穴にハマったアリスたち

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グルムグンシュと絶望の世界

2005年11月03日 | 小説・本
今さらですが、静岡の毒殺未遂事件の話。

加害者の女子高生がブログを公開してたことが話題になって、
そこでの内容がいろいろ言われてたりもしてますが…。

ハンドルネームが『岩本亮平』と知って、思わず吹いた。

なんで『絶望の世界』がこんなところに!

件のページをキャッシュで見ましたが、もろにそのまんまです。
テレビとかで『こんな淡々とした文章が書けるのは彼女の異常な心境が云々』等々言われたりもしてますが、なんのことはない、単に『絶望の世界』を真似して書いただけです。
リアルの事件なので不謹慎ですが、正直、妙に懐かしい気分に。

『絶望の世界』は今から6,7年前に話題になったネット小説で、『岩本亮平』はその主人公。
日記形式の小説で、主人公らが毎日ネットにアップしている、という設定。
当時はリアルタイムで一日ごとに更新されており、かなりの知名度がありました。

今になって読むと当時のネット文化の残骸が見て取れて、妙に懐かしいです。
『11時になったのでメールチェックしつつICQを立ち上げた』とか。
内容自体は荒唐無稽なところもあるのですが、ネット利用者にしか共有できないある種の文化をよく掴んでいて、異常なリアリティがあります。

(私は渚さんの正体が発覚したところで、なんかもう泣きたいくらい絶望した。
あの感覚はネット利用者にしか分からないと思う)

不謹慎なのは百も承知だけど、学生時代を思い出すと同時に、
当時と今の生活や社会の違いにしんみりしてしまいました。
気がつけば、ブログやメッセンジャー、2ちゃんねるや常時接続が常識になってるんだよなぁ…。


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