかけ」すら後付けの可能性があります。
ひろプリ出すには動物園がやりやすそう⇒推しアニマルがいるってことにするか。のような流れ。
さすがに被害妄想じみてますが、もうちょっと丁寧に扱うべきネタだったんじゃなかろうか。

そういったわけで、甚だ不可解な回でした。
比較で語るのはあまり上品ではないので詳細は割愛しますが、これまでの歴代コラボ回はそのシリーズの特徴をいかした上で本編にも協力していました。
期待していただけに、残念です。

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